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2011年8月22日月曜日

二つの美術館へのバス旅行 1 (The Bus Trip to Two Museums of Art -1-)


Abstract: The day before yesterday, my wife and I joined a bus trip to two museums of arts. First we had Western-style lunch at a restaurant in Meitetsu Toyota Hotel, and visited Toyota Municipal Museum of Art to see the exhibition 'Vermeer's "Geographer": The Golden Age of Dutch and Flemish Paintings from the Städel Museum.' There were a total of 95 paintings including "Geographer," and we enjoyed them immensely. (The main text is in Japanese only.)

 一昨日、妻と私は A 社催行のバス旅行で豊田市美術館と名古屋市美術館を訪れた。まず、名鉄トヨタホテルで洋ランチを食し、前者の美術館で「フェルメール 《地理学者》 とオランダ・フランドル絵画展」を見た。フェルメールは窓から差し込む光の中での人物像をよく描いており、「光の画家」と呼ばれている。今回展示されている「地理学者」でも、学者の顔や衣装を初め、壁、床、机の手前の織物などにも柔らかな光が当たっている。フェルメールの絵のもう一つの特徴である「フェルメール・ブルー」と呼ばれる深い青色(ラピスラズリという高価な宝石を粉にして絵具にして塗った)も、学者の衣装に使われている。その衣装は当時オランダで流行した日本の着物(ヤポンス・ロック)である。なお、30数点しか現存しないフェルメールの作品の中でも、男性単身像を描いた作品はこの「地理学者」を含む2点しかないそうである。

 この他に、レンブラント、ルーベンス、ブリューゲル、ハルスなどを含め、オランダ・フランドル黄金期の巨匠の作品、合計95点が、シュテーデル美術館の改築工事に伴って、約200年前の開館以来、初めてまとめて貸し出されたとのことであり、大いに見応えがあった。(以上の記述には、同絵画展のホームページと、そこにリンクされているウェブサイトを参考にした。)「地理学者」は予想したよりも小さな作品だった。一つ疑問に思ったのは、展示されていた17世紀のフランドル絵画中の、風景画のほとんどのものが暗い画面であるのはなぜだろうかということである。当時の油絵具の性質によるのか、そういう描き方が流行だったのか。室内の情景を描いたものは、当時の照明器具からいって、暗いのは当然だと思われるが…。

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