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2009年4月30日木曜日

この花の名は?

 [この記事を含めて、ここまでの記事は、先に "Ted's Coffeehouse" に掲載したものの再掲載である。]

 上の2枚の写真は、さる4月17日、ウォーキングの途中で見つけた花を撮ったもの。同種の花の色違いと思われるが、名前が分からない。ご存知の方、教えていただければ、ありがたい。

 追記:コメント欄(旧サイト)でスパラキシスと教えていただいた。感謝! インターネットで検索すると、上掲の写真そっくりの花々の他に、ピンク色のものも混じり咲いている写真があった [1]。そのサイトによれば、アヤメ科スパラキシス属で、秋植え球根。別名スイセンアヤメ、原産地は南アフリカケープ地方ということである。

文献

  1. スパラキシス Sparaxis Cultivar., 365花撰

2009年4月29日水曜日

ゲラニウム、カラー

 ゲラニウムまたはフウロソウ(風露草)というのは、フウロソウ科に分類される多年生草本植物の属の名称(学名 Geranium)で、420種以上が確認されている。([1] による。)写真左はわが家の庭にあるゲラニウム、2009年4月17日撮影。

 なお、もと Geranium 属にまとめられていた植物で、1789年に多肉質のテンジクアオイ属(Pelargonium 属)に分離されたものには、同じ Geranium のつづりをゼラニウムと読む呼び名が園芸名として残ったそうだ [2]。ややこしい話である。

 写真右は、サトイモ科のカラー。4月17日、ウォーキング途中で撮影。

文献

  1. 「フウロソウ属」, ウィキペディア日本語版 [2008年12月18日 (木) 03:43].
  2. 「テンジクアオイ属」, ibid. [2008年7月26日 (土) 15:06].

2009年4月28日火曜日

八重咲きツバキ

 一口に八重咲きのツバキといっても、[1] によれば、唐子咲き、八重咲き、千重咲き、蓮華咲き、列弁咲き、宝珠咲き、牡丹咲き、獅子咲きなどの種類があるそうだ。写真は2009年4月15日、三多気の桜の傍らに咲いていたもの。左の写真は [1] にあるオトメツバキの写真に似て、それよりも花弁の数が多いが、オトメツバキの仲間だろうか。なお、オトメツバキは、[1] では宝珠咲きの例となっているが、[2] では千重咲きとなっている。雄しべが全くないとのこと [2] で、そこからこの名があるようだ。

文献

  1. 「ツバキ」, ウィキペディア日本語版 [2009年4月19日 (日) 02:01].
  2. 湯浅浩史・文, 矢野勇・写真, 愛蔵版・花おりおり (朝日新聞社, 2002) p. 210.

「北風と太陽」

 「北風と太陽」という、よく知られているイソップ寓話がある。次のような話である。

 あるとき、北風と太陽が力比べをしようとして、旅人の上着をどちらが脱がせることができるかを争う。北風は力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとする。しかし、寒さを嫌う旅人が上着をしっかり押さえてしまい、北風は成功しない。次に、太陽がさんさんと照りつけた。すると旅人は暑さに耐え切れず、自から上着を脱いでしまった。これで、勝負は太陽の勝ちとなった。([1] を参考にした。)

 北朝鮮がミサイルらしいものをテストして、日本の上空を飛ばせたからといって、わが国は同国の発射施設を攻撃することも必要との論をぶった政治家がいた。彼は、この寓話を知らないばかりでなく、日本国憲法9条とそのよさも知らないようである。

 なお、この寓話の英語版は、たとえば [2] で読むことができる。その題名は「北風と太陽」でなく、「風と太陽」である。しかし、後者の日本語でインターネット検索すると、主に出るのはエネルギー源の話で、イソップ寓話について書いたサイトは、40番目ぐらいにようやく一つ出る。北風が寒いという連想は、北半球でしか通用しないであろうが。

 寓話の終わりについている教訓の言葉は、次の通り。"Kindness effects more than severity."(親切は厳しさよりも効果がある。)

文献

  1. 「北風と太陽」, ウィキペディア日本語版 [2009年3月7日 (土) 14:48].
  2. The Wind and the Sun, Page by Page Books.

2009年4月27日月曜日

ケマンソウ、タツナミソウ

 ケマンソウ(華鬘草、上の写真)、別名タイツリソ(鯛釣草)、ケマンソウ科(Fumariaceae)。観賞用に栽培される。ケマンソウ科は16属450種ほどの草本(一部つる性)を含み、主に北半球に分布する。高山植物として有名なコマクサや、春先に赤紫の花をつける野草ムラサキケマン、漢方薬に用いるエンゴサクなどを含む。( [1] を参考にした。)写真は、2009年4月13日、わが家のプランターに花咲いたケマンソウ。昨年は花をつけなかった。

 タツナミソウ(下の写真)。学名 Scutellaria indica、シソ科。文献 [2] に、「誰が名づけたかは定かでないが、風流な名である。立浪草と綴り、花茎の先に片側を向いて重なり並ぶ花を、波頭に見立てた」とある。写真は、2009年4月17日、わが家の庭で。私はこの花をいままでホトケノザかと思っていたが、この写真を掲載するにあたってインターネットでホトケノザを調べてみると、花の形や色が異なっており、さらに調べて、タツナミソウと判定した。[2] に掲載されている写真の花はピンク色であるが、わが家のものは紫色(実際には、写真よりももう少し赤みがかっている)である。ウエブサイト [3] には「花色は紫、桃、白など」とあるので、安心した。

文献

  1. 「ケマンソウ科」, ウィキペディア日本語版 [2008年11月18日 (火) 06:20].
  2. 湯浅浩史・文, 矢野勇, 平野隆久, 茂木透・写真, 愛蔵版・花おりおり その二 (朝日新聞社, 2003) p. 37.
  3. 「スクテラリア属」エンゲイナビ:米村浩次先生の園芸植物図鑑.

2009年4月26日日曜日

ハナミズキ

 ハナミズキ(花水木)、別名アメリカヤマボウシ、学名 Benthamidia florida、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。北アメリカ原産。ハナミズキの名はミズキの仲間で花が目立つことに由来する。

 英語では dogwood と呼ばれる。その語源としては、17世紀頃に樹皮の煮汁を犬の皮膚病治療に使ったことからという説や、木製の串(英古語:dag, dog)を作る材料に使われる堅い木であったことからという説がある。ただし、前者の用途になったとされる dogwood は、同じミズキ科の植物でもセイヨウサンシュユと考えられており、ハナミズキとは異なる。

 花言葉は「私の想いを受けてください」「返礼」。4月23日の誕生花(そうとは知らないで、掲載が少し遅れた)。(以上、 [1] を参考にした。)

 写真は2009年4月13、17日、わが家の庭で。ちなみに、チック・ヤング (Chic Young) 作の漫画『ブロンディ (Blondie)』に登場するブロンディの夫、ダグウッド・バムステッドは、Dagwood Bumstead とつづる。

文献

  1. 「ハナミズキ」, ウィキペディア日本語版 [2009年4月13日 (月) 02:07].

2009年4月25日土曜日

アヤメ、ユリ咲き系チューリップ

 アヤメ(菖蒲、文目)、学名 Iris sanguinea、アヤメ科アヤメ属の多年草。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には網目模様があるのが特徴で、本種の和名のもとになる。花茎は分岐しない。北海道から九州まで分布する。古くは「あやめ」の名はサトイモ科のショウブを指した語で、現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれた。( [1] による。)上のアヤメの写真は2009年4月12日、堺市・鈴の宮公園付近で撮影。

 ユリ咲き系 (Lily-flowered) チューリップは、古代に主流だったチューリップの品種と考えられている。花弁の先が細く尖っているのが特徴。多くはアクミナータと言う原種から出たもので、新旧で茎の強さが違う。有名品種は黄色のウエストポイント、オレンジのバレリーナ、白に赤の絞りのマリリンなどがある。( [2] による。)わが家の庭にあるものは、以前はもっと大きな花を咲かせていたが、今年は息もたえだえの花をようやく咲かせたという感じである。(下の写真、2009年4月13日撮影。)

文献

  1. 「アヤメ」, ウィキペディア日本語版 [2009年3月18日 (水) 16:11].
  2. 「チューリップ」, ibid. [2009年3月19日 (木) 06:12].

2009年4月24日金曜日

タンポポ、ヤエザクラ

 タンポポ(蒲公英)は、キク科タンポポ属 (Taraxacum) の多年生植物の総称。英名の dandelion はフランス語で「ライオンの歯」を意味する dent-de-lion に由来する。ギザギザした葉がライオンの牙を連想させることによる。花言葉は「思わせぶり」。( [1] を参考にした。)上の写真は2009年4月12日、堺市・鈴の宮公園で撮影。

 下の2枚の写真は、同じく4月12日、ウォーキング途中で撮影したヤエザクラ。

文献

  1. 「タンポポ」, ウィキペディア日本語版 [2009年4月11日 (土) 02:00].

スラムドッグ$ミリオネア

 さる4月20日、イギリス映画『スラムドッグ$ミリオネア』(原題 "Slumdog Millionaire")を見た。今年(2009年)、アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、録音賞、作曲賞、主題歌賞と、最多8部門で受賞した2008年のダニー・ボイル監督作品である。沢山の賞を取ったにしては、私が感銘を受けるところは少なかった。スラム街で育った子どもたちが逆境を乗り越えて、したたかに生きるところの描写はよい。他方、平行して交互に流れる、主人公ジャマールが青年になってから(デーヴ・パテルが扮する)の場面は、主にTVのクイズ番組の公開放送である。(他の場面もあるが、それはこれから見る方々のために書かないでおく。)

 私は、昔ラジオで放送されていた「話の泉」のような、教養ある回答者たちが答えを推理する過程を話しながら進めるクイズ番組は好む。しかし、出場者が多額の賞金を目当てにして、与えられた選択肢から答えを選ぶクイズは好まない(ジャマールの出場目的は賞金ではなく、別のところにあったのだが)。このことが、私のこの作品に対する評価を下げているのかも知れない。青年がクイズの正解のほとんどを、子ども時代の貧しく困難な暮らしから学んでいたというのも、偶然性が多過ぎて、いかにも作り話的である。

2009年4月23日木曜日

シンビジウム

 シンビジウム(Cymbidium)、ラン科。広義にはラン科シンビジウム属に含まれるもの一般を指し、日本などに自生しているシュンランなども含む。狭義には、広義のもののうち、東洋ランとして扱われるシュンラン(日本春蘭、中国春蘭)、カンラン、ホウサイランなどを除いたもので、洋ランとして園芸市場に出回っているものをいう。( [1] を参考にした。)

 写真は、左から2009年3月25日、4月17日、4月22日、わが家で撮影。

文献

  1. 「シンビジウム属」, ウィキペディア日本語版 [2009年3月5日 (木) 07:55].

レッドクリフ Part II

 先に『三国志』中の赤壁の戦いを中心に描いた中国映画『レッドクリフ Part I』の感想を書いた [1]。さる4月13日、その続編を見た。孔明の知的戦略と忠義心、周瑜の集中力、彼ら二人の間の友情、曹操の野心、小喬の民を思う心、尚香の果敢な純真さなど、多くの興味深いエピソードが含まれている。しかし、戦争の映像が強烈過ぎて、これらすべてのエピソードが、この作品の中でまことに微かなものに薄められてしまっているように思った。最後に、孔明が誕生に立ち会った子馬「萌萌」を故国に土産として持ち帰るにあたって、小喬がその馬を戦場に送らないように望んだ言葉が救いであった。

 その日の夕方、NHK総合TVの「クローズアップ現代」は、わが国のロボット技術が世界の軍事利用に狙われていることを報じていた。戦争に対する本能は、人間の長い歴史の中でDNAに強く刻まれているのであろうか。戦争嫌いの私などは、欠陥人間かも知れない。しかし、私が囲碁や将棋などの勝負事を好まないのは、負けることが嫌いという、闘争心の裏返し的発現でもある。戦い好きの本能が変化して、大多数の人間が平和志向になるには、まだまだ年月を要するのだろうか。

文献

  1. レッドクリフ Part 1, Ted's Coffeehouse (2008年11月19日).

2009年4月22日水曜日

フリージア、ハナズオウ

 フリージア(1枚目の写真)、学名 Freesia refracta、アヤメ科フリージア属の半耐寒性の球根植物。和名はアサギスイセン(浅黄水仙)、コウセツラン(香雪蘭)。花言葉はフリージアの色によって異なる。白はあどけなさ、黄は無邪気、赤は純潔、紫はあこがれ、淡紫は感受性を表す。([1] による。)

 ハナズオウ(花蘇芳、2枚目の写真)、学名 Cercis chinensis、中国原産のジャケツイバラ科(またはマメ科ジャケツイバラ亜科)の落葉低木。名は、花がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ていることから。([2] による。)

 フリージアの写真は2009年4月8日、わが家の庭で。ハナズオウの写真は同12日、堺市・鈴の宮公園で。

文献

  1. 「フリージア」, ウィキペディア日本語版 [2009年3月6日 (金) 10:00].
  2. 「ハナズオウ」, ibid. [2008年10月2日 (木) 08:14].

2009年4月21日火曜日

ミツバツツジとスノーフレーク

 ミツバツツジ(三葉躑躅、写真上)、学名 Rhododendron dilatatum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木。4、5月頃に咲く紅紫色の花が美しい。花が終わってから葉が出てくる。枝先に三枚の葉がつくことからこの名がついた。( [1] を参考にした。)

 スノーフレーク(写真下)、和名オオマツユキソウ(大待雪草)、別名スズランスイセン(鈴蘭水仙)、学名 Leucojum aestivum、ヒガンバナ科(新エングラー体系、APG植物分類体系で)、クロンキスト体系ではユリ科。ヨーロッバ中南部原産。多年草。花期は春で白いスズランのような花が咲く。花弁の先端には緑の斑点がある。秋植の球根草であるが、数年くらいは植えたままでも差し支えない。本種と名前の似たスノードロップ(マツユキソウ、Galanthus nivalis) という球根草もあり、これと混同しないよう注意が必要。( [2] を参考にした。)

 写真はどちらも、2009年4月7日、堺市・多治速比売神社で。

文献

  1. 「ミツバツツジ」, ウィキペディア日本語版 [2008年6月25日 (水) 16:02].
  2. 「スノーフレーク」, ibid. [2009年4月8日 (水) 14:26].

2009年4月20日月曜日

三多気の桜へのバス旅行 (5)

 写真は、杉平の駐車場付近の桜。旅行客一同が迅速に行動した上に、交通渋滞もなく、バスは予定より1時間ほど早く大阪へ帰着した。天候にも恵まれ、よい旅行だった。(完)

2009年4月19日日曜日

三多気の桜へのバス旅行 (4)

 写真は、昨日掲載のものより、三多気の桜並木をさらに駐車場の方へ戻りながら撮影したものである。(つづく)

2009年4月18日土曜日

三多気の桜へのバス旅行 (3)

 三多気の桜(写真)は、理源大師(832—909、平安時代初期の真言宗の僧)が昌泰年間(899年頃)にその地に留まって桜を植えたのが始まりといわれる。平安末期から室町末期までは、蔵王権現の霊場として、伊勢、大和両国に知れわたり、在原業平、平清盛、北畠親房らの有名な人が参籠したと伝えられている。1942年に桜の樹種と古木の多いことにおいて日本随一と認められ、文部大臣指定名勝地となり、1987年に建設省「ふれあい並木道」手づくり郷土賞に認定され、1990年に財団法人日本さくらの会から「さくら名所百選」に選ばれている。(バス旅行の資料による。)

 写真で、棚田の向こう側の端から周縁にかけて白くなっているのは、散り始めた桜の花びらが浮んでいるのである。(つづく)

2009年4月17日金曜日

三多気の桜へのバス旅行 (2)

 アマゴ料理の昼食の後、杉平の駐車場でバスを降り、「三多気の蔵王堂」という通称のある寺院、真福院への坂道を登る。その辺りが「三多気の桜」と呼ばれる桜の名所であるが、桜の撮影は帰路の楽しみとして、登りに専念した。坂道の先には山門への石段(1枚目の写真)、そしてまた、本堂への石段(2枚目の写真。左手の白い花は、ヤマザクラの一種と思われる)が続く。

 真福院は、白鳳時代(670年頃)に修験道の祖である役行者(えんのぎょうじゃ)がこの地に蔵王権現をまつったのが始まりという。古くは金峰山と呼ばれたが、現在は「御嶽山真福院」の名で、真言宗醍醐派に属する。3枚目の写真は本堂側から見た境内。石段下左脇に見えるピンクの花はミツバツツジ。(つづく)

2009年4月16日木曜日

三多気の桜へのバス旅行 (1)

 昨日妻とともに、A旅行社主催のバス旅行「三多気(みたけ)の桜と坂本小屋のあまご料理」に参加した。バスは新大阪を8時に出発したが、私たちは天王寺で8時50分に合流した。阪神高速・西名阪・名阪国道、名張を経て、まず、津市美杉町川上の、アマゴ料理専門店「坂本小屋」へ寄る。同店の手前何キロメートルかは、私たちの乗った中型バスがかろうじて通れる狭い道で、途中からはバックでの侵入となる。

 坂本小屋(1枚目の写真)では、アマゴづくしのコース料理を2時間かけて楽しむ。コース中の逸品は、生きているアマゴの串刺しを各自が炭火であぶり焼きしながら食べるものである。いささか残酷ではあるが、うまいことこの上なしである。

 アマゴはサケ目サケ科に属する魚で、同じ魚でも降海型や降湖型のものはサツキマス(皐月鱒)と呼ばれる。アマゴは河川残留型(陸封型)のもの(つまり川魚)である。サクラマスの亜種とされる。([1] を参照した。)

 坂本小屋の前庭には、ミツマタの赤花と黄花が咲いていた(2、3枚目の写真)。ミツマタ(三椏、学名Edgeworthia chrysantha)は、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。中国中南部、ヒマラヤ地方原産。皮は和紙の原料として用いられる。ミツマタの枝は必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があるため、この名があり、三枝、三又とも書く。([2] を参照した。)(つづく)

文献

  1. 「サツキマス」, ウィキペディア日本語版 [2009年4月14日 (火) 00:25].
  2. 「ミツマタ」, ibid. [2009年2月24日 (火) 06:32].

2009年4月15日水曜日

ヤマブキとシバザクラ

 ヤマブキ(山吹)、学名 Kerria japonica、バラ科ヤマブキ属の落葉低木。春の季語。( [1] を参考にした。)1枚目の写真は2009年4月日、東京・四谷の桜並木の下に咲いていた一重のヤマブキの花。

 山吹伝説:室町時代の武将・太田道灌(おおた どうかん)が父を尋ねて越生(おごせ)の地に来た。突然のにわか雨にあい、農家で蓑を借りようと立ち寄った。その時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出した。道灌は、蓑を借りようとしたのに花を出され、内心腹立たしかった。後でこの話を家臣にしたところ、それは後拾遺和歌集の「七重八重 花は咲けども 山吹の実の(みの)一つだに なきぞ悲しき」の兼明親王の歌に掛けて、家が貧しく蓑(みの)ひとつ持ち合わせがないことを奥ゆかしく答えたのだと教わった。古歌を知らなかったことを恥じて、それ以後道灌は歌道に励んだという。([2] による。)

 シバザクラ(芝桜)、別名ハナツメクサ(花詰草、花爪草)、学名 Phlox subulata、ハナシノブ科の多年草。北米原産。4、5月頃にサクラに似た形の淡桃、赤、薄紫、あるいは白色の花を咲かせる。葉形やその匍匐性などから芝桜と名付けられた。( [3] を参考にした。)2枚目の写真は2009年4月7日、わが家の庭に咲いたシバザクラの花。

文献

  1. 「ヤマブキ」, ウィキペディア日本語版 [2009年4月13日 (月) 00:15].
  2. 「太田道灌」, ibid. [2009年3月25日 (水) 03:00].
  3. 「シバザクラ」, ibid. [2009年1月1日 (木) 04:51].

2009年4月14日火曜日

ベニカナメモチとシャガ

 ベニカナメモチ(紅要黐:1枚目の写真)、バラ科の小高木。「花の写真」の仲間に入れておくが、燃えるようにように赤いのは春先の新芽である。2009年3月31日、わが家の庭で撮影。

 シャガ(射干、著莪:2枚目の写真)、別名「胡蝶花」、学名 Iris japonica、アヤメ科アヤメ属の多年草。学名の種小名は japonica(「日本の」という意味)であるが、中国原産で、かなり古くに日本に入ってきたものと考えられている。( [1] を参考にした。)写真は2009年4月3日、わが家の庭で。

文献

  1. 「シャガ」, ウィキペディア日本語版 [2009年4月6日 (月) 17:37].

2009年4月13日月曜日

プリムラ

 写真の花は、わが家で「サクラソウ」と呼んでいるものである。しかし、文献 [1] には、サクラソウは「高さ15~40cmの花茎を直立させ、5~10個の花をつける」とある。わが家のものは、花茎はそれほど長くなく、西洋サクラソウ(プリムラの一種)だろうか。「プリムラ」とは、「ヨーロッパやアジアに自生するサクラソウ属(Primula) の原種やその変種、品種、またそれらを交配して作られた品種群」だそうだ [2]。したがって、「プリムラ」と思っておけば、間違いはなかろう。2009年3月30日撮影。

文献

  1. 「サクラソウ」, ウィキペディア日本語版 [2009年4月4日 (土) 02:44].
  2. 「プリムラ」, ibid. [2008年11月7日 (金) 11:28].

2009年4月12日日曜日

科学カフェ京都第51回定例会

 昨4月11日14時から、京大吉田南総合館北棟2階で開催された「科学カフェ京都」第51回定例会を聞きに行った。「未発見の素粒子を探せ:理論の予言する粒子は見つかるか」という題で、京大大学院理学研究科教授・植松恒夫氏が話した。講師の話し振りは、よどみなく巧みだったが、一般の人たちには、少なくとも話の半分ほどは難しかったのではないだろうか。定例会では質疑応答の時間を50分とって、16時30分閉会としているようだが、今回は講演が予定時間を超過した上に、16時から会場が閉まる17時まで質問が続出した。

 「科学カフェ京都」定例会は特定非営利活動法人「科学カフェ京都」[1] が、月1回、くつろいだ雰囲気のなかで、各方面の科学者の講話を聞き、自由に意見を述べ質問する会として、京大あるいはその周辺を会場として催しているものである。同法人では、「英国で始まり、フランス、イタリア、米国、シンガポール、ブラジルなどの諸国で展開されつつある(中略) Cafe Scientifique 運動の考え方につながる国際的運動の一環として位置づけられるべき」としている。

 上掲の写真は、会の始まる前に、久しぶりに京大の近くの吉田神社(1枚目)と、京大本部(2枚目)を散策して撮ったもの。

文献

  1. 科学カフェ京都.

2009年4月11日土曜日

ギンヨウアカシア

 ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)、学名 Acacia baileyana(シノニム Racosperma baileyanum)、別名ハナアカシア、ミモザ(ただし、Mimosa はオジギソウ属の学名である)。ネムノキ科(分類体系によりマメ科とすることも多い)の常緑高木。オーストラリア原産。花期は3月頃で総状花序に黄色の花をつける。葉は名前の通り銀色を帯びている。よく似た仲間に同属のフサアカシアがある。([1] による。)写真は2009年3月26日、JR鳳駅近くで。

文献

  1. 「ギンヨウアカシア」, ウィキペディア日本語版 [2009年3月18日 (水) 17:45].

オバマ大統領の核廃絶演説

 アメリカのオバマ大統領は、さる5日、チェコのプラハで行った演説で、核兵器廃絶に向けて踏み込んだ発言をして注目されている。その演説の英文記録を読んでみた [1]。核心部分は次の言葉である。

Just as we stood for freedom in the 20th century, we must stand together for the right of people everywhere to live free from fear in the 21st century. (Applause.) And as nuclear power -- as a nuclear power, as the only nuclear power to have used a nuclear weapon, the United States has a moral responsibility to act. We cannot succeed in this endeavor alone, but we can lead it, we can start it.

So today, I state clearly and with conviction America's commitment to seek the peace and security of a world without nuclear weapons. (Applause.) I'm not naive. This goal will not be reached quickly -- perhaps not in my lifetime. It will take patience and persistence. But now we, too, must ignore the voices who tell us that the world cannot change. We have to insist, "Yes, we can." (Applause.)

 「核兵器なしで世界の平和と安全を求めるように世界を変えることなどできないという声に対しては、こう主張しなければならない」といって、得意の "Yes, we can." を出したところは、ユーモラスでもあるが、全体に格調高く、歴史に残る演説となるであろう。オバマ大統領は、「自分の生きているうちに核兵器廃絶は達成できないかも知れない」と述べているが、それは一日も早く実現して欲しい目標である。

 歴代政権が広島・長崎への原爆投下を正当化し、核兵器の使用も辞さない政策をとり続けてきたアメリカでさえ、このように国の政策を変えようとしているときに、日本がもしも憲法9条を変えて、海外で戦争をする国になるならば、それは歴史の歯車を逆転させる、まことに愚かな行為といわなければならない。

文献

  1. Obama Prague Speech On Nuclear Weapons, Huffington Post (April 5, 2009).

2009年4月10日金曜日

ツルニチニチソウとハボタン

 ツルニチニチソウ(蔓日々草、Vinca major;写真左)、キョウチクトウ科の常緑蔓性植物。地中海沿岸原産で観賞用に栽培される。花期は、春から初夏。花の形がニチニチソウに似ているが、色は青紫色。柱頭は円盤状をしており、その上に毛のある突起物がある。([1] による。)写真はウォーキングの途中で、2009年3月25日撮影。

 ハボタン(葉牡丹、英名 ornamental cabbage;写真右)、アブラナ科アブラナ属の多年草。園芸植物として鮮やかな葉を鑑賞するが、観葉植物より一年草の草花として扱われる事が多い。名前の由来は、葉を牡丹の花に見立てたもの。 耐寒性に優れ、冬の公園を彩るほか、門松の添え物にも利用されるが、暖地では色づかず、寒地では屋外越冬できない。([2] による。)写真は2009年3月25日、近くの大型電器店の前庭で、花茎が伸び出た状態のものを撮影。このあとナノハナのような黄色い花が咲く。

文献

  1. 「ツルニチニチソウ」, ウィキペディア日本語版 [2009年2月21日 (土) 21:37].

2009年4月9日木曜日

桜の季節の荒山公園

 堺市南区にある荒山公園は梅林で有名だが、桜の木も沢山ある。私は東京で桜が満開のところを多く見て来たばかりだったが、地元の桜も見ておかなければと、さる7日、わが家から1時間の荒山公園までの道を歩き、桜を愛でてきた。

 萌黄、黄、黄緑、薄茶色など、さまざまな色の梅の新芽を前景にして、桜の花が遠く淡く広がっている風景もよいものである。ソメイヨシノは、そろそろ散り始めようかという、満開状態だった。花の咲き始めから葉も出始めるオオシマザクラも満開だったが、葉がかなり伸びて花の背景色となり、緑色の花が咲いているかのような風情である。公園の奥にある多治速比売神社の境内には、紅紫色のミツバツツジも咲いていた。

 写真は上から、若芽をふく梅の木々、公園外側のソメイヨシノの並木、園内のオオシマザクラ。