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2009年5月29日金曜日

ユリ (1)

 ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名 Lilium)の多年草の総称である。球根から茎を高く伸ばし、夏、ろうと状の花を咲かせる。幕末にフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが日本のユリの球根をドイツへ持ち帰った。それが復活祭に用いられるイースター・リリーとして大流行した影響で、ユリの球根は近代日本で絹に次ぐ二番目の主要輸出品となった。そして、いわば逆輸入される形で、明治末に鑑賞花として流行した。夏目漱石の「それから」[1909(明治42)年]に、「代助は、百合の花を眺めながら、部屋を掩ふ強い香の中に、残りなく自己を放擲した」(14章7節)とある。(以上、文献1を参考にした。)写真は2009年5月17、23の両日、わが家の庭で。この他にも、植木鉢で育てているユリがあるが、一つの例外を除いて、まだつぼみの状態である。

文献

  1. 「ユリ」, ウィキペディア日本語版 [2009年5月22日 (金) 22:10].

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