2011年3月7日月曜日

2011年2月分記事へのエム・ワイ君の感想 (M.Y's Comments on the Posts of February 2011)

[In Japanese only]

 M・Y 君から "Ted's Coffeehouse 2" 2011年2月分への感想を2011年3月7日付けで貰った。同君の了承を得て、ここに紹介する。青色の文字をクリックすると、言及されている記事が別ウインドウに開く。




1. クライストチャーチの地震 (Christchurch Earthquake)

 きょう、2011年2月22日、ニュージーランド第2の都市クライストチャーチで、マグニチュード6.3の地震が発生し、同国で最大規模の自然災害となった[…]。[…]上の写真は、私が2004年1月に訪れたときに撮影した崩壊前の大聖堂である。内部には134段の階段があり、それを登ると、市内と周辺の山々を眺めることが出来た。被災者の速やかな救出と早い復興を望む。

と、ありし日の大聖堂の勇姿を載せてこの大災害を悼む記事は、私的ブログとして時宜を得て、センスあるものと思いました。倒壊したビルの瓦礫の下に閉じ込められ、傷つきながらも、電話で内部の状況を知らせ救助員から沈着さと勇気を称えられた若者、世界に羽ばたこうと希望に燃え英語を学んで死亡した人やいまだ行方不明の人々に心打たれました。ビル倒壊についてNZ首相は、「昨年9月の地震直後に市当局が実施した査察の実態と、責任がどこにあるかを明らかにしなければならない」と述べてはいますが。このとき適切な措置が取られていればと残念です。

2. 前立腺がんシンポジウム (Symposium on Prostate Cancer)

 昨27日午後、ホテルモントレグラミアス大阪で行なわれたシンポジウム「前立腺がんのすべて」を聞きに行った。主催は NPO 法人 J-Cap 研究会。まず、「前立腺がんとはどんな病気ですか?」「前立腺がんの検診とはどんなものですか?」「前立腺がんの治療にはどんなものがありますか?」と題する講演があった。これらについては、すでにこの病気の放射線治療を受けた私にとって、[…]。[…]J-Cap 研究会は「患者様のための健康窓口サイト」を開設している。前立腺がん患者あるいはその家族の方々には、同研究会のホームページからアクセス出来る同サイトを、メンバー登録して利用されることをお勧めする。
関連情報:将来の前立腺がん治療法開発への明るいニュース (Related News)
[…]

とあります。Ted’s Coffeehouse 2005年11月に「放射線物理屋が放射線治療を体験」と題して筆者の治療体験が述べられています[引用者の注:目下この記事は消滅している]。このシンポジウム記事を見た後、新聞(朝日)に目をやると、2~3日の間に「首位打者3回、中日監督 与那嶺要さんがで前立腺がんで死去(85歳)」。医療記事に「重い尿漏れ 手術で治す 前立腺摘出後の悩みに人工括約筋」。広告欄に「第3回前立腺がん市民公開講座 入場無料 3月20日(日)会場 有楽町朝日ホール…主催文科省がんプロフェッシナル養成プラン…」などがあり、最近の関心事であることがうかがわれます。

 友人のがん専門医によりますと、「人間長生きすれば最後にはどこかががんになるよ」とのことです。前立腺がんは、わが国ではがん死亡の約3.5%をしめ、近年急増傾向にある。50歳以降に発症する場合が多く、その割合は歳を追うごとに増加する、といわれています。この意味で、「放射線治療」、「前立腺がんの転移・再発」など知っておきたいものです。

 引用されている関連情報は、次のようなもので、基礎研究が日進月歩で進展していることが分かります。

  • 前立腺がんに変化する遺伝子が同定された:前立腺がんの原因に関するこの重大な発見は新治療への道を開くであろう、と科学者たちが主張。

  • 科学者たちが前立腺がんの制御要因と考えられるたんぱく質を発見:前立腺幹細胞の自己再生を制御し、かつ健全な細胞が前立腺がん細胞へ転化する役目を担うたんぱく質を米国の科学者たちが同定した。

  • 前立腺がんの遺伝子コードが解明された:最も致命的なものの一つであるこのがんについて、その遺伝子コードが科学者たちによって初めて明らかにされた。これは、この病気の理解を変えるほど画期的なことである。

3. その他

 「幼友だちが逝く」は人生のよい物語です。Aさんを偲んで「故郷を離るる歌」を口ずさみながら散歩道を歩いたとあります。懐かくしんみりした歌詞「…思えば涙 膝を浸す さらば故郷…」の美しいメロディーの歌が思い出され、筆者の優しい人柄が感じられます。「僧侶の資格」はNHK HV 「プレミアム 8:玄侑宗久 なりゆきを生きる」の内容の優れた感想文です。私もこのような文章が書ければと思います。

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