ページ

2005年4月16日土曜日

ある式典

 私の元職場から式典の案内状が届いた。名称は同じだが、OP 大学、OW 大学、OPN 大学が再編統合し、公立大学法人としてさる4月1日開学したことを記念・祝賀するというものだ。新大学は大学院を重視した「高度研究型大学」として、自立性・機動性あふれる大学の実現を目指すという。

 さる4月6日には第1回の入学式を行い、学部、大学院を合わせて2169名の新入生を迎え入れたそうだ。その式がフェスティバル・ホールで行われたとかのニュースをテレビで見た。

 統合によって切り捨てられたものも多い。めでたくもあり、めでたくもなし。5月11日に N キャンパスで開催される記念祝賀会(会費1万円)に、私は出席しない。困難な状況の下で、教職員が何とか大学を発展させていくことを、自宅から願うのみである。

[以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]

四方館 04/16/2005 17:06
 ああ、今年度からスタートだったのですね。いつからだったか失念しておりました。国公立の大学運営も特定一部を除いてこれから大変ですね。地方の個性的、特色ある大学が少なくなっていきます。

Ted 04/16/2005 20:41
 国公立大学の法人化により、大学は次第に国・公からの予算を削られ、独立採算制に向かうことになります。各国立大学では予算削減に備えて、選任教員の講義数増加(研究保証の廃止)、課目の統合や少人数講義の合併による大教室授業の増加、非常勤講師の賃下げまたは解雇、等々の「改革」に取り組み出しているということです。大学の荒廃が危惧されます。

Y 04/16/2005 18:45
 独立行政法人化は確かに平成17年度からで、私の夫も正式助手という、努力による大変な地位を得ても任期5年という、先の暮らしの見通しも立たない扱いになっていますが(私は福祉ですので関西だけでも沢山、教える場があります。専門学校から…)、大学と大学院を機関・別にして、大学院(研究・教育)を重視しようという制度は、私が大学を卒業した平成10年にはすでに成立していたと聞いていたのですが、公立大学はまた違ったのでしょうか…?
 時代の流れの要請もあって、京大・阪大の辺りだけでも毎年制度改変だらけで、理系と文系を本当に同じ講座に押し込めてしまった京大の新大学院が果たして今もうまくいっているといえるかどうか…制度改変の前には慎重な議論を重ねておいて欲しいと思いますし、学生が振り回されることに…。また、「なんとなく学生を親の扶養と勧めで延長」という自立回避の目的意思の希薄な大学院生を増やす制度ともなりかねません。門戸は狭く、試験するべきだと私は考えます、経済の循環という観点からも、人間学的にも。

Ted 04/16/2005 20:59
 公立大学でも、いくつかのところでは大学と大学院を別ける方向で進めていました。OP 大学もそうでしたが、新 OP 大学もその形で行くということだと思います。
 「制度改変の前には慎重な議論を」は、おっしゃる通りです。国立大学では法人化の混乱の中で、教授会の機能が麻痺し、学長と事務当局の権限が肥大化したところが多いとも聞きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿