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2012年2月29日水曜日

『真実一路』 (Shinjistu-Ichiro)


Abstract: Past Sunday, I watched on TV the 1954 Japanese film Shinjitsu-Ichiro (Path of Sincerity) directed by Yūzō Kawashima. Chikage Awashima, who died recently, starred in this film as the woman who lived a life dedicated to her own sincere thought. The original of the film is the novel of the same title written by Yūzō Yamamoto. On a wall of my study hung a tanzaku (see the above photo) which bears the word "shinjitsu-ichiro" written by Ryōichi Kuroda, the former governor of Osaka Prefecture, and I love this word. (The main text is given in Japanese only.)

 先日亡くなった昭和を代表する名女優、淡島千景 (1924–2012) の主演作の一つ『真実一路』(川島雄三監督、1954年)が、さる2月26日、NHK BS プレミアム・チャネルで放映された。原作は山本有三 (1887–1974) の同名の小説である。私は書斎に、憲法学者で元大阪府知事の黒田了一 (1911–2002) の筆による「真実一路」の短冊(写真参照)を飾っており、この言葉を好んでいる。それにもかかわらず、小説『真実一路』については知らなくて、同じ山本有三の小説『路傍の石』と混同したのか、あるいは似た類いの小説と想像したのか、主人公は少年で、彼が成長していく話だろうと思っていた。

 実際はそうではなく、亡くなった恋人の子供を身ごもったまま、世間体のために別の男性と結婚した後、子ども2人を捨てて愛人と暮らす守川むつ子(淡島が演じる)が中心人物であり、その生き方が「真実一路」なのである。二人目の子で、まだ小学生の義夫も末尾の運動会の場面において「真実一路」の生き方を示しはするが…。些細なことだが、義夫を悩ませた運動会でのクラスメートとの「作戦」がどういうものなのか、映画からは理解出来なかった。

2 件のコメント:

  1. 黒田さん......。
    若し、黒田先生が今でも生きていたら、大阪府の行政は、もっと良くなっていたでしょう><

    淡島さんは、元タカラジェンヌですね。
    母が宝塚ファンであり、宝塚のことはよく聞きました。

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  2. midoka さん、コメントありがとうございます。大阪府政について、私も全くそう思います。淡島さんの出演映画を多くは見ていませんが、すてきな女優だったと思います。

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