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2007年5月7日月曜日

日本一周クルーズ:第 10 日、神戸帰着 (Round Japan Cruise: Day 10, Return to Kobe)

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上:潮岬を通過。下左:にっぽん丸の船首。下右:にっぽん丸の煙突。各写真の拡大版はこちら
Upper: Passing through Shiono Cape. Lower left: Nippon Maru bow. Lower right: Nippon Maru chimney. Click here to see a larger version of each photo.

 2007 年 5 月 7 日(月)。昼食が洋食の予定になっていたので、朝食に初めて和食セットを選ぶ。昨日横浜で半数以上の乗客が下船し、ダイニングルームは、いささか寂しい光景である。

 食後、潮岬を通過(写真・上)。にっぽん丸との別れを惜しみ、船首や煙突の写真も撮る(下左と下右)。

 11 時から 1 時間、スタッフと一緒にトランプやカードゲーム「UNO (ウノ)」に興じる。昨日の夕食をともにした M さん夫妻も同席。

 下船の準備をして、14 時から、神戸入港前のひとときをフェアウエル・ティーで楽しむ。15 時入港。中突堤・旅客ターミナルから JR 神戸駅への無料連絡バスで帰途につく。

(日本一周クルーズ:完)

2007年5月6日日曜日

日本一周クルーズ:第 8 日、航海日;第 9 日、横浜に寄港 (Round Japan Cruise: Day 8, Voyage; Day 9, Call at Yokohama)

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上:金華山沖を通過。下左:太平洋上の夕日。下右:ベイブリッジをくぐり、横浜へ入港。各写真の拡大版はこちら
Upper: Passing off Kinkazan. Lower left: Sunset over the Pacific Ocean shortly after the farewell dinner began. Lower right: Passing through the Bay Bridge to enter Yokohama Port. Click here to see a larger version of each photo.

 2007 年 5 月 5 日(土)、航海日。9 時 15 分からフィットネス教室。11 時から「日比野 幸さんと皆さんで歌いましょう part 3」で、「見上げてごらん夜の星を」「四季の歌」「千の風になって」などを歌う。日比野さんが「早春賦」と「知床旅情」の曲が似ているという話をして、この 2 曲を続けて歌った。午後は昼寝と読書。15 時 30 分頃、金華山沖を通過(写真・上)。

 横浜から乗船の人たちは明日下船となるため、17 時からメインホールで、船長主催カクテルパーティーがある。船長から、笑顔をたたえながらの挨拶があり、4(フォア)ドルフィンズの演奏もある。

 引き続きフェアウェル・ディナー。写真・左は、食事を始めて間もない頃の夕日。このあと残念ながら太陽は雲に隠れ、水平線への日没の様子を見ることは出来なかった。

 19 時 30 分から 1 階シアターで、夕凪シアターと称し映画が上映されているのを始めて見る。今宵の作品は「タルサ」。原油採掘に沸くオクラホマで、破産し殺された牧場主の娘でインディアンの血を引くヒロインが原油採掘の女帝に成り上がる様子を描いた 1949 年の作品。スーザン・ヘイワード、ロバート・プレストン主演。90 分。21 時 30 分から「MALTA ジャズナイト Vol. 2」を聞く。


 5 月 6 日(日)、朝食時、第 2 日の朝に食事をともにした N さん夫妻に再会。お子さんやお孫さんたちの話などをいろいろ聞かせて貰う。10 時 45 分に、ベイブリッジ(写真・下右)をくぐって、横浜へ入港。同夫妻と別れを惜しんで写真を撮り合う。

 最後のオプショナルツァー(設定されたコースは一つのみ)「横浜洋館めぐりと崎陽軒(きようけん)本店の昼食」は、雨の中となったが、幸い、屋内の見学がほとんどで、大して支障はない。ただし、外観の写真撮影がままならなかった。11 時に港ターミナル出口に集合し、バスで出発。同ツァー参加者は、わずか 9 名。

 バスガイドの市内案内を聞きながら、ほどなく、シュウマイで有名な崎陽軒本店に到着し、紹興酒などとともに中国料理の美味を味わう。食後、外国人居住区として横浜開港当時の歴史と深く関わる山手の丘に向かい、横浜市イギリス館と外交官の家を見学。最後に、北原照久氏プロデュースの横浜人形の家を訪れる。展示されている世界の人形は 1300 体以上あるという。16 時頃に帰着。17 時出港。

 17 時 30 分から 45 分間、音楽に合わせた「かんたんエアロビクス」で、身体を動かす。夕食のテーブルで大阪・我孫子からの M さん夫妻と一緒になる。M 夫人はたいへん話し好き。

 夕食後は、20 時 30 分からナイトシアター「砂の器」を見る。原作・松本清張、出演・丹波哲郎、加藤剛、1971 年作品。容疑者と被害者の間の会話に出た東北訛りの「かめだ」という地名をヒントに、刑事 2 人が執念の捜査を続け、天才音楽家の過去に行き着く。かつて、テレビドラマでも見たが、「かめだ」が実は東北の亀田ではなかった辺りまでしか覚えていなくて、十分に楽しめた。

2007年5月4日金曜日

日本一周クルーズ:第 7 日、青森に寄港 (4) [Round Japan Cruise: Day 7, Call at Aomori (4)]

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上:藤田記念庭園内のシダレザクラ。下左:同庭園内の洋館。下右:同庭園内の池と雪見灯籠。各写真の拡大版はこちら
Upper: Weeping cherry tree in the Fujita Memorial Garden. Lower left: Western-style building in the Fujita Memorial Garden. Lower right: A pond and a stone lantern with a tripod in the Fujita Memorial Garden. Click here to see a larger version of each photo.

 午後、藤田記念庭園を見学。弘前市出身の藤田謙一(1873–1946、実業家、日本商工会議所初代会頭)が 1919 年に別邸を構える際、東京から庭師を招いて作らせた江戸風の景趣を持つ庭園で、弘前市が市制施行百年記念事業として整備し、1991 年に開園したもの。写真・上は庭園内のシダレザクラ、下左は国指定登録文化財の洋館、下右は池と雪見灯籠。

 16 時頃、船へ帰着。20 時に出港。夜のメインショーは「日比野 幸 ソプラノコンサート part 2」。引き続き、6 階カジノコーナーでカジノをしたが、練習時の運はどこへ行ってしまったか、配付されたカジノ券を簡単に失ってしまった。同じく 6 階のミッドシップバーで軽いカクテルを味わい、ほろ酔い気分となる。

日本一周クルーズ:第 7 日、青森に寄港 (3) [Round Japan Cruise: Day 7, Call at Aomori (3)]

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上:弘前城植物園のミズバショウ。下左:弘前城外濠に泳ぐ雌雄のオシドリ。下右:弘前城外濠に沿って並ぶソメイヨシノ。各写真の拡大版はこちら
Upper: Asian skunk cabbages in Hirosaki Castle Botanical Garden. Lower left: A couple of mandarin duck swimming in the outer moat of Hirosaki Castle. Lower right: Yoshino cherry trees lined up along the outer moat of Hirosaki Castle. Click here to see a larger version of each photo.

 植物園でミズバショウの写真()を撮ったあと、バスへの集合時間を気にして公園の外へ出たが、まだ少し早い。外濠に泳いでいる雌雄のオシドリや、濠に沿って並ぶソメイヨシノの写真(下左と下右)も撮る。

 昼食は、旧銀行頭取の別宅を利用した弘前「翠明荘」料亭で、美しい庭園を眺めながらの、奥膳懐石料理。ご飯はリンゴ入り。庭園は、東北では珍しい小堀遠州流の桂離宮枯山水の流れをくむものだそうだ。

日本一周クルーズ:第 7 日、青森に寄港 (2) [Round Japan Cruise: Day 7, Call at Aomori (2)]

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上:弘前城内にある日本最古のソメイヨシノ。下左:弘前城植物園の多種のサクラ。手前に赤みがかったオレンジ色のじゅうたんのように広がる植物はアスチルベ。下右:弘前城植物園で見られる野草の一つ、カタクリ。各写真の拡大版はこちら
Upper: Japan's oldest Yoshino cherry tree in Hirosaki Castle. Lower left: Various types of cherry blossoms at Hirosaki Castle Botanical Garden. The plant spreading like a reddish-orange carpet in the foreground is astilbe. Lower right: Katakuri (dogtooth violet), one of the wildflowers seen at Hirosaki Castle Botanical Garden. Click here to see a larger version of each photo.

 弘前城本丸付近から西方に見えるはずの岩木山は、あいにく空気がかすんでいて見えない。下乗橋から入った本丸を鷹丘橋から出て、北の郭を抜け、与力番所と東内門の間にある日本最古のソメイヨシノ[1882(明治 15)年]を眺める(写真・上)。

 公園の南東端にある弘前城植物園にも多くの種類の桜があり(写真・下左)、そこでは、野草も眺められる(写真・下右)。

日本一周クルーズ:第 7 日、青森に寄港 (1) [Round Japan Cruise: Day 7, Call at Aomori (1)]

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上:弘前城の濠とソメイヨシノ。下左:弘前城本丸。下右:弘前城本丸付近のヤエベニシダレ。各写真の拡大版はこちら
Upper: Hirosaki Castle moat and Yoshino cherry trees. Lower left: Hirosaki-jo Castle's main enclosure. Lower right: Blossoming Yaebeshidare trees near Hirosaki-jo Castle's main enclosure. Click here to see a larger version of each photo.

 2007 年 5 月 4 日(金)午前 7 時 45 分、青森入港。8 時 25 分から、青森市主催の入港歓迎セレモニーが岸壁上で行われる。8 時 45 分、オプショナルツァー「桜の名所弘前公園と翠明荘の昼食」に岸壁からバスで出発。

 日本の桜 100 選に入っている弘前公園は、東北地方を代表する桜の名所(後日の報道によれば、このゴールデンウィーク中の花見客は 251 万人)。ソメイヨシノは散り始めて、濠に花びらのじゅうたんを作っていた(写真・上;前方に見える橋は鷹丘橋)が、木々にもまだ多くの花を残している。弘前城本丸(写真・下左;下乗橋付近からの天守の眺め)付近ではヤエベニシダレが、ちょうど見ごろである(写真・下右)。

2007年5月3日木曜日

日本一周クルーズ:第 6 日、小樽に寄港 (2) [Round Japan Cruise: Day 6, Call at Otaru (2)]

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上:神威岩。下左:小樽市堺町通り。下右:地元の人たちの太鼓による見送り。各写真の拡大版はこちら
Upper, Kamui rock. Lower left, Sakaimachi street, Otaru city. Lower right, Seeing off by locals' drumming. Click here to see a larger version of each photo.

 積丹半島をさらに西へ 30 分ほどバスで進み、神威岬へ。岬の遊歩道入口には女人禁制の門がる。いまは女性も通れるのだが、きょうのような強風で危険な日には、残念ながら門は閉ざされている。岬の先端から少し離れた海中に、神威岩が立つ(写真・上)。

 小樽市内へ戻り、小樽運河近くの堺町通り(写真・下左)で、しばらく自由時間を持つ。16 時 45 分頃、にっぽん丸へ帰着。18 時に、地元の人たちの太鼓による見送りを受けながら出港(写真・下右)。

 21 時 15 分からのメインショーはアルゼンチンのペルーサ=タクナウ・トリオのコンサート。ブエノスアイレスのタンゴ、アンデスのフォルクローレなど。「シェリト リンド」を乗客も一緒に歌う。
♪ アイ アイ アイ アイ
カンタイ ノ ジョーレス
ポルケ カンタンド
セ アレグラン シェリト リンド
ロス コラソーネス ♪

日本一周クルーズ:第 6 日、小樽に寄港 (1) [Round Japan Cruise: Day 6, Call at Otaru (1)]

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上左:クルーズの航路地図。上右:余市宇宙記念館・スペース童夢。下左:島武意海岸の屏風岩。下右:遠方に雪に覆われた積丹岳。各写真の拡大版はこちら
Upper left: Cruise route map. Upper right: Yoichi Space Memorial, Space Dome. Lower left: Byobu rock on the Shimamui coast. Lower right: Mt. Shakotan covered with snow in the distance. Click here to see a larger version of each photo.

 2007 年 5 月 3 日(木)、日程の後半に入る。朝起きると、昨夜の胸の不快感はすっかりなくなっていた。

 一昨日から続いた日本海の長い航海を終えて、午前 8 時に小樽入港(写真・上左、航路地図参照)。8 時 20 分、岸壁からバスでオプショナルツァー「積丹半島 神威岬を訪ねて」に出発。まず、宇宙飛行士・毛利衛さんの出身地に作られた「余市宇宙記念館・スペース童夢」へ(写真・上右)。デジタルプラネタリウム、宇宙服特別展、宇宙食館などを見学。妻は、月の重力を体験する「ジャンピング」に挑んだ。

 日本の渚 100 選に入っている島武意(しまむい)海岸(積丹岬)の食堂で、取れたての豊富な海の幸の料理で昼食。その近くの、二人だけが並んで歩けるほどの幅の島武意海岸トンネルを抜けると、屏風岩のある入江の絶景が広がる(写真・下左)。岬の反対側には雪に覆われた積丹(しゃこたん)岳が見える(写真・下右)。

2007年5月2日水曜日

日本一周クルーズ:第 4 日、大社に寄港;第 5 日、航海日 (Round Japan Cruise: Day 4, Call at Taisha; Day 5, Voyage)

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上:出雲市主催の入港歓迎セレモニーでの市内小学生による楽器演奏。下左:にっぽん丸ライブラリーの窓からの大社魚港付近のスケッチ。左上に見えるのは避難用ボート。下右:にっぽん丸操舵室見学。各写真の拡大版はこちら
Upper: Musical instrument performance by elementary school children at the Izumo City Welcome Ceremony. Lower left: Sketch around Taisha Fish Harbor from the window of Nippon Maru Library. The evacuation boat is visible in the upper left. Lower right: A tour of the Nippon Maru wheelhouse. Click here to see a larger version of each photo.

 2007 年 5 月 1 日(火)、船は午前7時に大社漁港沖に錨泊。6 コースのオプショナル・ツアーが準備されていたが、どれにも参加しないで、船内での、のんびりした時間を楽しむ。

 午前中に出雲市主催の入港歓迎セレモニーが、4 階メインホールで開催された。市長、市会議長、船長が挨拶を交わしたあと、市とにっぽん丸の双方から記念品贈呈があり、出雲市内の小学生による楽器演奏が行われた(写真・上)。

 残りの時間を船内 5 階のライブラリーなどで過ごす。ライブラリーの窓から大社魚港付近の風景が眺められたので、スケッチをした(写真・下左)。妻は備え付けの雑誌を、私は持参の Marcus du Sautoy 著 The Music of the Primes を読む。

 日本海を北上する低気圧の影響で波が荒く、船は 13 時 45 分に大社漁港を出て、近くの十六島(ウップルイ)付近に 15 時錨泊。18 時 45 分にそこを出港し、次の寄港地・小樽へ向かう。

 20 時 30 分からのメインショーは「落語&ビンゴゲーム」。前半は林屋染雀さんによる上方落語。後半は本船オリジナルグッズを賞品としてのビンゴ大会。妻はかなりあとの方でながら、ビンゴを達成し、キャンディー・チョコレートの詰め合わせを、私はさらに遅れての達成で、キャンディーを貰った。


 5 月 2 日(水)、船はもっぱら日本海を北進する。9 時 15 分から 7 階のテラスで 45 分間の体操に参加する。女性インストラクターの指示にしたがい、簡単なリズム体操と「気になる部分を引き締めるのに効果的な」体操をして、汗をかく。

 操舵室を見学(写真・下右)したあと、11 時から「日比野 幸と皆さんで歌いましょう part 2」に顔を出す。「外国の名曲たち」として、「エーデルワイス」「アニーロリー」「野ばら」など。坂本九が歌って有名になった「幸せなら手をたたこう」の原曲がスペイン民謡だとは知らなかった。

 佐渡島北方沖を通過しながらの昼食は、にっぽん丸特製神楽弁当。だし巻玉子、車海老塩焼き、鰤(ぶり)照り焼き、烏賊松笠雲丹焼き、鰹昆布巻き・白ばい貝、海老高野・つくね串、南瓜・花人参・牛蒡、酢レンコン・菜花、ミニ-アスパラガス、牛肉時雨煮、里芋田楽・鮭膾(さけなます)・花豆、筍御飯・香の物、山菜讃岐うどん、フルーツきんとん、日本茶、という大層なメニューだが、量はそれほど多くない。私はうどんを大方残したが、あとはきれいに平らげた。

 夕食は洋食。メイン料理の「牛ほほ肉の煮込み 赤ワイン風味」は半分ほどにしておいたが、デザートの「パパイヤ&無花果のタルト」をたっぷり食べたのと、午後、船の揺れを感じながら読書をしていたのがたたったか、食後、胸に少しばかり不快感がある。持参の胃薬を飲んで早く就寝する。妻は元気で、メインショー「MALTA ジャズナイト Vol. 1」を聞きに行った。