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2016年12月9日金曜日

K 君へ 1 (To K-kun. 1)

[The text of this post is in Japanese only.]


(写真説明は本文参照)

K 君

 早速のお礼状、恐縮です。当方こそ、六甲荘でのサービスを手配していただき、フロインドリーブの美味しいパンを教えていただいた上に、クッキーのお土産もいただき、そして何よりも、楽しい時間をゆっくり共にさせて貰い、誠にありがとうございました。

 貴君は長年生徒たちを相手にして来られただけあって、話される内容が教訓的で、また、誰もが面白く聞くことができます。妻も大いに楽しんで聞いていたようです。私はあまり話しませんでしたが、妻の声の方が、周波数の関係でしょうか、貴君の耳には聞き取りやすいようだったので、遠慮していました。

 帰宅後インターネットで調べて、フロインドリーブがモデルになった NHK の連続テレビ小説『風見鶏』は、1977 年度後半に放映されたものと知りました。私はその頃、連続テレビ小説をあまり見ていませんでした。フロインドリーブは固有名詞ですが、前半の Freund は「友人」、後半の lieb は「愛すべき」の意味で、合わせて、「友愛的」というような意味になりましょうか。私たちが昼食をした場所として、いかにもふさわしい名称ですね。

 同封の写真は、私が七尾にいた国民学校 2 年生の時、国語の教科書(2 年前期用第六課「牛わか丸」、第八課「蛙」——これらの詳細もインターネットで確認しました)の挿絵を見て描いた絵を撮ったものです。この絵は大連・金沢・大阪への引越しや引揚げを通じ、他のいくつかのものと一緒に、不思議にも持ち運んでいました。わら半紙に描いたので、紙は薄茶色に変色しており、半分に折って保存したため、中央に縦の筋が入っています。国民学校の教科書は、奥様のご記憶にも残っているだろうかと思い、ご覧に入れる次第です。

 そろそろ冬の到来です。ご自愛下さい。妻からもくれぐれもよろしくと申しています。

 では、さらなる再会の日を楽しみに。

2016年11月29日
T. T.

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