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2013年8月2日金曜日

映画『アーティスト』と『ライフ・イズ・ビューティフル』 (Movies The Artist and Life Is Beautiful)


[Abstract] On June 30, I saw two movies at Nishi Culture Hall (Westy) nearby. It was the event called "Koin de sinema" (Cinema with a coin). Films The Artist and Life is Beautiful were screened in the morning and afternoon, respectively. The fee was 500 yen for a single film and 800 yen for both. These are quite low prices to appreciate good films. My impression for each film is given briefly (and quite belatedly). (Main text is given in Japanese only.)

 さる 6 月 30 日に 2 本の映画を、近くのウェスティ(堺市立西文化会館)で見た(感想を書くのが 1ヵ月あまりも遅れてしまった)。「コインDEシネマ:世界の心を奮わせたアカデミー特集」という催しで、午前に『アーティスト』が、午後に『ライフ・イズ・ビューティフル』が上映され、一本だけ見るのならば 500 円、2 本では 800 円という低料金で、とてもよい作品を鑑賞することが出来た。

 『アーティスト』は、ミシェル・アザナヴィシウス監督による 2011 年のフランス映画で、第 64 回カンヌ国際映画祭でデュジャルダンが男優賞を、第 84 回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞など 5 部門を受賞した、サイレント、白黒作品である。チラシの裏面には「甘く切ない、感動の愛の物語」とある。サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)と新人女優ペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)が、惹かれ合っていたのは確かだが、映画界がサイレントからトーキーに移り変わる波に乗ってスターの座に駆け上がったペピーがジョージから受けた恩を忘れなかったことの方に私が好感を抱いたのは、年のせいだろうか。実生活では監督の妻であるベレニス・ベジョが愛らしかった。

 『ライフ・イズ・ビューティフル』は 1997 年のイタリア映画で、ロベルト・ベニーニが監督・脚本・主演の 3 役を兼ねている。ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)が北イタリアの田舎町に来て、小学校教師のドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)と駆落ち同然で結婚するまでの前半は、騒がしい喜劇の様相だったが、息子を含めて一家 3 人が、ナチス・ドイツによって強制収容所に送られることになる後半は、ユーモアもあるものの、深く考えさせる重みがあった。

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