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2017年12月5日火曜日

京丹後へのバス旅行 -2- (Bus Trip to Kyōtango -2-)

[The main text of this post is in Japanese only.]


旧加悦鉄道駅舎。
Former Kaya-railway station.


杉本家住宅。
Sugimoto family house.


旧伊藤医院診療所。
Former Ito clinic.


旧伊藤医院診療所玄関のレリーフ。
Relief at the entrance of former Ito clinic.

 「和久傳の森」の次に訪れたのは、「ちりめん街道」である(以下の記述は、 ウェブページ「ちりめん街道観光マップ」を同時に開いておいて、そちらと見比べながら読むと、分かりやすいであろう。そのマップでは、右側が北になっていることに注意されたい)。京都府北部・与謝野町加悦にあるこの街道は、江戸から明治・大正・昭和初期にかけて、高級織物「丹後ちりめん」が隆盛を極めた場所である。2005 年に重要伝統建造物群保存地区に指定され、ちりめん産業によって町を近代化した建物の多くが、現在も住宅として利用されながら残っている。

 私たちは 3 班に分かれて、それぞれ語り部の案内を聞きながら散策した。出発点には、今は丹後観光の玄関口として、その案内役をしている旧加悦鉄道駅舎がある(1 枚目の写真)。そこから少し南下したあと、西へ進むと、まず、明治中期に建てられた杉本家住宅(上之町)がある。防火壁の役割を果たす「うだつ」が見られる家として、街道唯一のものだそうだ(2 枚目の写真。撮影アングルが不適当で、右端にうだつの一部しか写っていない。人物は私たち 2 班の案内をして貰った語り部さん)。

 さらに南下すると、大正 6(1917)年頃に建てられ、この地域初の西洋医学の診療所として貢献した旧伊藤医院診療所がある(3 枚目の写真)。玄関上部に漆喰で造られたレリーフがあるのが特徴である。このレリーフは加悦の左官職人・萬吉が、神戸の洋館建築で修業した後に施工したと伝えられ、古代ギリシャ・ローマ建築の神殿などに見られる柱頭飾りやレリーフを範にした洋風意匠となっている(4 枚目の写真)。(つづく)

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