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2005年7月25日月曜日

ハスの群生(写真)/ 第55回パグウォッシュ会議(広島)へのメッセージに賛同



写真は草津市立水生植物公園みずの森のハスの群生。
2005年7月23日撮影。

 核兵器の廃絶を目指して活動する科学者の国際組織・パグウォッシュ会議の第55回年次総会が7月23日から27日まで、被爆60年を迎える広島の平和記念公園・国際会議場で行われている。先日、「関西平和研究グループ有志」からこの会議へ送るメッセージ(英和両文)への賛同を求めるメールを受け取った。私は賛同署名人の一人になることを了承する返事を、同グループの世話人へ送った。以下にそのメッセージの和文版を紹介する。

   第55回パグウォッシュ会議(広島)へのメッセージ

 第二次世界大戦の終結から60年、ラッセル・アインシュタイン宣言から50年を迎える2005年7月末、広島で開催されるパグウォッシュ会議へ参加の皆さんに、関西に在住するわれわれ日本の科学者は、心から連帯と歓迎の意を表します。

 第二次世界大戦に重大な責任を負うわが国は、戦後日本国憲法九条において、戦争の放棄と戦力の不保持を内外に誓い、また日本学術会議もその設立総会 (1949.1.22) において、わが国の科学者が過去にとりきたった態度について深く反省し、わが国の平和的、文化的復興に貢献する決意を新たにしました。

 以後半世紀、ことにラッセル・アインシュタイン宣言に署名し、第一回パグウォッシュ会議に参加した湯川秀樹 (1907~81) らによって1962年京都において創立された科学者京都会議は、この憲法九条の平和原則こそは、核時代のさまざまな脅威を超えてもはや国ごとの軍備を必要としない真に平和、かつ公正な世界システムをこの地球上に実現する布石として、人類史的意義をもつことをくり返し内外に訴えました。しかしその念願に反し、今日国内外の政治的諸要因によって、憲法九条はかつてない存続の危機に瀕しています。

 われわれは、日本国憲法九条がラッセル・アインシュタイン宣言とともに、核兵器廃絶後の世界、人類の未来への布石として先見的、人類史的な意義もつことを確信します。この会議に世界から参集された皆さんが、われわれのこの見解を支持され、現代の科学と技術について最高の洞察を踏まえた Pugwash Conference on Science and World Affairs の名において、このことを全世界に表明されることを要望します。

 最後にこの記念すべき第55回パグウォッシュ会議のご成功を心より祈ります。

  2005年7月14日

関西平和研究グループ有志

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