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2018年12月24日月曜日

穴蔵生活で越年となる (Life Like Living in a Cellar Continues to the Next Year)

[The main text of this post is in Japanese only.]


台風 21 号によるわが家の被害。
Damage to my house by typhoon Jebi.

台風 21 号の被害を受けて

 さる 9 月 4 日の台風 21 号で、わが家も若干の被害を受けた。翌日すぐに、わが家を建てた建設会社(名の知れた一流企業だが、仮に A 社としておく)へ修理の依頼をした。その日は A 社の定休日だったので、東京の同社コールセンターへ連絡したのである。そのようにした場合、普通の修理要請では地域担当の支店から翌日すぐに連絡があったものだが、今回はそれがなかったので、支店にコールセンターへの依頼が伝わっていることを確認する電話をして、修理依頼が混み合っているならば応急措置に来るようにとも頼んでおいた。

隣家の調査ついでに

 9 月 15 日、わが家がたまたま留守にしていた間に、同じ A 社の建てた隣家へ同社から台風被害の調査に来て、隣家の屋根や敷地内からわが家の被害状況も撮影して行ったと、隣家の奥さんから聞いた。あらかじめ連絡もしないで調査に来たとは不手際なことだと思っていたが、最近隣家の奥さんからもう少し詳しく聞いたところでは、隣へ調査に来た人たちはわが家の調査は予定には入れていなかったが、奥さんがわが家も同じ A 社の建築によるもので被害を受けていると話したので、急きょ撮影して行ったのだそうだ。

「物干し用テラス」を「カーポート」と

 隣家へ調査に来た当日の晩だったか、A 社支店から電話があり、隣家からの撮影で調査終了の扱いにしてよいかと尋ねられた。それは、あくまでも初期調査(屋根その他それぞれ専門の業者を詳細調査に差し向けるための前段階の調査)の終了という意味だと思い、OK しておいた。その電話で支店の人は、物干し用テラスの損傷について、「カーポートに穴が空いていますね」といった。物干し用テラスとカーポートでは大違いである。「カーポートでなく物干し用テラスです」と訂正しておいた。そして、外構に属する物干し用テラスの修理費見積もりには、実際、10 月 19 日になってからだったが、詳細調査に来たのである。ただし、その詳細調査が約 1 ヵ月後になるという予告電話が、外構担当の子会社から 9 月 18 日にあった折にも「カーポート」というので、再度訂正しなければならなかった。支店では顧客の指摘による修正をしていなかったのである。

詳細調査なしで見積りへ

 建物本体の詳細調査を待ちわびて過ごしているうちに、 12 月も半ばとなった 15 日、「見積書をお送りします。ただし、なお 1 週間ほどかかります」という旨の電話連絡があった。物干し用テラスをカーポートと見誤ったような調査で見積書作成を進めていることに驚いたが、届いた見積書に不備があれば指摘して調査し直しを求めようと思いながら、何日かを過ごした。しかし、20 日になっても見積書は届かなかったので、あらかじめ分かる不備があれば、早く指摘した方がよいと考え直し、A 社から届いていた「台風災害に関するご相談・補修対応についてのお見舞いとお詫び」というハガキに記載のある支店内災害復興センターへ電話した。ところが、当日同センターは臨時休業中であった。仕方なく同支店の一般補修相談窓口へ電話してみた。そこで調べてもらうと、案の定、樋から雨水を下へ流す垂直の管の 1 本の損傷の写真はないということだった。そういう不完全な見積書では役に立たないから、詳細調査に至急来るようにと要請した。

応急措置も強く要請

 21 日の受付け時間早々に改めて災害復興センターへ電話し、前日に一般補修相談窓口へ伝えた要請に加えて、対応のないままに過ぎている応急措置にも至急来るように要請した。その時に聞き忘れたことがあったので、再度電話し、二つの要請についても繰り返し伝えた。二度目に出た窓口担当者からは、その日のうちに調査担当者から返事するとの回答があった。しばらくしてから 3 度目の電話をして、最初の窓口担当者を呼び出してもらい、先には調査が終わらなければ応急措置はできないといっていたが、A 社としては見積書作成を進めていたのだから、応急措置はすぐにもできるはずで、遅れてしまっている応急措置に即刻来るようにと要求した。このようにして、ようやく 23 日に、詳細調査と遅すぎる応急措置を合わせて行うための、災害復興センター担当社員と下請けの専門家の合計 4 名の来訪があった。

集まりの予約をキャンセルまでして

 この日を逃しては、また何日待たされることになるか分からないので、私は「田辺うたごえ喫茶」の予約をキャンセルして対応したのだった。この催しは、直近の日にキャンセルした場合、次回参加時にキャンセルした回の参加費も合わせて払わなければならないので、23 日に来訪した災害復興センター担当社員に、「今日はキャンセル料の必要な集まりをキャンセルしてまで待っていたことを覚えておいて下さい」と告げておいた。

忙しいからこそ丁寧に

 A 社では約 2000 件の災害復興要請を受けていると聞くが、それだけ多いからこそ、各件に丁寧な対応をしないと、わが家の場合のように、かえって手間がかかってしまうことを肝に銘ずべきである。居住者不在中の隣家からの撮影で詳細調査に替えるなどは、もってのほかである。

わが家の被害状況

 わが家本体の被害は、1. 屋根のスレートの破損 7 ヵ所、2. 雨樋(南側の横と縦の管)の破損、3. 雨戸 1 枚の凹み、4. 壁に何ヵ所かの小さな傷、である。1 についてはシートを掛ける必要があるほどの破損はなく、下地の防水シートが雨漏りは防いでいるということで、応急措置は釘の抜けた穴を塞ぐ程度で済んだ。2 については、雨降り時に穴からまとまって大量に漏れ落ちる水が物干し用テラスの屋根や空調室外機を叩き、あたかも豪雨のような騒音を発して近所迷惑だったが、専門家はテーピングなどで簡単に応急措置をしてくれた。空調室外機は風雨にさらされる仕様になっているとはいえ、大量の雨水が直接当たったのでは故障する可能性があるだろうと、要保冷品が送られてきた大きめの発泡スチロール箱があったのを利用して落下水を受けていた。しかし、それも一夜の雨程度ですぐに一杯になり、雨降り後に毎回空にするのが一苦労だった。

穴蔵生活が続く

 3 の雨戸は、私が 1 日の大半を過ごす書斎のもので、しかも、開ける時に最初に動かすべき 1 枚が動かなくなったのだから、台風以後雨戸を開けられない状態のまま、あたかも穴蔵生活のような日々が続いている。昼間も天井の蛍光灯の点灯が必要であり、南側なので、例年は天気がよければ冬でも午後は暖房は不要なのだが、今年は日差しが遮られたままで、そうは行かない。応急措置として凹んだ雨戸を外してもらおうかとも思ったが、最近は激しい風雨の日もよくあり、雨戸が一部分ない状態にするのは不安で、そのままにしておいてもらった。穴蔵生活での越年となる。


 (2018 年 12 月 26 日、一部修正)。

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