高校時代の交換日記から。
(Sam)
1952年4月23日(水)曇り
何? 何だって? と問い返したくなる。ぼくに生徒会会計をとは一体全体何事だ。それでも、ぼくは断ることが下手だから、そんなことに決まってしまった。何をしてよいかさっぱり分からないが、何とかなるだろう。これだ! いつも何とかなるだろう、何とかなるだろう、という気持が心の中に働いている。そして、たいていの場合は、わずかばかりの成果に、何とかなったんじゃないかと満足して、それに安んじているのだろう。
体操は立幅跳びと懸垂のテストだった。ぼくは跳躍力にだけは自信があるつもりだ。2.3 m 以上のものは三人だけいたが、その中の一人に入ることができた。Log の値で0.3010に達しないものは見込みがないとのことだったが、五、六人いたようだ。
五限後、地区 PTA があったが、それは五分ほどですんだ。そのあと、第一回臨時生徒議会が開かれた。議長と議事運営委員の選出にかなりの時間を費やしたので、その他の議題の半分しか審議できないうちに六時になってしまった。書記、会計の承認と、正課クラブ活動時の廃止に伴う各クラブの存廃問題は、後者は委員会を設けることにして、どちらも簡単にすまされた。「生徒会費の件」に入って、がぜん混乱し、生徒会そのもののあり方についてまでもさかのぼって論議された。意見としては、従来通りとするもの、一年間千円案、毎月五十円としてクラブ所属者にはそのクラブ費として五十円を納めるという、菫台高校に右へならえ式のもの、などに別れたが、結論は得られなかった。
Random writings of a retired physicist
Continuation of "Ted's Coffeehouse" (now being restored in archives of this site)
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