長浜オリジナル・ビールの店
長浜を訪れたさる5月23日、昼食は長浜オリジナル・ビールの飲める「長浜浪漫ビール」という、しゃれた店でとった。その店は、旧長浜駅舎の前を通って北国街道へ行く途中の米川を渡ったところに、川に面して立つ。
他の有効なことをした方が…
高校時代の交換日記から
(Ted)
(続々)1952年8月17日(日)晴れ
われわれは悪かったのではない。Minnie が承諾しなかったということは、彼女をも含めたわれわれに「何かあるもの」(これはよいことばではあるが、乱用すると、その抽象性によって、無責任なことばになる恐れがある)を得る機会を失わせたかも知れない。しかし、やむを得ない。その問題に固執して原因を究明するよりも、他の有効なことをした方がよいだろう。その究明も決して有効でないことはないだろうが、そこにのみ「何か」を求めなければならないことはないのだから。KZ 君のような「わが友人は一人」という考え方を嫌う、とぼくは書いたではないか。
NHK の聴取者一千万突破記念の「ミュージック・パレード」がいろいろな歌を聞かせてくれている。どれもこれも、歌詞は満足には知らないが、耳でよく親しんだものだ。それらを聞いていると、まだ、あまり大きくではないが、ここまで成長して来た自分の足跡が思い出される。
「ベルが鳴った/電話のベルが鳴った」で始まるサトウ・ハチローの和田信賢をしのぶ詩はよかった。徳川夢声の朗読も真に迫っていた。「石がある/草がある/枝がある/匂いがある/屋根がある/ぼくの投げ出した下駄がある/(何とかな)夜明けがある/…」というように、些細なものから、それらと並べて「ある」というと奇抜な感じのするものに至るまで、「ある」ものを列挙して、「だが和田信賢はない/ない、ない、ない/この世にない」と述べたところは、サトウ・ハチローが作るいつもの子どものための文章の中によく見受ける調子だったが、今度のは、特別な響きをもって胸にこたえた。
Random writings of a retired physicist
Continuation of "Ted's Coffeehouse" (now being restored in archives of this site)
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