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2004年12月12日日曜日

卒業30周年記念のうた

 先日、本棚から「菫台(きんだい)高等学校卒業 30 周年記念大会」という B5 版薄青色厚手用紙二つ折りの、同期会の印刷物が出てきた。「とき 1984 年 9 月 23 日(日)、ところ 山中温泉 和叙園」とある。20 年前のものだ。なぜこれをずっと保存していたのか不思議に思い、眺めていくと、最終ページの一番下に、「記念のうた」として、私の作ったあやしげな短歌が載っている。これのために保存してあったのだ。ここに転記して、印刷物を処分しようかと思うが、自分の作品が印刷されているものは、ささいなものでも捨てがたい。ともかく転記だけはしてみる。
逞しき知性の涵養モットーに学びし頃ゆ三十年(みそとせ)経たり
転変の校史に著(しる)き菫(すみれ)五期巣立ち三十年いま世を支ふ
三十年を隔てあまたの同期生集ふ平和の永久(とこしなへ)なれ

 第一首の「逞しき知性」は、「洗練された感覚」とともに、菫台高校のモットーであった。いまでも、よいモットーだったと思う。私がそれを十分身につけることが出来たかどうかは、別問題である。第二首の「転変の校史」は、菫台高校の前身が金沢商業、そして菫台高校は 10 年で終りを告げ、以後、金沢商業高校となったことを指す。われわれは、菫台高校時代半ば、第五期の卒業生である。

 上記の歌を作ってから 20 年後の今年、5 月 16 日に山代温泉で卒業 50 周年同期会が開催されたが、私は都合により欠席した。同期生中のマドンナで現在東京在住の T 夫人 [1, 2] に、メールで同期会の様子を尋ねたところ、彼女も体調が悪く欠席したとのことであった。

 そして、20 年後の今、平和憲法が試練に立たされている。「平和のとこしなへなれ」を、繰り返しつぶやく。

  1. "Vicky: A Novella," IDEA & ISAAC ウエブサイト (1997, 2003)(T 夫人をモデルにした英文短編小説)
  2. M.Y. 『英文小説「Vicky」の解説』, IDEA & ISAAC ウエブサイト (2003)(英文が苦手の向きは、この解説であらすじを知ることができる)


コメント(最初の掲載サイトから若干編集して転載)

Tom 12/16/2004 08:52
 初めまして。菫台の大先輩だったのですね(私は金商ですが…)。懐かしさがよみがえります。

Ted 12/16/2004 09:41
 エコーに後輩さんがおられましたか。金沢のどこにお住まいですか。Y さんがエコーの共通のお友だちですね。

Tom 12/16/2004 20:10:37
 今は野々市在住です。工学部の学食や学校の帰りに寄った「7番ぎょうざ」が懐かしいです。

Ted 12/17/2004 10:41
 私の 13 日付ブログ記事「折々に詠む」に、金沢で作った短歌が多く入っています。
 ホームページに高校時代の日記を載せ始めましたが、その後忙しくなり、途中で止まっています。

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