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2005年2月3日木曜日

世間は広いようで狭い

M・Y 君

 "Ted's Coffeehouse" へのご感想入りメールと、添付の "Femto-Essays" へのご感想、ありがとうございました。私はボーマルシェが『フィガロの結婚』の著者とは知らず、貴君のご感想から学ばせて貰いました。ご感想を、また "Ted's Coffeehouse" に引用させていただきたいと思います。今後の分も合わせて、ご了承いただければ幸いです。

 メールに M・K 君の名前があったので、2、3 年前から貴君に話そうと思いながら忘れていたことを思い出しました。大学院生のとき、M・K 君が核研への行きか帰りの列車で、「N 試験所のお嬢さん」と一緒になり、研究室の一同に、すてきな人だった、と盛んに話していたことがありましたが、覚えておられますか(貴君もその列車は一緒でしたか)。私は、D 研へ入って間も無いころ、O 学会の H 分科会で何度か彼女、C・K さん、を見かけていましたが、5 年余り前に彼女の近況を、たまたま、2 人の人たちから聞く機会がありました。

 その 1 人は私の小学校同級生で、いまなおカリフォルニア大学サンタバーバラ校で江戸文学を研究している H・I さんです("Ted's Coffeehouse"にも登場しています)。彼女は高校、大学が C・K さんと同じで(大学の学部は異なりますが)、親友の間柄だったそうです。私は H・I さんの最近の居所を知るのにインターネットの検索を使いましたが、 C・K さんも同様にして、アメリカの H・I さんの家へ遊びに来たということでした。

 もう一人は、私の大連の家の近くにいた T・I さんという小学校の先輩ですが、遅く引き揚げたので大学卒業年はわれわれと同じです。彼女は国家公務員試験の会場で C・K さんと知り合い、 C・K さんは N 試験所に、 T・I さんは O 試験所にと就職先は別れましたが、文通を続けているそうです。 C・K さんは N 試験所の KW さんという方と結婚し、姑さんの介護が必要になって、かなり早く退職されたそうです。夫君の KW さんには、電子線による探傷実験のためのセラミックス試料を貰うため、私も世話になったことがあったのでした。ことわざに「世間は広いようで狭い(The worls is but a little place, after all.)」といいますが、まさにそのことが、実感されます。

 では、また。

 Ted

 注:上記の文は、1 月 10 日付けで M・Y 君に送ったメールに、少し手を加えたものである。

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