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2005年5月9日月曜日

タニウツギが花盛り / 「オリンピック賛歌」の和訳を英訳


タニウツギが花盛り

 堺市大仙公園内の日本庭園の一隅で例年美しく咲くボタンを見ようと、さる5月7日に出かけたが、遅かった。咲き終った花の部分は手入れのため切り取られ、わずかに残る花たちもすでにしおれていた。同庭園では、代わって、タニウツギが花盛りだった(写真)。

「オリンピック賛歌」の和訳を英訳

 高校時代の交換日記から

(Ted)

1952年7月19日(土)

 グォー、グォー、グォーという、いかにもはるか彼方から放送しているにふさわしい雑音。ときどき大きくなったり小さくなったり、深い井戸の底に向かって叫ぶような響きを持ったりする、アナウンサーの懸命な声。

Olympics! Faster, higher, stronger! Many torches were kindled on the road where a lot of people walked and went away as if they had been smoke. But you, Saint Fire of the Olympics, had once kindled up like a beautiful, bright lily, praising Zeus. Doing their best, the youths of Hellas competed. Their godlike beauty gave inspiration to sculptors, and their works became statues to be offered to God.

Nowadays the world changed into Great Hellas, where the young gather and contest to select physically strong ones. Victory puts olive-wreaths on the strong ones' head and give them the noble words: "To win is a great thing, but to join in competition is a much greater thing."

Now Saint Fire of the Olympics brightens the hopeful sea route and the peaceful harbor in the world with its holy light. The flame itself is produced from golden light that runs through the sky of all the universe and

 「炎々として聖火は燃え盛りました。…」じつに感激的な、力のあふれた志村アナウンサーの放送だ。「点火されました。点火されました。…」

the spiritual fire that blazes in human's mind. ――実況放送を聞きながら、「オリンピック賛歌」[1] の和訳を英訳。――

1952年7月20日()晴れ

 YMG 君さえ、ぼくが読書中に対話の箇所にぶつかると、左卜全のに次いで真似て読んでみたい声で、解析の補講について、「ある式の両辺をある数で割って変形してある形を作りだしたり、積を和に直して加法定理を使うかと思えば、それを2倍角の公式を使って展開したり、また、和から積に直したり、たいへんだ」といっていた。それほど高級なものなのだ。英語の講義もよい。
 いつから始まったか知らないぼくの自己解剖の癖は、いまだに勢いの衰えを見せない。いまも、次のようなことを書きたくなった。ぼくが頭の中で展開する会話と議論と態度と動作がそのまま外に現れたならば、ぼくは、いかにキビキビ、ハキハキしていて、ユーモラスで、かつ豊富な話題と意見と思想の持ち主であることだろう。その上たいへんな冗舌家かも知れない。にもかかわらず(in spite of か none the less を使って訳すべきところだ)、表現されるぼくは、何と非スポーツマン的(このことばでぼくの欠点のすべてが表せるかと思う)なのだろう。

 引用時の注

  1. インターネットで検索すると、「オリンピック賛歌」には何種類かあるようだが(The Olympic Anthem and music 参照)、ここに記したもの(歌でなく散文のような訳になっているが)の原文に相当するものは見つからない。ご存じの方は、教えていただければ幸いである。

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