ツワブキの花。堺市・鳳公園で、2019 年 11 月 23 日撮影。
Flowers of leopard plant; taken on November 23, 2019 at Ōtori Park, Sakai.
6 年ぶりに「五色浜の子守歌」
私は最近、近辺で開催される歌声喫茶形式の催しに参加することを楽しみの一つにしている。その催しで使われている歌集には、私の小さい頃に母が歌ってっくれた「五色浜の子守歌」は載っていないが、別の子守歌をリクェストする時のコメント欄で、この子守歌に触れてみたいと思った。まず、その子守歌の歌詞をここに記しておく(以前この歌について書いた記事[注 1]では、子守歌の題名を「五色の子守歌」としていたが、「五色」を「五色浜」に、また、歌詞 3 行目の「波にもまれて」となっていたところを「波にゆられて」に修正した。いずれも、下記のビデオに合わせたものである)。
合唱を聞いてみると、私の母が歌ってくれたのとは多少メロディーに違いがあるような気がして、母が「変曲」して歌っていたのか、時代と共に変遷したのか、などと思った。
『八十代万歳!』というブログの著者(ブログでのニックネームは hisako-baaba)が、私と同様に、この歌を母君から聞いて育ったということを書いておられた[注 4]のを 2006 年に読んでいた(その後、2013 年に hisako-baaba さんとの交流を持った。これらの詳細は[注 1]のリンク先後半に記載)ので、その方の感想を聞きたいと思い、同ブログをまた訪れてみた。hisako-baaba さんは目下、夫君が認知症で大変なようだが、ブログは相変わらず精力的に書き続けておられた。
私は『八十代万歳!』の最新記事のコメント欄に、YouTube 上の「五色浜の子守歌」を聞いてみると、多少違和感を持ったということを書き込んで来て、hisako-baaba さんの答えを楽しみにしていたのだが、その間に彼女の以前の記事[注 4]を再読すると、次のようにあった。
それでも、hisako-baaba さんは YouTube にある合唱を聞いて、翌々日のブログ記事[注 5](下掲のイメージも同記事にリンクしてある)に次のように書いて下さった。
hisako-baaba さんの今回の記事
その後、注 1 の記事で触れた朝日新聞への投稿記事[注 7]に掲載されていた楽譜(投稿者の親友の娘さんで、かつ音大出身の方の採譜による)を見ながら YouTube の合唱を聞いてみたところ、ほぼその楽譜通りのように思われ、私の記憶が間違っていたらしい、という結論に達した。
なおも「五色浜の子守歌」で検索をすると、大阪・北区の居酒屋「グラナダ」のギター演奏者の一人のレパートリーの中に、この子守歌が入っていた[注 8]。
[注]
[追記]歌詞の終わりから 4 行目の先頭が「花」となっていたのを、いずれブログ記事に書く予定の新しい資料によって、「珠」に訂正した。(2019 年 12 月 18 日)
私は最近、近辺で開催される歌声喫茶形式の催しに参加することを楽しみの一つにしている。その催しで使われている歌集には、私の小さい頃に母が歌ってっくれた「五色浜の子守歌」は載っていないが、別の子守歌をリクェストする時のコメント欄で、この子守歌に触れてみたいと思った。まず、その子守歌の歌詞をここに記しておく(以前この歌について書いた記事[注 1]では、子守歌の題名を「五色の子守歌」としていたが、「五色」を「五色浜」に、また、歌詞 3 行目の「波にもまれて」となっていたところを「波にゆられて」に修正した。いずれも、下記のビデオに合わせたものである)。
五色浜の子守歌リクェスト時のコメントを書く参考までに、この子守歌についての新しい情報があればと思い、インターネット検索をすると、「平成 27 年度淡路島民族芸能フェスティバル」で、合唱団「五色サルビア・エコー」が「五色浜の子守歌・雨・里の秋」の 3 曲を歌ったビデオが YouTube に掲載されているのが見つかった([注 2]、下に埋め込みもしておく。なお、[注 3]のリンク先に上記フェスティバルの全演奏が集められていて、その中の 11 番がこれと同じビデオである)。
ねんねころころ浜の石
ころころころんでどこへゆく
波にゆられて淡路島
かよう千鳥の浜へゆく
わたしもゆきたい夢の島
夢の島には五色浜
珠よりきれいな白い石
星よりきれいな青い石
なけば千鳥がとんでゆく
なかずにゆきましょ夢の島
合唱を聞いてみると、私の母が歌ってくれたのとは多少メロディーに違いがあるような気がして、母が「変曲」して歌っていたのか、時代と共に変遷したのか、などと思った。
『八十代万歳!』というブログの著者(ブログでのニックネームは hisako-baaba)が、私と同様に、この歌を母君から聞いて育ったということを書いておられた[注 4]のを 2006 年に読んでいた(その後、2013 年に hisako-baaba さんとの交流を持った。これらの詳細は[注 1]のリンク先後半に記載)ので、その方の感想を聞きたいと思い、同ブログをまた訪れてみた。hisako-baaba さんは目下、夫君が認知症で大変なようだが、ブログは相変わらず精力的に書き続けておられた。
私は『八十代万歳!』の最新記事のコメント欄に、YouTube 上の「五色浜の子守歌」を聞いてみると、多少違和感を持ったということを書き込んで来て、hisako-baaba さんの答えを楽しみにしていたのだが、その間に彼女の以前の記事[注 4]を再読すると、次のようにあった。
母はこの詞を江戸子守唄の節で歌ってくれました。後にこの詞に曲が付いていたことを知りましたが、流行らなかったので一度聴いた位では覚えられませんでした。hisako-baaba さんは「五色の子守歌」の原曲を覚えてはおられないのだから、私は彼女にとって回答不能な質問(はっきりとした質問の形にはしなかったが)を書いて来たことになる。
それでも、hisako-baaba さんは YouTube にある合唱を聞いて、翌々日のブログ記事[注 5](下掲のイメージも同記事にリンクしてある)に次のように書いて下さった。
hisako-baaba さんの今回の記事
多幡達夫さんからこの曲が YouTube にあったとお知らせを頂きました。聞いてみたらなかなかおしゃれな曲でした。これを読み、私は次のようなコメントを書いて来た。
母は歌詞を読んだだけで、曲を知らなかったため、江戸子守唄の節で歌っていたのです。ですからオリジナルの曲は今まで聞いたことがありませんでした。
[…]
しかし、江戸子守唄の曲で歌ってもぴったり合う歌詞なのです。
そうして私の耳に残っているのは、我が家オリジナルの江戸子守唄版なのです。
やはり母の声で聞いた五色浜の子守唄を、大事にしたいと思います。
いつの日か曽孫に歌ってあげたいな。
hisako 様のご母堂様が「五色浜の子守歌」を江戸子守歌の節で歌っていらっしゃったことは以前の記事にも書いていらっしゃいましたが、私が一昨日のコメントを書きました時には、そのことをすっかり忘れていました。そのため、「五色サルビア・エコー」版が昔歌われていたのとは変わってはいないだろうかという、hisako 様には不可能なお答えを期待してしまったのでした。それにしても、オリジナルあるいはそれに極めて近い形で、初めてお聞きいただけたのは幸いでした。江戸子守歌版を曽孫様に歌って上げられる日の近いことを祈っております。hisako-baaba さんは、その次の日の記事[注 6]にも、以下のように書いておられた。
昨日の子守唄の記事をラジオで語りたくなって急遽まとめていたら発する FM に行くのが遅くなりました。hisako-baaba さんは地域(お住まいは埼玉県)の FM ラジオ局で、語りや民話の収録もしておられるというご活躍ぶりなのである。
「子守唄の思い出」を語って三重県の「だんだらぼっち」と鹿児島の「千亀女」と中国の「優しい子供と山の神」を収録しました。
その後、注 1 の記事で触れた朝日新聞への投稿記事[注 7]に掲載されていた楽譜(投稿者の親友の娘さんで、かつ音大出身の方の採譜による)を見ながら YouTube の合唱を聞いてみたところ、ほぼその楽譜通りのように思われ、私の記憶が間違っていたらしい、という結論に達した。
なおも「五色浜の子守歌」で検索をすると、大阪・北区の居酒屋「グラナダ」のギター演奏者の一人のレパートリーの中に、この子守歌が入っていた[注 8]。
[注]
- T. Tabata, 五色の子守歌, ブログ Ted's Coffeehouse 2 (2013).
- 11. 五色浜の子守歌・雨・里の秋, ウェブサイト YouTube (2019).
- ウェブページ 淡路島民族芸能フェスティバル:平成 27 年度淡路島民族芸能フェスティバル (2015).
- hisako-baaba, 私だけの子守唄, ブログ『八十代万歳!』(2006).
- hisako-baaba, 父の子守と 母の子守唄, ブログ『八十代万歳!』(2019).
- hisako-baaba, 発する FM で語りました___夫を見舞ったら、拘束と大きいオムツになっていました。, ブログ『八十代万歳!』(2019).
- 荒谷富子, 心に残る母の子守歌:どなたかルーツ教えて, 『朝日新聞』(1990.5.9).
- ウェブページ ギター生演奏の店・スペイン風居酒屋 グラナダ (最終更新 2019)>演奏者紹介>なかのかつき>レパートリー 一覧 3.
[追記]歌詞の終わりから 4 行目の先頭が「花」となっていたのを、いずれブログ記事に書く予定の新しい資料によって、「珠」に訂正した。(2019 年 12 月 18 日)