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2014年9月3日水曜日

J・M 君へ:読書のこと(続き)とファンであるということ [To J.M: On Reading (Continuation) and Being a Fan of Something]

[The main text of this post is in Japanese only.]


咲きかけのハマユウの花。2014 年 8 月 15 日、わが家の庭で撮影。
Flower of crinum just beginning to bloom; taken in my yard on August 15, 2014.

J・M 君へ:読書のこと(続き)とファンであるということ

2014 年 8 月 3 日夜

M 君

 貴君の聖書についてのお考え、「中東、ヨーロッパの歴史・芸術理解には必要不可欠では」、「一部歴史書なのかも」、「修養書の一面がある」は、全くその通りと思います。

 貴君も加藤周一を好んでおられましたか。私が「夕陽妄語」を朝日紙で読んでいたのは、主に、読書用、家用、外出用の三つの眼鏡を持っていた時期です(いまは始めの二つが兼用になっています)。新聞記事は家用の眼鏡でおおざっぱにしか読まなかったのですが、「夕陽妄語」だけは、書斎へ持込んで読書用の眼鏡で精読しました。しかも、単行本になったときには、それを必ず買って再読するという熱心な加藤ファンでした。貴君は彼の文学書渉猟範囲の広さを偉大と書かれましたが、彼は最初の専門は医学でも、後に評論家に転向したので、評論の専門を極めようとすればこの程度の渉猟は必要かという気もします。貴君が触れられた丸山真雄も読んでみたい人ですね。

 ファンといえば、私はプロ野球のオリックス・ファンですが、オリックスは今年久しぶりに強いので、CATV の実況放送やインターネットの「一球速報」を毎試合、必ずしも全試合時間ではありませんが、見ています(以前はオリックスの一前身の阪急ファンで、若い頃は、たまには、旧西宮球場まで観戦にも行きました。いまは球場まで見に行く元気がありません——野球の一試合は長時間かかるので)。しかし、このところオリックスの調子が下がり、昨日と今日は 2–7、3–8と、ロッテに大差で連敗しました。ひいきチームが負けると、自分のことでもないのに、いかにも悔しいのは、心理学でいう「同一視」の現象でしょうか。貴君はタイガース・ファンだったでしょうか。

 ではまた。

 T・T

 (注:実際に送ったメールに対して、若干の修正を行なった。)

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