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2005年7月19日火曜日

ローマの街角:その1(写真)/ 説得の困難 (Difficulty of Persuasion)



写真はローマの街角風景。宿泊したホテル、ビスコンティ・パレス
の部屋の窓から、2003年5月14日撮影。

説得の困難 (Difficulty of Persuasion)

[Read in English.]

 [概要 (Abstract in Japanese)]先月のニューヨークタイムズ紙で、M・ミラーというコラムニストによる「説得は死んだか」という論説 [1] を読んだ。ブログに政治問題について書くときに、私も彼と同じ思いを抱き、情報の氾濫が、むしろ、異なった意見を注意深く比較するという操作を人びとから奪っているのではないかと危惧する。ミラーは、しかしながら、K・ポラックの著書 "The Threatening Storm" [2] には説得されたという。私は、この点では、ミラーに説得されはしない。ポラックのこの本は、アメリカのイラク攻撃を支持しており、私は、戦争にはどのような理由でも賛成できないからである。――説得の成功確率がたとえ小さくても、われわれは、良心の嵐がゆっくりと、しかし堅実に、世界をよい方向へ変えて行くことを期待して、自分の真摯な意見を述べ続けるべきだろう。(本文は上記リンク先の英文のみ。)

  1. M. Miller, "Is Persuasion Dead?" New York Times (June 4, 2005).
  2. K. Pollack, The Threatening Storm: The Case for Invading Iraq (Random House, 2002).

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