トサミズキ(土佐水木、マンサク科)。2012年3月25日、鈴の宮団地で撮影。
Winter hazel; botanical name, Corylopsis spicata; family, Hamamelidaceae. The photo was taken in Suzunomiya housing complex on March 25, 2012.
Random writings of a retired physicist
Continuation of "Ted's Coffeehouse" (now being restored in archives of this site)
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ページ
2012年3月31日土曜日
トサミズキ (Winter Hazel)
2012年3月29日木曜日
スノーフレークなど (Spring Snowflake, etc.)
上の写真はスノーフレーク(ヒガンバナ科)。2012年3月25日、鈴の宮団地で撮影。中と下の写真は、先に生け花の形で紹介したラッパスイセンとヘレボルスの、わが家の庭で咲いている様子。3月24日撮影。
The top photo shows spring snowflakes (botanical name, Leucojum vernum; family, Amaryllidaceae), taken in Suzunomiya housing complex on March 25, 2012. The middle and the bottom photos show flowers of wild daffodil and hellebores in our yard, taken on March 24, 2012. The picture of these flowers my wife used for flower arrangement was posted some days ago.
2012年3月27日火曜日
ハナモモとヒュウガミズキ (Hana Peach and Buttercup Winter-Hazel)
写真上:ハナモモ(花桃、バラ科)。中と下:ヒュウガミズキ(マンサク科)。2012年3月21、24日、堺市・鳳公園で撮影。今年はまだ寒い、といっているうちにも、いろいろな花が次つぎに咲き始めている。(昨年これらの花を掲載したのはもっと早く、3月11日と15日だった。)
The upper photo shows blossoms of hana peach (botanical name, Prunus persica; family, Rosaceae). The middle and the bottom photo show blossoms of buttercup winter-hazel (botanical name, Corylopsis pauciflora; family Hamamelidaceae). The photos were taken in Otori Park, Sakai, on March 21 and 24, 2012. While we are saying, "It's still cold this year," different blossoms and flowers have begun to bloom. (Last year, I posted the pictures of these blossoms much earlier, on March 11 and 15.)
2012年3月25日日曜日
ジンチョウゲ (Winter Daphne)
ジンチョウゲ(沈丁花、ジンチョウゲ科)。2012年3月19、24日、わが家の庭で撮影。花を見るよりも先に香りでその存在の知られる植物は、秋のキンモクセイと春先のジンチョウゲである。
Winter Daphne; botanical name, Daphne odora; family, Thymelaeaceae. The photo was taken in our yard, on March 19 and 24, 2012. The plant the presence of which can be known by its fragrance before looking at its flowers is a winter daphne in early spring and an osmanthus in autumn.
2012年3月23日金曜日
ラッパスイセンとヘレボルス (Wild Daffodil and Hellebores)
写真はラッパスイセン(喇叭水仙、ヒガンバナ科)とヘレボルス(キンポウゲ科)。昨日、「明日は雨風の強い日になる」と予報で聞き、妻がわが家の庭に咲いていたこれらの花を切り取って生け花にした。
The photo shows wild daffodil (botanical name, Narcissus pseudonarcissus; family, Amaryllidaceae) and hellebores [botanical name, Helleborus (genus); family, Ranunculaceae]. Hearing, "It would strongly be windy and rainy tomorrow," my wife took these flowers from our yard and enjoyed flower arranging by them yesterday.
2012年3月21日水曜日
アネモネ (Anemone)
アネモネ(キンポウゲ科)、和名ボタンイチゲ(牡丹一華)。2012年3月19日、わが家の庭で撮影。
昨日は、わが国の自然が「暑さ寒さも彼岸まで」の言い習わしを忘れてしまったかのように、やや寒い春分の日だったが、春はすぐそこまで来ている。
追記:この冬、日本では平年より寒かったが、アメリカ東部では暖かかったそうだ。文献1(英文の後)参照。
Anemone; botanical name, Anemone coronaria; family, Ranunculaceae. The photo was taken in our yard on March 19, 2012.
Yesterday, it was a pretty cold Vernal Equinox Day as if nature of our country forgot the saying, "Just as hot weather does not last past the autumnal equinox, cold weather does not last past the spring equinox." However, spring seems to be just around the corner.
Note added later: In Japan, it was colder than usual this winter, but in the eastern U.S., it was warmer than usual. See Ref. 1.
Reference
- Joe Rao and SPACE.com, "Spring arrives with equinox Tuesday, earliest in more than a century: Spring is arriving early in a meteorological sense in the eastern U.S., and in an astronomical sense as well, making its earliest arrival since 1896." Scientific American (March 19, 2012).
2012年3月19日月曜日
シダレウメ (Weeping Flowering Apricot)
シダレウメ(枝垂れ梅、バラ科)。写真は2012年3月13日、近くの笠池公園で。一昨年は同様な写真を2月17日に撮影している。今年の冬は寒い日が多かったので、開花が遅かった。
Weeping flowering apricot; botanical name, Prunus mume 'Pendula'; family, Rosaceae. The photo was taken in Kasaike Park, Sakai, on March 13, 2012.
2012年3月17日土曜日
2012年2月分記事へのエム・ワイ君の感想 (M.Y's Comments on My Blog Posts of February 2012)
[In Japanese only]
M・Y 君から "Ted's Coffeehouse 2" 2012年2月分への感想を2012年3月16日付けで貰った。同君の了承を得て、ここに紹介する。
1.『安城家の舞踏会』に始まり『真実一路』に終わる6本の映画評
2月3日から29日にかけて7回にわたり連載された古き時代の日本映画評を興味深く拝読しました。いろいろな想いがわいてきて、考えたり調べたりしました。黒田・元大阪府知事の「真実一路」の揮豪を拝見し感銘を受けました。『安城家の舞踏会』では、「場面の展開にはどこか外国の演劇を思わせるものがある」と筆者は感じて調べ、チェーホフの戯曲『桜の園』が下地になっていることを知り、『安城家の舞踏会』と『桜の園』の比較と項を改め、広い視点で対比し、それぞれの長短などを興味深く比較論評しています。
私は、原作が吉村公三郎監督で、新藤兼人が『桜の園』をモチーフに脚本を書き、この映画でシナリオライターとしての地位を固めたことを知りました。新藤兼人は妻を亡くした後、愛人同士だった乙羽信子と入籍し、老いをテーマとして乙羽の遺作となった『午後の遺言状』を発表しました。この時にも登場俳優にチェーホフの『かもめ』の一場面を暗誦させています。新藤兼人のチエーホフの戯曲への深い思い入れを感じました。
2.『クロイツェル・ソナタ』
筆者は『生きる』の下敷きとなっているレフ・トルストイの『イワン・イリイチの死』を読んだついでに、高校一年の初め頃に読んだ記憶のある『クロイツェル・ソナタ』も読んだと述べ、高校時代の印象と当時理解の至らなかった点について、この際調べたことなどを補足し総合的に解説し、ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタを大学時代に最初に聴いた様子も記しています。
この中からキーになる部分を引用しますと、次のようになります。
『岩波文庫解説総目録』 には、この短編小説について、次の通りに紹介してある。嫉妬にかられて妻を殺害した男の告白という凄惨な小説。殺人事件にまで発展した嫉妬心が、夫の心の中でどのように展開していったかをトルストイは克明・非情に描き出している。その間、恋愛・結婚・生殖など、すべて性問題に関する社会の堕落を痛烈に批判し、最後に絶対的童貞の理想を高唱する。…略…イギリスの作家G・K・チェスタートン[は、]トルストイのこの考えは「人間であることを嫌うもの」と批判した…略…。私も『クロイツェル・ソナタ』でトルストイが意図したメッセージは行き過ぎていて、同意出来ない…略…。そうした論が説得性を欠いている反面、終盤での劇的場面の告白からきわめて激しい印象を受けた…略…。「嫉妬にかられて妻を殺害」するというテーマはシェイクスピアの『オセロ』でも扱われているが、…略…、『クロイツェル・ソナタ』での嫉妬は、ヴァイオリンの上手な友人トルハチェフスキーと妻の親密さを見て、自らの心情に発したものであり、…略…。…略…ともあれ、『オセロ』と『クロイツェル・ソナタ』は嫉妬に基づく悲劇を描いた文学の双璧であろう。」
「そうした論が説得性を欠いている」と筆者が述べていることに私も同感です。
大作『アンナ・カレーニナ』や『戦争と平和』を書いた後、10数年をかけて『芸術とはなにか』についての著作を完成し、いわゆるトルストイズム(四海同胞の観念に徹し、原始キリスト教を生活の倫理的規準として勤労と禁欲を尊び、素朴な簡易生活をする)を提唱し人生の教師であったトルストイは、芸術に対しても自己の新たな人生観に立って解答を与えました。
その後書かれたものには『復活』、『イワン・イリイチの死』、『クロイツェル・ソナタ』などがあります。『クロイツェル・ソナタ』で、筆者の解説のように女性(妻)の起こした罪を例にして、他方、男性の場合にてついては、貴族ネフリュードフが下女カチューシャに犯した罪の意識にめざめ、娼婦に身を落とし殺人に関わりシベリアへ徒刑される彼女とともに旅して、彼女の更正に人生を捧げる決意をする物語『復活』によって、彼の信条を克明に表現しています。『復活』を読んで、空論の書との印象が残りましたが、後日『芸術とはなにか』を読み、納得できました。大学2年生の時、鴨沂高校講堂で開催された巖本真理のヴァイオリン・リサイタルでクロイツェル・ソナタを初めて聴き、感激の余韻に浸りながら、夜の京都御苑を歩いたことが記憶に残っています。
2012年3月15日木曜日
別刷り請求の古きよき時代 2 (Good Old Days of Requesting Reprints -2-)
この話の初回分を書いたときに私が処分したのは、勤務時代に受け取った別刷り請求葉書の遅い年代のもので、全体の約1/3に過ぎなかった。その後、残りの2束が出て来た。1960年代から1976年までのものである。今回は、枚数を数えたところ、2束合わせて137通、そのうち切手の貼ってあるものが54通(約4割)、残りは料金受領印を押したものである。切手を貼ったものの割合は、思ったよりも多かった。
上掲のイメージで、左側の3通は、いずれもアメリカからのもので、一番上は国立標準局(NBS、現国立標準技術研究所 NIST)にいた故ジョン・ハッブル氏(1925–2007; 光子源弱係数の計算とそのデータの収集・評価によって、研究者の間ではよく知られている)がいつもこの絵葉書を使ってまめに請求して来た。葉書にあるのは、その頃新しくなった NBS の建物群の俯瞰図である。
ハッブル氏の葉書の下にあるのは、差出人の部分をはがして、別刷りを送る封書に宛先として貼るために使えるようになっているものである。その下は、Institute for Scientific Information 作成の "Request-a-print" と称する葉書で、はがして貼るための部分が2ヵ所ある。上部のほうは、宛先を書いてはがし、この葉書の表に貼ってある。下部の差出人欄の文字は、上部のタイプライターの文字と異なり、コンピュータ出力のように見えるところから、多数枚の葉書にまとめて打ち込んだものと思われる。2枚のはがして貼る方式の葉書は、どちらも1976年に届いている。便利な葉書が出来たものだと思ったが、20年ほどで eメール時代になり、これらもいまでは過去の遺物になったであろう。
イメージ右側の4通は、珍しい(「いまとなっては」という意味、または「少なくとも私たちの研究分野では」という意味で「珍しい」)名前の国々からの葉書で、上から順に、旧ソ連、旧東ドイツ、ルーマニア社会主義共和国(いまはルーマニア)、そしてポルトガル共和国からのものである。旧ソ連や旧東ドイツには、私たちの研究と同様な研究を精力的に行っている人たちがいて、いくらかの研究交流があったが、ルーマニアやポルトガルの研究者たちとは、別刷りを請求されて送った以外の交流はなかったと思う。
When writing the first part of this story, I discarded about one-third of postcards for reprint request, which I had received in later years of my working period. After that, the remaining two bundles, which had arrived from the 1960s to 1976, came out. This time, I counted the number of cards. They amounted a total of 137. Fifty-four cards among them (about 40%) had postage stamps; and the others, pressed stamps of payment receipt. The percentage of cards that carried postage stamps were larger than I thought.
In the above image, all the three cards on the left came from the United States. I received the top one from the late John Hubbell (1925–2007; well known in the scientific community for his evaluations, computations and compilations of photon cross sections and attenuation coefficients) at the National Bureau of Standards (presently National Institute of Standards and Technology, NBS). He very often requested me a reprint by the same picture card, on which a bird's-eye view of new (in those days) NBS buildings was printed.
The postcard below Hubbell's is the one specially made for reprint requesting, so that the portion for the sender could be peeled off for use on the envelope of the packet to send a reprint. At the bottom left is a card called "Request-a-print," made by the Institute for Scientific Information. Two portions can be peeled off from this card. The upper is for the addressee and is pasted to the front side of the postcard. The lower is for the sender. The type face in the latter portion is different from that in the former and is considered as the computer output used for multiple cards at once. I received both these two cards in 1976 and thought that they were quite appropriate products. However, use of email began after about 20 years, and those convenient cards might also have become obsolete.
Four postcards on the right of the above picture are from countries of names not so often heard of (in the meaning of either "currently not so often …" or "not so often … in our research area at least"). From the top to bottom, they came from the former Union of Soviet Socialist Republics (USSR; CCCP in Russian), former Deutsche Demokratische Republik (DDR or East Germany), People's Republic of Romania (now simply called Romania) and Portugal (officially the Portuguese Republic). In the former USSR and DDR, there were researchers energetically studying topics similar to ours, and we had some academic interactions. However, we probably had no contact with researchers in Portugal and Romania except for sending reprints requested.
2012年3月13日火曜日
そろそろ遅い春か (Belated Spring Seems to Be Coming)
この冬は例年よりかなり寒く、雪の被害も多く聞いた。昨日になって、ここ堺でも一時雪が降った。けさもよく冷えたが、よい天気になって来た。これからようやく暖かくなるのだろうか。写真は一昨日、ウォーキングの途中で見つけた一輪のタンポポの花。
It was considerably colder than usual this winter. We heard many news stories of damage caused by snow. Yesterday, it snowed for a short time even in this area of Sakai. It was also cold this morning but has become sunny weather. It seems that spring is coming at last. The above photo of a dandelion was taken during my walking practice the day before yesterday.
2012年3月11日日曜日
東北地方太平洋沖地震から1年 (One Year from the 2011 Earthquake of the Pacific Coast of Tōhoku)
きょうは、東北地方太平洋沖地震*の発生からまる1年になる。被災地の復興の早いことを願って、未来への希望を象徴するかのような赤い色をしたツバキの花の写真(さる3月8日に撮影)をここに飾る。
* メディアには「[東日本大]震災発生の午後2時46分」という表現が見られる(たとえば、こちら)。しかし、「東日本大震災」の法律的な定義は、「平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震及びこれに伴う原子力発電所の事故による災害」ということである(「東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律」第1章第2条)。それに従えば、このメディアの表現はおかしい。法律の定義に従わなくても、午後2時46分という瞬間的な時刻をもって「震災」(地震による災害)が発生したというのは変である。
Today, it is just one year from the 2011 Earthquake of the Pacific Coast of Tōhoku. I place here a photo (taken on March 8) of a camellia flower, the red color of which looks like to symbolize a bright future, wishing the rapid revival of the affected areas.
2012年3月10日土曜日
私の数はアインシュタインの2.2%! (My Number is 2.2% of Einstein's!)
【Read in English.】
最近、グーグル社がグーグル・スカラーの一環として、"My Citations" という情報提供のサービスをしていることを知った。各研究者の論文・著書等(共著のものを含む)の一覧表を、被引用数、引用している文献のリストなどとともに自動的に作って保存し、更新もしてくれるものである。昨年の夏から始まったようだ。それを紹介しているウェブページに、アインシュタインの例(上掲のイメージ)を見ることが出来るとあった。彼の論文の被引用総数は目下56985である。
私の論文の被引用総数は1277で、かの偉大な物理学者の約2.2%である。アインシュタインの得た成果は、いちいち原論文を引用することなくしょっちゅう使用されている。それに反し、私どもの成果のような広くは知られていないものを使うには、そのつど原論文を示す必要がある。したがって科学における両者の貢献度は、この数字が示すよりはるかに桁違いの差があると心得ている。
アインシュタインの被引用総数が思ったより少ないのは、デジタル化されていない時代の専門誌からのデータ取得が遅れているためもあるだろう(私の数もその影響をいくらか受けているように思われるが)。これは、上掲のイメージでアインシュタインの年ごとの被引用数を示すグラフが、2004年以前には年をさかのぼるにつれて少ない傾向にあることから推定される。
2012年3月8日木曜日
白梅も咲く (White Plum Blossoms Are also Blooming)
先日、紅梅だけが咲いていたウォーキングコース脇の小梅林に、いま白梅(少しピンクがかっているか)も咲いている(1枚目の写真;3月6日撮影)。
わが家の庭の小さなウメの木にも、白い花が咲き始めた。今年は花が比較的多いほうだが、それでも、まばらにしか咲かないので、木全体を撮ってもあまりサマにならない。そこで、花が多少集っている枝だけを近くから写した(2、3枚目の写真;3月7日)。
The other day, only blossoms of deep pink colors were seen in the "small plum garden" at the side of my walking route. Presently, we also see white (or pale pink) blossoms blooming there (see the top photo, which was taken on March 6).
White blossoms are also blooming now on a small plum tree in our garden. The number of the blossoms is larger this year than usual. However, this tree has blossoms only sparsely, so that a picture of the whole tree would not look marvelous. Thus, I took a picture of only the twigs that had some flowers (middle and bottom photos; taken on March 7).
2012年3月6日火曜日
海外向け手紙の精力的な書き手 (The Vigorous Writer of Letters to Overseas Colleagues)
不要品の整理をしていて、勤務時代に海外の研究者たちから貰った仕事上の手紙のファイルの多さに、われながら驚いた(写真;年を記入してないものには、1995年の途中から2001年までのものが収まっている)。自分でも同程度の分量の手紙を発信したことになる。この他に、海外の専門誌に論文を投稿した際の編集者や閲読者からの手紙は、2冊の別のファイルになっており、国内向けの手紙は、さらに別のファイル(多くは処分済み)に入れていた。
先般、あるウェブサイト上の記事 [1] を読んだ。それは、ウォルター・アイザックソンによるアインシュタインの伝記 [2] について記したもので、「E メールもない当時、手書きの手紙が大陸を越えて、友人、家族、仕事仲間の間で大量に行き交ったことを興味深く思った」旨の記述があった。私の海外研究者宛の手紙は、手書きでなく、初期にはタイプライターで、後にはパソコンで書いたものである。その中間では、IBM の電動タイプライターをパソコンからの信号で叩く「マイプライター」と称する装置をしばらく使ったこともある。e メールを使うようになったのは、1995年からだったと思うが、郵便による手紙の交換はすぐにはなくならなかった。(文献リストは英文の後。)
While discarding old and unnecessary things, I was surprised to find that I had so many files of business letters that came from overseas researchers during my working years. (See the above photo. Files without specification contain letters from 1995 to 2001). These files indicate that I wrote almost the same number of letters to foreign researchers. In addition to these files, there are two other, similar files. Those files contain letters from the editors and referees about my contribution to overseas journals. Domestic letters were also contained in separate files, most of which were already discarded.
Recently I read an article on the web site, which wrote about the biography of Einstein by Walter Isaacson. There was the following passage:
I was fascinated by the amount of handwritten letters that went back and forth across continents and between friends, family, and work colleagues; people got so much done back then even without email!
My letter to foreign researchers were not written by hand but written with a typewriter earlier and with a personal computer later. Between these two methods, I used, for a short time, the device of the name "Mypewriter" that hit keys of an IBM electric typewriter by the signals from a personal computer. I probably started to use e-mail from 1995, but the exchange of letters by postal mail did not disappear soon.
References
- Max Mednik, Notes on Einstein by Walter Isaacson (2012).
- Walter Isaacson, Einstein: His Life and Universe (Simon & Schuster, 2007).
2012年3月4日日曜日
別刷り請求の古きよき時代 (Good Old Days of Requesting Reprints)
「断捨離」ということが流行している。「モノへの執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリする」ことを目的とする、やましたひでこさん提唱の生活術である。私もこのところ、現役時代の、古くて不要になった書類などを捨てつつある。処分すべきものの中に、われわれの論文の別刷りを請求して来た葉書の大きな束があった。大学や研究機関から発送されたそれらの葉書の多くは、郵便局の料金受領印を押してあるだけだが、少ない割合のものには切手が貼ってある。上掲の写真は、後者に属するものの一部である。いまや、別刷りは手早くメールで請求するか出版社のウェブサイトからダウンロード出来ることになり、このような葉書は古きよき時代の遺物となった。
Hideko Yamasita proposed the life technique called danshari. Danshari aims "not only to abandon mental attachment to things and make clean around oneself but also to free one's mind from stress." As if following her advice, I'm now discarding old documents, etc, from my working years. Among them, there was a large stack of postcards that requested reprints of our papers. The cards, shipped from universities and institutes, mostly came with the receipt stamp of the post office, but a small percentage of them had postage stamps. The above picture shows part of the latter kind. These days, reprints can quickly be requested by email or downloaded from the publisher's Web site. So, such postcards have become a relic of a bygone era.
2012年3月2日金曜日
アオキの実 (Fruits of Japanese Aucuba)
アオキ(青木、ミズキ科)。和名の由来は、常緑で枝も青いため。属名「アウクバ」は方言名「アオキバ」による(日本植物学の基礎を作ったスウェーデンの植物学者、カール・ツンベルクの命名)(以上、文献 1、2 による)。2012年3月1日、わが家の庭で撮影。この木は長年あるのだが、今年初めて実を見た。
文 献
Japanese Aucuba; botanical name, Aucuba japonica; family, Cornaceae. The photo was taken in our yard, on March 1, 2012. We have this tree for many years but saw its fruits for the first time this year.