[Abstract] Browsing through old documents to do away with some of them, I found three certificates of commendation for my works in summer vacations during elementary and junior high school years. Those were the days just after the defeat of Japan in the World War II, so that each certificate consisted of a small piece of poor-quality paper. I got the certificates in different subjects of painting, mathematics and essays. It is amusing that all these are fields in which I have continued to be interested until now. Except for the essays, I do not remember the details of the works I handed in. (Main text is given in Japanese only.)
古い書類を整理していたところ、小・中学校時代の夏休みの宿題作品に対する賞状が 3 枚出て来た。そういうものを保存していたことなどすっかり忘れていた代物である。ちょうど、児童・生徒たちが夏休みの宿題の完成に大わらわの時期でもあり、ここに紹介することにした。
上掲のイメージの 1 枚目は小学校 6 年、2 枚目は中学 2 年、3 枚目は中学 3 年のときに貰った賞状で、表彰の対象はそれぞれ図画、数学、随想と異なっている。どれも、いまに至るまで興味を持ち続けている分野であることが、いかにも面白い。日本の敗戦後間もない頃だったので、どの賞状も小さな紙切れの粗末なものである。とくに 1 枚目は、わら半紙に謄写版刷りで作られた表彰用紙が使われている。しかし、刷られた文字や記入された氏名などは、この 1 枚だけが毛筆によるもので、最も立派である。
6 年生の夏休みにどのような絵を描いて提出したのか記憶にない。野球のグラブとボールをその頃に描いた水彩画がいまも残っているが、それには氏名も書いてなく、提出した形跡がない。これは試作で、同様な絵をもう少し大きな画用紙に描いて提出したのだろうか。そういえば、大きく描いたのは力強さでは試作に劣っていたが、仕方なくそれを提出したような気もする。いや、それは間違いで、授業時間に大きな画用紙に描いたグラブの絵が気に入らなかったので、あとで家で再び描いたのが残っているのかも知れない。そうだとすると、夏休みには何を描いたのだろうか。間借りしていた家の二階の奥の部屋から、後ろの家を写生したことを覚えているが、あまりよい眺めではなく、満足できる絵になった記憶はない。——それでも、小学生ぐらいの自分が学校の宿題の写生をしている夢をたまに見ることがある。——
中学 2 年の数学に対する賞状というのも、何を提出したのか、さっぱり思い出せない。藤原松三郎(この先生の『行列及び行列式』という岩波全書の本を、のちに大学生になってから学んだ)の『少年世界数学史』というような本をその頃愛読した記憶はあるが…。
中学 3 年の随想というのは、何編もの作文を、わら半紙に上下 2 段に分けて書き、水彩画の表紙をつけて、本または雑誌のように綴じて提出したもののはずだ。中学 1 年のときにも、数編の作文をまとめて出したように思う。しかし、その年の賞状がないのは、新制中学がスタートしたばかりで、学校の態勢が整っていなかった(初めのうち教室数が不足で、二部授業という形式のとられた期間があった)ためかと思ったが、2 年のときの賞状に「本校第二回夏期休暇作品展」とあるのを見れば、 1 年では貰い損ねたようだ。
Random writings of a retired physicist
Continuation of "Ted's Coffeehouse" (now being restored in archives of this site)
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