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2005年2月21日月曜日

つい春風につい誘われて

高校時代の交換日記から。

(Sam)

1952 年 2 月 24 日()晴れ

 つい春風につい誘われて…だなんて、1年ほど前に歌ったことのある「冗談音楽」を思い出すような、もったいないくらいよい天気だ。しかし、生かじりで二行ばかりしか知らないあの歌を歌っていた頃は、おおかた小雪がふぶいていたようだ。
 英単語の尻取りをすればよかったのに。もしそうしていたら、ぎゅう!といわせていたろうか、いわされていたろうか。
[1]

1952 年 2 月 25 日(月)曇り

 体育は体重測定のあと、篭球の基礎練習。Ted たちがしたときの種目から二番目と四番目を除いたものだけをする。

1952 年 2 月 26 日(火)晴れ

 いますぐ Ted へ手紙を出す。明日のいま頃届く。Ted は懸命に最小の時間で解いてさっそく葉書に書いて投函する。ぼくがそれを受け取るのは何日の何時頃だろうか。それは二十八日の午後六時までに間に合わなければならない。それより遅れれば無価値になる。駄目だ。止めておこう。十円の方が大切だ。(といって、この十円をもっと他の有効な目的に使うという当てはいまない。)他の誰かに当たって聞いてみよう。誰かは知っているに違いない。
 そしたら一題解けた。しかし、絶対値のあるのは幼いときの玉ねぎかにんじんのように大嫌いだ。こんなややこしいのもあるんだからね。
[2]

 引用時の注
  1. この日、Sam は私のところへ来た。
  2. x 軸の下から上へ伸び出ている 2 次曲線に絶対値をつけたものよりは値が小さく、その絶対値つき 2 次曲線と 4 点で交差する直線よりは値が大きい、という範囲をグラフで示した図が描いてあった。

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