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2017年9月27日水曜日

2017 年 6 月 19 日〜9 月 11 日分記事への M・Y 君の感想 (M.Y's Comments on My Blog Posts from June 19 to September 11, 2017)

[The main text of this post is in Japanese only.]


わが家に咲いたヒガンバナ。2017 年 9 月 25 日撮影。開花は 3 日前の、ちょうど秋分の日だった。
Flowers of red spider lily at my home; taken on September 25, 2017. They began to open three days before, just on Autumnal Equinox Day. (The popular Japanese name of this plant is higanbana, which literally means "Equinox flower".)

2017 年 6 月 19 日〜9 月 11 日分記事への M・Y 君の感想

 M・Y 君から "Ted's Coffeehouse 2" の表記期間の記事への感想を 2017 年 9 月 24 日付けで貰った。同君の了承を得て、ここに紹介する。(M・Y 君の感想には「筆者」の語が多く出てくる。この語は文を書いている自分自身を指す場合にも用いられるが、ここでは感想の対象になっているブログの筆者 T・T を指していることに留意されたい。)



1. 高校時代の日記から

 筆者が卒業した高校の同窓会は「金商菫台同窓会」と名付けられています。その関西支部は約 10 年前に解散の危機に陥りましたが、再建して、今年、再建 10 周年を迎えました。これを機に記念の冊子を発行することになり、「母校・友そして故郷 懐かしき想い出」という範疇での寄稿が全会員に求められました。筆者は、「高校時代の思い出を書こうとしたが、卒業から 63 年も経ったいま、何らかの思い出を活写することは難しいと気づいた」として、高校時代の日記から、2 年生の初めの数日分をまとめて寄稿文にし、それがこの記事として掲載されています。よい選択だったと思います。

 1952 年 4 月 14 日(月)、17 日(木)、21 日(月)、22 日(火)の 4 日間について書かれ、歴史の先生の講義の話し癖、国語甲は秀才の 2 君も集まる最も優秀なレッスン・クラスであること、校長の英語講義のこと、解析 II の時間に秀才君の一人との間で前週来問題となっていた整数の 4 乗和を求める式に違いが生じた原因を調べる内職をしたこと、規則違反があって再実施となったホームルームの選挙管理委員選挙に、やはり筆者が選ばれてしまったこと[次段落末の「筆者注」参照]、放課後の新聞クラブの会合で編集長に選ばれ、しっかりやらなければという意気込みを持ったこと、などが書かれています。文章と一緒に掲載された物理のレッスン・クラスによる変電所見学の写真も、当時の高校生たちの様子を残すよい記念となるものです。

 これを読みながら、中学よりかなりレベルが高くなった高校に入学し、これから頑張ろうと意気込んだ高校 1 年の爽やかな 4 月の当時を懐かしく思い出しました。
 筆者注:Y・M 君の文では「筆者が再選されたこと」になっていましたが、日記原文の「またも、ぼくが選ばれてしまい」のニュアンスを生かすため、「やはり筆者が選ばれてしまったこと」に直しました。日記に「選ばれてしまい」と書いたのには、次の理由がありました。選挙管理委員の任期は 1 年間で、これに選ばれると、その学年での前期・後期とも、生徒会議員に選ばれる可能性がなくなるので、ありがたくなかったことを表したかったのです。ただし、隣のホームルームでは、中学時代の彼の生徒会活動の経験から見て、生徒会長になる能力が十分にある男生徒 N 君が選挙管理委員に選ばれていたのを、後期の選挙の際にリコールでやめさせ、生徒会議員に選び直し、実際に生徒会長を務めて貰ったという、珍しい例がその年に発生しました。この陰には、生徒会から支出されるクラブ援助費増額を望むスポーツ系諸クラブから、N 君の属するホームルームへ、スポーツ系クラブに理解の深い彼をぜひ議員・会長にという、強い働きかけがあったのです。

2. 金沢での墓参 2017 -1-〜-4-

 長女ご夫妻とのお盆の金沢墓参の旅について書かれています。ご先祖を祀る年中行事はよい習慣ですね。奥様の先祖代々の墓のある野田山、筆者の両親の墓のある寺町の寺、そして最後に筆者の母方の先祖の墓 2 基のある野町の寺と、一日でお参りするのは夏の暑さの中お疲れだったでしょう。翌日静かな雰囲気のレストラン「かなざわ玉泉邸」を訪れて、その庭園・玉泉園を観賞し、日本海でとれた魚介類や加賀野菜などの新鮮な材料を使った郷里の料理も存分に楽しまれたとのこと、2 日間の優雅で有意義な旅でしたね。

 庭園の数々の写真や記事での紹介は、玉泉園を初めて知る私も興味深く拝見しました。筆者が高校時代の日記中で "Vicky" というニックネームをつけていた S・T さんに、さる 4 月の同窓会で彼女の小学生時代について尋ねると、彼女は、医師だった父君が彼女の小学校 2 年生の春に亡くなり、先祖から伝わっていた玉泉園を母君が経済的な事情で手放したことや、高校生になってもこの思い出のために春は悲しい季節だったことを聞かせてくれたとのこと。しんみり心に残る話です。

3. ディオプトリー

 「私は近年、強度近視に老眼が加わり、読書用、屋内用、外出用の 3 種類の近眼鏡を使い分けていたが、白内障手術後、屋内ではほとんどメガネが不要になった。しかし、外出にはメガネがあった方がよい。そこで、[…]眼科医でメガネの処方箋を作って貰った。両眼とも "−1.75 D" とある。いままで何度もメガネを作り替えながら、度数の意味を調べたことがなかったが、インターネット検索を使うと、容易に理解出来た」と書き出されています。

 メガネの度数の単位・ディオプトリーの定義や、白内障手術で近焦点の眼内レンズを入れた場合、室内でも使用できるメガネとして、視力検査から決まるディオプトリー値よりやや緩めの度数のものが最適であることについて具体的な説明があり、役に立つ情報が提供されています。大きな専門店でメガネを購入すると、一定の期間中、使用して不具合を感じれば交換可能になっているようで、この点でもここに書かれた知識は参考になるものと思われます。

4. 水彩画『鳳凰山・地蔵岳』

 このページを開いた時、素晴らしい絵が目に飛び込んで来ました。岩肌の輝き、木々の緑、白い斜面と、色彩も鮮やかです。文章を読んでいくと、「来たる 2017 年 10 月 20 日(木)から 24 日(火)まで、堺市東区北野田の東文化会館で開催される『第31回・美交会展』に出品する予定の水彩画を、9 月 9 日に完成した」とありました。内田良平氏が撮影した『観音岳から望む 8 月の地蔵岳』(『週刊 日本百名山』No. 05の表紙写真)、鳳凰山についての三つの参考文献、奥様の登山時の観察などを丹念に参照・考察し、また名前の由来も調べ、同山を絵に描くための包括的な概念を構成されたことと思われます。『第31回・美交会展』の盛会をお祈りします。

 奥様が知人・友人へ送る賀状の挿絵にするため、奥様の登った山々の中から、今年の干支である酉(とり)に関係のある名の山として鳳凰山を選び、筆者が同様な絵を先にペンと色鉛筆で描かれていましたが(こちら参照)、今回の絵は格段に丁寧になっていると思いました。

 地蔵岳の賽ノ河原についてインターネットで見てみますと、広い白い大地に風化されていない多くの地蔵が点在しており、こんな高所に運んだ苦労は大きかっただろうと、昔の信仰登山の敬虔な祈りに思いを馳せました。

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