2011年6月30日木曜日

文学者の原発責任に言及した文芸時評 2 (The Literary Review Referring to Literary Persons' Responsibility for Nuclear Accidents -2-)

Abstract: Minako Saito writes in her literally review of June (in Asahi Shimbun dated June 29, 2011) that her review of April (see the abstract of my previous post) has been criticized by Yuyu Soma in the magazine Bungakukai and expresses her opinion against his criticism. Soma's commentary is considered to be based on a totally erroneous view of information available on the risk of nuclear power, as compared with information on "safety myth" from the Government and electric power companies. I write the reason for this by quoting articles from Shimbun Akahata and New York Times [1]. (The main text is given in Japanese only.)

 2011年4月27日付け朝日紙掲載の斎藤美奈子による「文芸時評」は、注目に値する、と前報に記した。6月29日付け同欄に斎藤は、自分の4月の文章を、『文学界』7月号のコラム「鳥の目・虫の目」で、相馬悠々と名乗る正体不明の執筆者が「ナイーブな発言」と批判していることを述べ、それに反論している。私も斎藤の文を褒めた以上、その批判には反論すべき立場にある。

 斎藤の反論の主旨は次の通りである。—「自らの責任を問うことこそ誠実」とする相馬悠々の意見は、敗戦直後の「一億総懺悔」を思い出させる。責任は自分にも問うけれども、外にも問わなければならない。そこをあいまいにしたら、私たちはまた同じ轍を踏むことになる。—

 これで反論は十分に成り立っていると思う。しかし、さらにいえば、斎藤が紹介している相馬悠々の批判主旨の中に、原発が危険だという情報はあふれていたのに、多くの人びとは楽観視しスルーした、という箇所があり、相馬の批判は情報の分量や効果の誤った把握の上に立つものであり、考慮に値しない程度のものである。

 原発の危険を指摘した著書や発言の絶対数は確かに少なくはなかったであろう。とはいっても、原発の安全宣伝、いわゆる「安全神話」の発信に使われた政治の権力、それに支えられた電力会社の金力、これらが作り出した虚偽の情報量とその効果などに対比すれば、危険発言側にどれほどの力があっただろうか。多くの人びとは危険を楽観視したというより、危険発言に気づかされないか、あるいはそれを異端視させられる状況の中で暮らして来たのである。そういう状況を作り出した人びとの責任を問うことは、いたって重要である。人をだまして損害を与えることは犯罪であるが、だまされて損害を被った側が犯罪を犯したことになる道理はない。以下に、私のこの感想を裏付ける新聞記事を紹介する。

 たまたま、同じ6月29日付け『しんぶん赤旗』は「追跡:原発利益共同体」と題する記事において、電力業界のメディア対策を振り返っている。そして、原発関係の事故のたびに PR 費が膨張して来たこと、1974年に朝日新聞に原発推進意見の10段広告が掲載されたのを皮切りに、推進広告掲載が大手紙を総なめにしたこと、東京電力の広告宣伝費は「普及開発関係費」に含まれており、この経費は、原子力の商業利用が始まる1年前の1965年度に7億5千万円だったのが、2009年度には243億円となり、45年間で30倍以上もの急膨張をしていることなどを明らかにしている。

 また、同日の『しんぶん赤旗』には、「原発とテレビ」と題する記事も掲載されている。その記事は、総理府の「原子力に関する世論調査」で「原子力発電について何を通して知ったか」の問いへの回答の1位は1987、1990両年の調査でともに「テレビ・ラジオ」が80.1%、78.6%と、2位以下を大幅に引き離しており、これは、原発 CM が世論形成にどのような影響をもたらすかの参考になる統計だと報じている。

 6月24日付けニューヨーク・タイムズ紙も、「安全神話」が日本の原発事故の原因になったことを報じる長文の記事を掲載している [1]。その中では、日本政府が原発に関する国民的世論形成のための宣伝・教育に努めて来た姿勢が、第2次世界大戦中の政府の姿勢に似ていることや、2004年に中学校の社会科教科書の一種類において、ヨーロッパでの反原発運動の成長についての記述が削除され、別の教科書ではチェルノブイリ原発事故の記述が脚注に下げられたことなどなどが報じられている。

  1. ‘Safety myth’ left Japan ripe for nuclear crisis, New York Times (June 24, 2011).

ワルナスビ (Carolina Horsenettle)


 ワルナスビ(悪茄子、ナス科)。2011年6月17日、ウォーキング途中で撮影。

Carolina horsenettle; botanical name, Solanum carolinense; family, Solanaceae. The photo was taken on my way of walking exercise, June 17, 2011.

2011年6月29日水曜日

アザミ (Thistle)


 アザミ(薊)。この名は、実はキク科アザミ属およびそれに類する植物の総称だそうである(ウィキペディア日本語版による)。2011年6月13日、ウォーキング途中で撮影。

Thistle; this is the common name of a group of flowering plants characterized by leaves with sharp prickles on the margins, mostly in the family Asteraceae (Wikipedia, English edition). The photo was taken on my way of walking exercise, June 13, 2011.

2011年6月28日火曜日

コエビソウ (Shrimp Plant)


 コエビソウ(小海老草、キツネノマゴ科)。2011年6月12日、わが家の庭で撮影。さる冬の降雪の折に、半分ほどの分量の枝がなぎ倒されて枯れてしまったが、残りの枝は無事で、元気に花を咲かせている。

Shrimp plant, also called false hop or shrimp bush; botanical name, Justicia brandegeana; family, Acanthaceae. The photo was taken in our yard, June 12, 2011. On the occasion of snowfall in the last winter, about half the total number of branches were bent down and withered, but the remaining branches were safe and are showing beautiful flowers.

2011年6月27日月曜日

住吉公園 (Sumiyoshi Park)


 昨6月26日、ちょうど一ヵ月前に引越した次女一家の家を妻と初めて訪れた。前の住まいのごく近くで、南海本線住吉大社駅から西へ約1キロメートルのところである。住吉大社駅を西へ出ると、住吉公園が広がる。この公園は、堺市にある浜寺公園とともに、1873年に大阪府営公園として指定され、大阪で一番歴史のある公園だそうである [1]。

 私たちの目的地は、駅を出て、ちょうどこの公園の中央やや北寄りを東西に走る潮掛道(しおかけみち、1枚目の写真)を抜けて行く先になる。潮掛道は、両側に花や木が植えられた石畳の並木道で、かつて、住吉大社へ参拝する船人や渡航者たちの表参道だったという [1, 2]。並木の中には大きなセンダンの木もある(2枚目の写真)。その辺りで空を見上げれば、一面に緑の葉におおわれていて(3枚目の写真)、先日来の30度を超える「真夏日」でも涼感を覚える。

 潮掛道を出はずれて国道26号に面したところに「高灯篭」(4枚目の写真)が立っている。これは、住吉大社の灯篭で、鎌倉時代末期に創建された日本最古の灯台といわれる。現在の高灯篭は1974年に場所を移して復元されたものである [1, 2]。

Yesterday (Sunday, June 26), my wife and I visited the home of our younger daughter's family, who had moved to a new house just a month ago. The house is located near their previous rental rooms and is about one kilometer west of the Sumiyoshi Taisha Station of the Nankai Main Line. On the west side of the station, there is Sumiyoshi Park, which was designated as one of Osaka Prefectural parks together with Hamadera Park in Sakai, in 1873. Thus, Sumiyoshi Park is said to be the most historic park in the city of Osaka [1].

Our goal is ahead of the road Shiokakemichi (the first photo), which runs from the eastern end to the western end of the park, a little north from its central line. This road is a stone-paved boulevard with trees and flowers planted on both sides. It was once the main road to Sumiyoshi Taisha Shrine used by sailors and travelers [1, 2]. Among the trees on the sides of Shiokakemichi, there is a large tree of satinwood (the second photo). Looking up the sky around this three, we find all the view is covered with green leaves (the third photo), which give us a quite refreshing feeling even in these days of temperatures exceeding 30 degrees centigrade.

After passing through Shiokakemichi, we find Takatoro (High Lantern, the fourth photo), which stands facing the National Highway No. 26. This was built in the late Kamakura period as the lantern of Sumiyoshi Taisha Shrine. Thus, it is said to be Japan's oldest lighthouse. The present lantern is the one moved from the original site and restored in 1974 [1, 2].


  1. 住吉公園 (Sumiyoshi Park), Wikipedia, The Free Encyclopedia, Japanese edition (June 6, 2011 at 21:32).

  2. 住吉公園 (Sumiyoshi Park), The Web site of Osaka Prefecture Park Association

2011年6月26日日曜日

ヒマワリ (Sunflower)


 ヒマワリ(向日葵、キク科)。2011年6月12日、鳳公園で撮影。

Sunflower; botanical name, Helianthus annuus; family, Asteraceae. The photo was taken in Ōtori Park, Sakai, June 12, 2011.

2011年6月25日土曜日

エイ・エム君へ:京大サイクロトロン破壊の論文別刷り礼状 (To A. M.: An Email Note of Receiving a Reprint of His Paper on the Destruction of Kyoto University Cyclotron)

Abstract: Yesterday, I received a reprint of a paper from A. M. The paper is entitled "Study on atomic nuclei made at Kyoto Imperial University during World War II and Inspection of It by Occupation forces (2): The destruction of the cyclotron" [The Circular "Genshikaku Kenkyu," Vol. 55, p. 89 (2011)], and is based on the materials he had found at US National Archives, Bunsaku Arakatsu's diary and other sources. I showed him my appreciation of the reprint and told him about my blog essays "Hideki Yukawa's words about nuclear power development" and "National policy and the principles of autonomy, democracy and openness." (The main text is given in Japanese only.)

M 君

 このたびは『原子核研究』Vol. 55, p. 89 (2011) にご発表の興味深いご論文の別刷り「第2次大戦下の京都帝大における原子核研究とその占領軍による捜索 (2) サイクロトロンの破壊」をお送りいただき、まことにありがとうございました。早速、拝読しました。

 荒勝先生が、サイクロトロン破壊当時の詳しい日記を残しておられたことに感服しました。その手書きの文を解読された貴君のご努力も並々でなかったことと拝察します。貴重な史実を巧みにまとめられたことに敬意を表します。続編も大いに期待しております。

 福島原発の事故については、私も専門が近いことでもあり、インターネットで海外の論評などを読むなどして、大いに気にして来ました。湯川先生が原子力委員を辞任された昔から、国の原子力政策が間違っていたことに気づき、ブログに書いたりしています。「原発計画に関する湯川博士の言葉 1」以下、「同 3」までありますが、各回の末尾に次回へのリンクを記してあります。他に、昔読んだ武谷三男編『原子力発電』が指摘していた原子力政策の誤りについても、「国の政策と自主・民主・公開の原則」に書きました。ご笑覧いただければ幸いです。

Ted

タイサンボク (Southern Magnolia)


 タイサンボク(泰山木、大山木、モクレン科)。2011年6月12日、堺市・鳳公園で撮影。

Southern magnolia, also known as bull bay; botanical name, Magnolia grandiflora; family, Magnoliaceae. The photo was taken in Ōtori Park, Sakai, June 12, 2011.

2011年6月24日金曜日

アルストロメリア (Peruvian lily)


 アルストロメリア、(ユリズイセン科の一つの属名、別名ユリズイセン属)。2011年6月7日、わが家で撮影。

Alstroemeria, commonly called the Peruvian lily or lily of the Incas, is a genus in the family Alstroemeriaceae. The photo was taken in our yard, June 7, 2011.

2011年6月23日木曜日

ブローディア (Brodia)


 ブローディア(ユリ科またはテミス科)、別名ヒメアガパンサス。2011年6月7日、わが家で撮影。

Brodia, also called tripletlily or clusterlily in the family Liliaceae or Themidaceae. The photo was taken in our home, June 7, 2011.

2011年6月22日水曜日

国の政策と自主・民主・公開の原則 (National Policy and the Principles of Autonomy, Democracy and Openness )


Read in English

 さる6月20日、NHK BSプレミアムで放映された「極上美の饗宴 東山魁夷の旅:第2回 挑戦の京都」を見たあと、その中で紹介された絵を『京洛四季:東山魁夷小画集』(新潮文庫)で再度見ようと思い、その本を応接間の本棚へ取りに行った。そのとき、近くの棚にかつて読んだ武谷光男編『原子力発電』(岩波新書、1976)を見つけ、パラパラと眺めると、次の箇所が目に入った。

…自主開発への努力を怠り、輸入の軽水型発電炉のマスプロ路線を維持しつづける限り、日本はアメリカの濃縮ウラン世界戦略の中に組み込まれて抜け出せない。(p. 197)
 現在の日本の原子力行政を最も毒しているのは、原子力基本法に盛り込まれた三原則の存在にかかわらず、「公開」の原則を無視した極端な秘密主義である。それが、原子力委員会や電力会社の信用を、とりかえしのつかないほどに損なってしまった。
 さらに「民主」の原則も著しくふみにじってきた。政府や業界に都合のよい学者、技術者だけが委員会などに採用され、 かれらの見通しは常に間違ってきた。正しい見通しをもってこれまでのやり方を批判してきた人々は外されたままである。(p. 201〜202)
 基本的に「公開」「民主」「自主」の三原則を忠実にまもる以外に、日本の原子力の将来はなく、住民に納得される道もありえないのである。(p. 204、本文末尾)

これらは、わが国への原子力発電導入から約20年後の時期に書かれた言葉である。それから約35年、原子力三原則無視を修正しないまま走り続けた結果が、福島第一原発の過酷事故につながったといえよう。せっかく原子力基本法に盛り込まれながら、まもられなかった三原則に心があれば、泣いているに違いない。この三原則の重要性は、原子力に限ったことではない。国政のあらゆる分野で自主・民主・公開が尊重されなければ、その政治はいずれ破綻するであろう。

わが家のアジサイ (Hydrangea in Our Yard)


 アジサイ(紫陽花、アジサイ科の一つの属)、2011年6月7日と22日、わが家の庭で撮影。

Hydrangea, a genus in the family Hydrangeaceae. The photos were taken in our yard, June 7 and 22, 2011.

2011年6月21日火曜日

キョウチクトウ (Oleander)


 キョウチクトウ(夾竹桃、キョウチクトウ科)、2011年6月6日と13日、ウォーキング途中で撮影。

Oleander (botanical name, Nerium indicum; family, Apocynaceae). The photos were taken in on my way of walking exercise, June 6 and 13, 2011.

2011年6月20日月曜日

2011年5月分記事へのエム・ワイ君の感想 (M.Y's Comments on the Posts of May 2011)

[In Japanese only]

 M・Y 君から "Ted's Coffeehouse 2" 2011年5月分への感想を2011年6月19日付けで貰った。同君の了承を得て、ここに紹介する。青色の文字をクリックすると、言及されている記事が別ウインドウに開く。




1. イロハモミジの翼果

 筆者は「イロハモミジの種を運ぶための赤い小さなプロペラ状の羽が美しい。飛行に都合のよさそうな形にうまくできていると感心する」と、毎年6月頃のウォーキングの折に鈴の宮公園で観察してきました。今年も写真を掲載し、

2009年に…中略…翼果の写真を掲載した少しあとに、オランダとアメリカの科学者たちが、カエデとシデの種子が飛ぶ様子を風洞実験で観測した…中略…ことについての論文を Science 誌に発表した。そこで、「後日の追記」として、その結論を「種子の落下中にその各翼の上部に空気の安定な渦ができ、それが浮力を生じて種子を長い時間空気中に浮かせる原因になっていることを見出した」と簡単に紹介した。

と記しています。このイロハモミジの翼果の観察と実験は一つの物語になりますね。

2. ザイラー ピアノデュオ コンサート

 私たちは昨秋「秋のかやぶき音楽堂コンサート」というバス旅行で[ザイラー ピアノデュオ]演奏を聞いて来たばかりだが、近くのホールでまた聞けると3月頃に知り、早速前売り券を買い、昨日の演奏会を楽しみにしていた。…中略…曲目は、第1部で中田喜直の「日本の四季(全6曲)」とブラームスの「愛の歌」ワルツ集、第2部でリストの交響詩「ハムレット」と「タッソー」、そしてドヴォルザークの「スラブ舞曲集」から2曲、であった。

と述べています。バス旅行で知り、音楽家の業績に共感し、その音楽を聞き、ザイラーさんのファンになられました。その後まもなく、選曲に演奏者の思い入れのあるコンサートを身近なところで、ゆとりをもって楽しむことができたのはよかったですね。

3. 郷里・金沢へ 2

 筆者は、旧・菫台高校新聞部の同窓会に参加するため、さる5月10日に郷里・金沢を訪れました。

 新聞部同窓会に続いて、私は T さん、M さんと…中略…中学のミニ同窓会をした。…中略…T さんは、私の高校時代の創作中のヒロインのモデルだと、K 君がいいふらした人である。それを高校時代に聞いた Y 君が、その創作のコピーを T さんに上げた(大学生時代のことだろうか)という話を昨秋になって、 Y 君自身の口から聞いた。…中略…そのことを私が話題にしたところ、T さんは、「ヒロインは私に少しも似ていなかったわよ」といった。それもそのはず、その頃の私は T さんについてまだよくは知らなかったし(中学校は同じでも、クラスが一緒になったことはなかった)、モデルにしたのは、作中のほんの一場面の、しかも部分的状況に過ぎなかった。ヒロインは当時の私の理想の女性像を具象化したものだったのである。

などと述べられています。創作「夏空に輝く星」[1] のウエブ版への序文には、

高校一年生のときの日記と中学生時代の思い出を題材として、…中略…細かい挿話や詳細な描写には日記にあった記述を縦横に活用し、ジグソーパズルのようにはめ込んだ。…中略…主人公のモデルは私自身であり、…中略…K 君のいいふらしは、いわば「制作の後でモデルをよりよく知る」という得難い経験を味わうための一つの契機になったようでもあり、あながち彼を責めるわけにもいかない。

と書かれています。中学時代からの親友 Sam 君(「夏空に輝く星」の主人公の親友のモデル)と高校時代に交わした交換日記[2004年末から2005年に掲載(引用者注:当時のブログ "Ted's Coffeehouse" はプロバイダーの事故によって消滅したので、目下、このブログサイト "Ted's Coffeehouse 2" に復元中)]にも創作関連の記述が多くありました。また、筆者が大学1回生の夏休みに Minnie こと T さん、Sam 君、Jack 君の4人でパスカルの『パンセ』について週一回の読書会をしたこと、退職した暁には Sam 君と頻繁なメールの交換もできようかと楽しみにしていた矢先、彼が急病のため生涯を閉じたことが交換日記の「引用時の注」にありました。残念ながら Sam 君を欠きますが、青春期に高みへと燃焼した美しい時を共有した友とのミニ同窓会を続けておられることに感銘を受けました。


  1. 「夏空に輝く星」(従来 HTML 形式でしたが、最近 PDF 形式に変わりました)

オトギリソウ属の花々 (Flowers of the Genus Hypericum)


 写真上:タイリンキンシバイ (大輪キンシバイ、ヒペリカム・ヒドコート)、2011年6月3日、堺市・中の池公園で撮影。中:セイヨウキンシバイ(西洋金糸梅、ヒペリカム・カリシナム)、2011年6月4日、ウォーキング途中で。下:キンシバイ (Hypericum patulum Thumb.) か。花は、形が大輪キンシバイに似ているが、大きさはかなり小さめである。堺市・鈴の宮公園で、2011年6月13日。いずれも、オトギリソウ科オトギリソウ属。

The top photo, taken in Nakanoike Park, Sakai, June 3, 2011, shows Hypericum patulum cv. Hidcote. The middle photo, taken on my way of walking exercise, June 4, 2011, shows Hypericum calycinum. The plant in the bottom photo, taken in Suzunomiya Park, June 13, 2011, perhaps is Hypericum patulum Thumb., whose flower has a shape similar to that of Hypericum patulum cv. Hidcote but is fairly smaller than the latter. All these plants belong to the genus Hypericum in the family Hypericaceae (formerly often considered a subfamily of Clusiaceae).

2011年6月19日日曜日

デイリリー (Daylily)


 写真上下とも:デイリリー、ユリ科(分類によってはワスレグサ科)のワスレグサ属に属する園芸品種。2011年5月24日と6月13日、ウォーキング途中とわが家の庭で撮影。わが家の花の実物は、写真で見るよりも地味な感じである。この花は名前の通り、1日でしぼんでしまう。

The photos, taken on my way of walking exercise, May 24, 2011, and in our yard, June 13, 2011, shows daily, which is the general nonscientific name of a species, hybrid or cultivar of the genus Hemerocallis. Real flower in our yard is more inconspicuous than seen in the photo. The daylily flower wilts in one day as the name suggests.

2011年6月18日土曜日

タチアオイとテンジクアオイ (Common Hollyhock and Pelargonium)


 写真上:タチアオイ(立葵、アオイ科)。2011年6月3日、わが家の庭で撮影。写真下:テンジクアオイ属の一種(フウロソウ科)。2011年6月4日、ウォーキング途中で。

The upper photo, taken in our yard, June 3, 2011, shows common hollyhock (botanical name, Alcea rosea; family, Malvaceae). The lower photo, taken on my way of walking exercise, June 4, 2011, shows a species of the genus Pelargonium in the family Geraniaceae.

2011年6月17日金曜日

原発計画に関する湯川博士の言葉 3 (Hideki Yukawa's Words about Nuclear Power Development -3-)


Read in English

「原発計画に関する湯川博士の言葉 1」
「原発計画に関する湯川博士の言葉 2」

 本シリーズ前回の冒頭に挙げた湯川の原子力についての3編の随筆のうち、最後のもの
 (3) 日本の原子力:急がばまわれ –1957–, p. 269
は、本シリーズ初回に記した湯川の原子力委員辞任の年に書かれたものである。その随筆は、次の文で始まる。

 一年前(昭和三十一年)に原子力基本法が成立し,原子力委員会が発足して以来、今日までの間に原子力に関する国内情勢にも世界情勢にも、多くの重要な変化があった。

「多くの重要な変化」とは何なにであったかを文献 [1] で見ると、次の通りである(部分的に省略して引用)。

前年8月の第1回原子力平和利用国際会議が契機となって原子力ブームが到来した。[湯川の記している]原子力基本法の成立と原子力委員会の設置は1月1日。この日、初代原子力委員長に正力松太郎が就任し、また、総理府原子力局が発足した。日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)、原子燃科公社も6月と8月に発足し、産業界では、3月に(財)日本原子力産業会議(現日本原子力産業協会)が設立された。海外では、5月に英コールダーホール原子力発電所第1号炉が発電を開始し、10月23日には国連総会で国際原子力機関意章が採択された。

実にめまぐるしい動きである。さらに、国内の出来事の詳細を見れば、——1月13日、正力原子力委員長が原子力委の発足に当って声明を出し、研究炉をアメリカから早く輸入し、原子力開発体制を固めるという方針を述べた。同日、閣議がウォーターボイラー型研究炉と CP‐5 型研究炉の米国からの輸入を決定。2月10日、原研が研究用天然ウランと重水、各4トンをアメリカから輸入することが認められる。3月23日、原子力委が原子力開発利用基本計画策定要綱を決定、増殖炉開発を示唆。3月27日、原研が米ノースアメリカ航空会社とウォーターボイラー型原子炉の輸入契約をする。——などがあり、湯川は、4月24日に原子力委員の辞意を表明するに至っている(実際の辞任は翌1957年3月29日)。

 随筆 (3) での湯川の主張としては、まず、広い意味の原子力利用であるアイソトープの利用について、

危険防止、健康管理の問題が重要になる。この点について万全を期してゆかねばならぬ。

という言葉が見られる。次いで、原子力エネルギーの問題へ入り、

つぎの段階というのは、わが国の研究者、技術者の創意や自主性がもっと発揮される段階である。そのためには少なくとも国産炉の設計、製作とか、処理方法の確立とかいうステップを通る必要がある。

と指摘している。上に紹介した国内の動きは、湯川の指摘するこのようなステップを全く無視したものであった。

湯川は、

原子力発電の問題を無期限に机上のプランとして残しておくのが、もはや許されないことは明らかである。

と、情勢に押された見方をしながらも、次のように当時の国の原子力政策を鋭く批判している。

このような情勢の急変が今後も予想されるが故になおさら、発電炉に関してはあわててはいけないと思う。しかも苗を育てる下地を作っている最中に、いきなり大きな切り花を買ってくるという話ではなおさら困る。


 最終の段落で、湯川は次のように警告している。

 西洋には「ゆっくり急げ」という言葉がある。わが国にも「急がばまわれ」という諺がある。原子力の場合には、これらの言葉がピッタリとあてはまる。[…]それと同時に、原子力の平和利用の最大の障害である核兵器が、一日も早くこの地球上からなくなってしまうよう、国連加盟を機として、私ども日本人はいっそう努力してゆくべきである。


 先日、次の報道があった [2]。

東京電力福島第一原発が40年前、竜巻やハリケーンに備えて非常用発電機を地下に置く「米国式設計」をそのまま採用したため、事故の被害が大きくなったことが関係者の証言でわかった。原発は10メートル以上の津波に襲われて水につかり、あっけなく全電源を失った。

湯川の警告に従わないで突き進んだ原発輸入路線が、福島第一原発の過酷事故につながり、「急がばまわれ」に相当する英語のもう一つの諺 "Haste makes waste" の通り、放射性廃棄物 (radioactive waste) が大量に出る結果となった。国民一同が、それぞれの責任に応じ徹底的に反省して、国内原発の全面的な廃止と世界の核兵器廃絶へと進まねばならぬ。

(完)

文 献
  1. 原子力年表: 1956年, 高度情報科学技術研究機構ウェブサイト.
  2. 原発「米国式設計」誤算:ハリケーン対策、地下に発電機, 朝日新聞夕刊 (2011年6月1日).

 追記:朝日新聞夕刊2011年10月3日付けの記事「元科学部長の悔恨」(連載「原発とメディア」)によれば、元朝日新聞大阪本社科学部長・高津信也氏(現在89歳)は、あるとき、湯川秀樹を取材し、記事にしないことを念押しされて、次の言葉を聞いたという。「原子力発電は感心しません。放射能の怖さをもっと認識してもらわないと。平和利用、平和利用と言うが、そんなに生やさしいものではありません。」

 また、同じ連載の2011年11月8日付け記事「のみ込まれた慎重論」によれば、湯川は1957年3月に原子力委員を辞任した後、5月には国会で「原子力の利用開発は基礎から着実に作り上げていくべきだ」との趣旨の意見を述べ、現状への批判をにじませたが、そうした慎重論は、積極推進論の波にのみ込まれたということである。

2011年6月16日木曜日

ギボウシとシシリンチウム・ブラキィプス (Hosta and California Golden-Eyed Grass)


 写真上:ギボウシ(擬宝珠、ユリ科の一つの属名)。2011年6月2日、ウォーキング途中で撮影。写真下:シシリンチウム・ブラキィプス(アヤメ科)、流通名シシリンチウム・イエローストーン。2011年6月3日、わが家の庭で。

The upper photo, taken on my way of walking exercise, June 2, 2011, shows Hosta (a genus of lily-like plants in the family Asparagaceae). The lower photo, taken in our yard, June 3, 2011, shows California golden-eyed grass, also called yellow-eyed grass or golden blue-eyed grass; botanical name,Sisyrinchium californicum, synonym Sisyrinchium boreale, Sisyrinchium brachypus); family, Iridaceae).

2011年6月15日水曜日

木の上の実たち (Fruits on Their Trees)


 写真上:ソメイヨシノ(バラ科)の実。2011年6月2日、堺市・鈴の宮公園で撮影。サクランボと呼ばれて食用になるサクラの実をつけるのは、主にセイヨウミザクラだそうである。ソメイヨシノの実は、サクランボほどには大きくならない。それにしても、ソメイヨシノが実をつけているのに気づいたのは、この歳になって初めてのことである。

 写真下:ビワ(枇杷、バラ科)の実。2011年6月15日、ウォーキング途中で撮影。こちらは逆に、木に実が生ると、そこにビワがあったと気づくが、花の咲いているのに気づいたことがない。

The upper photo, taken June 2, 2011, in Suzunomiya Park, Sakai, shows fruits of Yoshino cherry (Prunus × yedoensis). The cherry tree that bears fruits to be eaten is called wild cherry or sweet cherry (Prunus avium). Fruits of Yoshino cherry do not become so large as those of wild cherry. Even so, I noticed the fruits on a Yoshino cherry tree for the first time at this fairly old age.

The lower photo, taken June 15, 2011, on my way of walking exercise, shows fruits of Japanese loquat (Eriobotrya japonica). Contrary to the Yoshino cherry tree, I always notice the loquat tree when it bears fruits but have never seen its blossoms.

2011年6月14日火曜日

この鳥の名は? (What Bird Is This?)


 写真は、2011年6月2日、堺市・石津川で撮影。この辺りでは、アオサギをよく見かけるが、これは少し違うように思われる。何という鳥だろうか。

The above photo was taken at Ishizu River, Sakai, on June 2, 2011. We often see a grey heron around here, but this seems to be a little different from that kind. What bird is this?

2011年6月13日月曜日

原発計画に関する湯川博士の言葉 2 (Hideki Yukawa's Words about Nuclear Power Development -2-)


Read in English

「原発計画に関する湯川博士の言葉 1」

 湯川秀樹の『自選集 3』[1] には、原子力についての次の随筆が3編収められている。

 (1) 原子力と人類の転機 –1954–, p. 261.
 (2) 原子力問題と科学の本質 –1954–, p. 265.
 (3) 日本の原子力:急がばまわれ –1957–, p. 269.

 (1) の文は、原爆・水爆という原子兵器の脅威から人類を守るために「人類の各員が運命の連帯に深く思いをいたし、…中略…いままでよりも遥かに大きな努力を払わなければならない段階に入った」ことを訴えている。そして、自らも、科学者として、より真剣に考える責任を感じ、また日本人として、この問題をより身近なものと感じる、と述べている。表題に「原子力」の言葉はあるが、まだ、原子力発電(原発)にはふれていない。

 (2) の文は、冒頭で、「去る三月の初め頃から、原子力の問題が、今までよりもはるかに身近な問題として、一般の人々の強い関心の的となった」と述べ、原子物理学(いまの言葉では原子核・素粒子物理学)の基礎研究とそれを応用する原子力研究との相違を説明している。

 1954年3月といえば、次の事柄があったのである。読売紙が16日付けで、第五福竜丸がビキニ環礁においてアメリカの水爆実験で被ばく(発生は3月1日)したことを暴露し、22日には、アメリカの国家安全保障会議 (NSC) に設置された運用調整委員会 (OCB) が「日本に実験用原子炉を提供する」との提案をした。後者の出来事は、原爆・水爆被害による日本の反核運動を押さえ込もうとするアメリカの政策の始まりであった [2]。また、これより先、3月2日には、保守3党が原子炉予算案2億5000万円を国会に提出し、4月3日にこれが自然成立している。

 他方、日本学術会議の原子核特別委員会は、1954年3月18日、原子力平和利用研究には自主、民主、公開の三原則の立場をとることを決定し、また、4月23日に日本学術会議は、原子力に対する政府の態度を非難し、核兵器研究の拒否と先の三原則遵守の声明を出している [3]。

 湯川の (2) の文には、原発の言葉はまだ登場しないが、末尾に次の記述がある。

…研究が発展し、応用の範囲が広くなるにしたがって本来の目的以外に、人間生活に思いがけない大きな影響を及ぼすことにもなるのである。科学の応用が人類に感謝される成果を生みだすか、あるいは反対に人類の恐怖の対象となるか、科学の本街道からの分れ道が天国への道になるか地獄への道になるか、科学者としてまた人間として、私は何度も反省をくりかえしているのである。

「人類の恐怖の対象となるか」「地獄への道になるか」という表現は、特に原水爆を念頭において導き出したものだっただろうが、ここに引用した文は全体として、「本街道からの分れ道」の先には常にその可能性があるという真理を指摘している。いまこれを振り返って見るとき、福島原発の惨事を予測したものとなっているとさえ思われる。(続く)


文 献
  1. 湯川秀樹, 現代人の知恵:湯川秀樹自選集 3 (朝日新聞社, 1971).
  2. 原発の源流と日米関係 4、『しんぶん赤旗』(2011年6月10日).
  3. 原子力年表: 1954年, 高度情報科学技術研究機構ウェブサイト

「原発計画に関する湯川博士の言葉 3」

アベリアとシモツケ (Glossy Abelia and Japanese Spiraea)


 写真上:アベリア(スイカズラ科)。下:シモツケ(下野、バラ科)。どちらも、2011年6月2日、ウォーキング途中で撮影。

The upper photo shows glossy abelia (botanical name, Abelia × grandiflora; family, Caprifoliaceae); the lower, Japanese spiraea (botanical name, Spiraea japonica; family, Rosaceae). The photos were taken on my way of walking exercise on June 2, 2011.

2011年6月12日日曜日

「美しき水車小屋の娘」の歌詞を見る (Browsing the Lyrics of "Die schöne Müllerin")

Abstract: In my previous blog post, I guessed that the Japanese verb "seseragu" in the translation of Franz Schubert's "Die schöne Müllerin" I saw on a TV program was a wrong word. However, my guess was wrong (see "Note added later" of that post). In another Japanese translation of the same song, I have found that "seseragu" was also used by the translator of it at a few places but that the original German words corresponding to it were not always the same. (The main text is given in Japanese only.)

 先のブログ記事で「せせらぐ」という言葉を誤用のように記したが、三省堂『大辞林』( 第二版、インターネット版)にはその言葉があり、勇み足だったという追記をした。この文は、勇み足の罪滅ぼしに書くその記事への追々記である。

 実は、わが家にフランツ・シューベルトの「美しき水車小屋の娘」の楽譜 [1] があり、それには歌詞の和訳も掲載されていたのである。訳者は、先日 TV のテロップで見た和訳をした人とは別で、門馬直衛となっている。したがって、先のブログ記事で気にしたと同じ表現自体は見当たらないが、連作を構成している各曲を順に見て行こう。

 この連作歌曲は20編の歌からなっている。それらの歌は、修業の旅に出た粉職人の若者が、美しい水車小屋の娘に恋をするが、狩人が現れて彼女を奪って行き、悲しく立ち去る若者は小川に語りかけ、永遠の眠りにつく、という物語になっている [2]。「せせらぐ」に関係のある小川は、第1曲「流浪(さすらい )(Der Wandern)」から早速登場する。しかし、門馬訳では、「小川はそよぎて流る!」が出てくるだけである(これは直訳ではなく、この部分の原語は "Vom Wasser haben wir's gelernt, vom Wasser!" であり、「そよぎて流る」に相当する語はない)。

 ところが、第2曲「何処(どこ)へ? (Wohin?)」には、「せせらぐ小川 うれし流れ」という訳がある! この部分の原語は "Lass singen, Gesell, lass rauschen, und wandre frohlich nach" で、singen(歌う)と rauschen(音を立てて流れる)を合わせて、「せせらぐ」を当てたようである。少し飛んで、第10曲「涙の雨 (Tränenregen)」へ行くと、「せせらぐ小川眺め入りぬ」とある。対応する原語は、"wir schauten so traulich zusammen hinab in den rieselnden Bach" で、rieselnden という形容詞が「さらさら(ちょろちょろ)流れる」という意味の動詞から来ている。

 次いで、第11曲「わがもの (Mein!)」の最初に、「流は止まれ!」とある。これが TV のテロップで気になった「小川もせせらぐのをやめてほしい」という訳に相当する箇所らしい。原語では "Bächlein, lass dein Rauschen sein!" となっている。Rauschen は第2曲で動詞として使われていたが、ここでは名詞である。原語の7音節に合わせるならば、「せせらぎ止まれ!」としてもよいところである。しかし、"Bächlein" と小川に呼びかけていることを尊重すれば、門馬訳のようになる。TV のテロップは曲に合わせた和訳ではなく、意味を伝える目的のものだったようである。

 最後の第20曲「小川の子守歌 (Des Baches Wiegenlied)」3番の3行目に、「水せせらぎて音消さん」とある。ここで、音というのは1、2行目に繰り返されている「狩の笛」の音である。「せせらぎて」の「せせらぎ」の部分は、動詞「せせらぐ」の連用形である。「水せせらぎて…」の行の原語は "will ich sausen und brausen wohl" である。Sausen も brausen も音を立てる意味の動詞で、双方を合わせて「せせらぎて音消さん」としたようである。このように比較してみると、和訳が「せせらぐ」であっても、原語は必ずしも同じ一つの言葉ではないことが分かる。——久しぶりに独和辞典をひもといて頭の体操をした。——


  1. シューベルト/美しき水車小屋の娘・冬の旅・白鳥の歌, フィッシャーディスカウ: シューベルト「三大歌曲集」付録 (東芝音楽工業株式会社, 1951).

  2. 美しき水車小屋の娘, ウィキペディア フリー百科事典 [2011年3月13日 (日) 00:18].

サルビアとネズミモチ (Scarlet Sage and Japanese Privet)


 写真上:サルビア(シソ科)。下:ネズミモチ(鼠黐、モクセイ科)。どちらも、2011年6月2日、ウォーキング途中で撮影。

The upper photo shows scarlet sage, also called tropical sage (botanical name, Salvia splendens; family, Lamiaceae); the lower, Japanese privet, also called wax-leaf privet (botanical name, Ligustrum japonicum; family, Oleaceae). The photos were taken on my way of walking exercise on June 2, 2011.

2011年6月11日土曜日

原発計画に関する湯川博士の言葉 1 (Hideki Yukawa's Words about Nuclear Power Development -1-)


Read in English

 お願い:このシリーズのハイライトは「原発計画に関する湯川博士の言葉 3」 ですが、そこへの目下のアクセス数はこの記事「原発計画に関する湯川博士の言葉 1」の約半数です。「… 2」を飛ばしてでも、「… 3」 をぜひお読みいただければ幸いです。(2012年1月15日)




 「動力協定や動力炉導入に関して何等かの決断をするということは、わが国の原子力開発の将来に対して長期に亘(わた)って重大な影響を及ぼすに違いないのであるから、慎重な上にも慎重でなければならない。」—湯川秀樹, 一年前と今と,『原子力委員会月報』1957年1月号

 1956年1月、初代原子力委員長・正力松太郎は「5年後に原発建設、米国との動力協定の締結構想」を発表した。同年末に、自立的な原子力研究が担保されていた「日米原子力協定」の見直し作業が始まった。湯川秀樹はこれに抗議して原子力委員を辞任する。以後、原子力委員会は歴代自民党政権に牛耳られ、原発推進機関に変貌した。上に引用の言葉は、湯川の辞任直前の訴えである。[以上、原発の源流と日米関係 4、『しんぶん赤旗』(2011年6月10日付け) を参考にした。]

 湯川の抗議精神を引き継ぐ科学者が原子力委員会で活躍して来なかったことが、福島原発の事故の一因になったのでもあり、悔やまれてならない。


「原発計画に関する湯川博士の言葉 2」

アスチルベとドクダミ (False Spirea and Lizard Tail)


 写真上:アスチルベ(ユキノシタ科)、別名ショウマ(升麻)、アワモリソウ(泡盛草)、アケボノショウマ(曙升麻)。下:ドクダミ(蕺草、ドクダミ科)、別名ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)。どちらも、2011年5月30日、わが家の庭で撮影。

The upper photo shows false spirea (botanical name Astillbe arendsii; family, Saxifragaceae); the lower, lizard tail, also called chameleon plant, heartleaf, fishwort or Bishop's weed (botanical name Houttuynia cordata; family, Saururaceae). The photos were taken in our yard on May 30, 2011.

テレビで聞くコメントの流行語 (Comment Buzzwords Heard on TV)

 最近のわが国のテレビで耳にするコメントの言葉を並べると、それだけで一つの文のようなものが出来上がる。「それってやっぱ、私的には、まさにすごい感動して、がんばることかなぁと、あと、つなげていけたらなと…。」これでは、文というには内容がないではないかと思われるだろうが、内容的に「すごい希薄なのがまさに流行かなぁ」と…。

 皆さん、自分自身の日本語で、自分自身の考えをしっかり述べようではありませんか。

Arranging the buzzwords you hear these days in comments appearing on Japanese TV programs, you'll get something like a single sentence: "Sorette yappa, watakusitekiniwa, masani sugoi kandōshite, ganbarukoto kanāto; ato, tsunagete iketara iinato. (It's, of course, in my opinion, exactly amazing, impressed, and maybe I try hard; and then, it'd be good that I can make it connected with ...)" You might think this is a statement without any idea, but such sparseness of the content "seems to be just exactly" in a terrible fashion.

Ladies and gentlemen! Let us express our own thoughts clearly in our own Japanese words!

2011年6月10日金曜日

動詞「せせらぐ」? (The Japanese Verb Seseragu?)

 けさ、NHK プレミアム TV で、ヤン・コボウの独唱、村治香織のギターによる、フランツ・シューベルトの連作歌曲「美しい水車屋の娘」(「美しき水車小屋の娘」とも訳されている)を聞いた。歌詞の和訳がテロップで流れる中に、「小川もせせらぐのをやめてほしい」というような言葉があり、疑問に思った。浅瀬などの水の流れる音やその流れ自体を意味する「せせらぎ」という名詞はあるが、これは動詞「せせらぐ」の連用形が名詞に転化したものではあるまい。そういう動詞は辞書にない。似た発音の名詞「安らぎ」が、動詞「安らぐ」から作られていることとの混同ではないだろうか。

 これに類似の動詞の「発明」をかつて一流の新聞、朝日紙の見出しに見た。「覚束ない」(文語では「覚束なし」)という形容詞を、動詞プラス打ち消しの助詞と間違えて、「覚つかず」としてあったのである。

 追記:私は岩波『広辞苑』(第三版、1983)、小学館『大辞泉』(増補・新装版、1998)、それにインターネットの『goo 辞書』(小学館『デジタル大辞泉』2010年版を使用)で調べたが、「せせらぐ」はなかった。しかし、コメント欄で、 Suzu-pon さんに、三省堂『大辞林』( 第二版、インターネット版)にはあると教えていただいた。その説明は

水が浅瀬を小さい音を立てて流れる。[名義抄]

となっており、用例一覧として、下記の3件を挙げてある。したがって、私が訳詞者の誤用のように記したのは勇み足だった。

  • 河上肇 閉戸閑詠(青空文庫)
    たへて山隈に残る夏の雪見る 河鹿鳴くと人は云へれど耳老いてせせらぐ水にわれは聞えず 世の塵もこの渓まではよも来まじ窓を披きて峰の月見る 奥山にとめ来し友と語らひて若さ羨む後のさびしさ(宮川実君の来訪を受く) 今は…
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000250/files/43720_33018.html

  • 坂口安吾 紫大納言(青空文庫)
    当るあらゆる場所を、さぐり、つかんだ。そうして、絶望の悲哀にかられた。 喉がかわいて、焼くようだった。ひとしずくの水となるなら、土もしぼって飲みたかった。彼は夢中に這いだした。そうして、ようやく、谷川のせせらぐ
    http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42764_33439.html

  • 小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ(青空文庫)
    の沢水をあつめ、この辺から太くなって、水嵩も増し、 悠( ゆ )ったりと彎曲して、流れているのであるが、宿からは川楊の木立かくれに、河原が白く見え、せせらぐ水は、白樺や水楊の木の間から、翠の…
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000027/files/2428_36016.html


This morning, I listened to Franz Schubert's song cycle "Die schöne Müllerin" played by Jan Kobow (tenor) and Kaori Muraji (guitar) on NHK Premium TV. In the Japanese translation of the lyrics superimposed on the screen, I found the expression, "I want the brook to stop murmuring." There, a Japanese word seseragu was used to mean "murmur." I wonder if this is a correct Japanese word. We have the noun seseragi to mean a small stream or a brook as well as the murmuring of a stream. However, this noun does not come from the verb seseragu. There is no such verb in dictionaries. The translator must have confused with the fact that the noun of a similar sounding yasuragi (meaning "being at ease") comes from the verb yasuragu (meaning "set one's own mind at ease").

Similar "invention" of a verb was once found in a headline of the leading newspaper Asahi-shimbun. The reporter wrongly thought that the adjective obotsukanai (meaning "doubtful") was the combination of the verb obotsuku plus a particle nai to denote negation, and changed nai into another particle of negation to get the wrong word obotsukazu.

Note added later: The dictionaries I consulted were Kojien, 3rd edition (Iwanami, 1983), Daijisen, enlarged edition (Shogakkan, 1998) and goo Dictionaries on the Internet; the last one is based on Digital Daijisen, 2010 edition, for the Japanese language. I did not found the verb seseragu in neither of these dictionaries, and I thought it was a word created by the translator of the lyric. In the comment column of this post, however, the reader Suzu-pon told me that she found the verb seseragu in Daijirin, 2nd edition (Sanseido) on the Internet. The explanation of seseragu in this dictionary includes three examples of usage from publications as quoted in the Japanese version of this note. Thus, my guess was wrong.

2011年6月9日木曜日

わが家のユリ (Lilies in Our Yard)


 2011年5月30日と6月3日に撮影したわが家のユリ。

The photos were taken on May 30 and June 3, 2011, and show lilies in our yard.

2011年6月8日水曜日

シンビジウムとサフランモドキ (Cymbidium and Rain Lily Pink)


 写真上、シンビジウム(ラン科)。下、サフランモドキ(ヒガンバナ科)。どちらも2011年5月30日、わが家の庭で。これらの花は、それぞれの種類の中で、今年わが家で最も遅く咲いたものと、最も早く咲いたものである。

The upper photo shows Cymbidium (family, Orchidaceae); and the lower, rain lily pink (botanical name, Zephyranthes carinata; family, Amaryllidaceae). Both the photos were taken in our yard on May 30, 2011. These flowers are the ones that respectively bloomed latest and earliest among the same kinds in our yard this year.

 お知らせ (Notice) 消滅した別サイトの記事を取捨選択して、アーカイブに復元中。2005年3月分が完成。 (Selected posts at the site that disappeared are now under recovery in the archives of this site. The archive of March 2005 is now complete. Most of the posts in that month are in Japanese.)

2011年6月7日火曜日

バラ 3 (Roses 3)


 写真はどちらもバラ属(薔薇、バラ科)の一品種。堺市・中の池公園で、2011年5月21日撮影。1枚目の写真のバラについてだけ、名札がよく読み取れた。「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」という有名な新聞の名がついていた。

Each of the photos shows a species of the genus Rosa (family, Rosaceae); taken in Nakanoike Park on May 21, 2011. I was able to read the name tag of the rose in the upper photo only. Its name was "the International Herald Tribune," which came from the famous newspaper.

きょう気に入った言葉 (The Words I liked Today)

 東日本大震災と原発事故を受けて一番いいたいのは、「価値観の転換が必要」ということ。…科学者の立場からいうと安全な原発なんてない。― 元日本物理学会会長・米沢富美子(『しんぶん赤旗』文化欄インタビュー記事)

What I want strongly to say about the Tohoku earthquake and nuclear accidents is that we need a radical change of the concept of values . . . There is no safe nuclear reactor from the viewpoint of scientists. — Fumiko Yonezawa, former President of the Physical Society of Japan (Shimbun Akahata, in the interview report of the Culture page).

2011年6月6日月曜日

バラ 2 (Roses 2)


 写真はバラ属(薔薇、バラ科)の色々な品種。堺市・中の池公園で、2011年5月21日撮影。

 それぞれの木の根元に、苗の販売店でつけられていた品種名を印刷した札が、そのまま残っている。しかし、葉の陰になっていたりして、よく見えるのは少ない。3番目の写真には、片仮名書きしたドイツ語の名前が記されているが、最初に「ユアー」とあるのは、英語の your のような響きであり、ドイツ語の綴りが思い浮かばない。

The photos show different species of the genus Rosa (family, Rosaceae); taken in Nakanoike Park on May 21, 2011.

At the base of each tree, a name tag of the species attached at the seedling shop remains. However, it is often behind the leaves, and we cannot get a complete view of it. In the third picture, we see a tag with a German name written in the Japanese phonetic characters. The first syllables are "ユアー (yuā)," which sounds like the English word "your," and I cannot think of the German spelling for this part of the name.

2011年6月5日日曜日

バラ 1 (Roses 1)


 写真はバラ属(薔薇、バラ科)の色々な品種。堺市・中の池公園で、2011年5月21日に撮影。

 このところ、毎年5月半ばに浜寺公園の「ばら庭園」までバラの花の写真を撮りに行っていたが、今年は近場で済ませた。中の池公園の中心である池の底の改修工事に合わせて、遊歩道の外側の一部にバラの苗木が植えられたのである。木はまだ小さいが、いろいろな品種の花が早速咲いて、池の周りを歩く人々の目を楽しませていた。

The photos show different spicies of the genus Rosa (family, Rosaceae); taken in Nakanoike Park on May 21, 2011.

These years I used to go to the Rose Garden of Hamadera Park to take pictures of different roses. This year, however, I did the same in the nearby park. On the occasion of the renovation of the bottom of the park's pond, rose seedlings were planted in the outer part of the promenade. Though still being small trees, they showed different varieties of flowers to the pleasure of those who walked around the pond.

2011年6月4日土曜日

シラン (Bletilla striata)


 写真はどちらもシラン(ラン科)。ウォーキング途中で、2011年5月5日と21日に撮影。

Both the photos show a species of orchid (botanical name, Bletilla striata; family, Orchidaceae); taken on my way of walking exercise on May 5 and 21, 2011.

2011年6月3日金曜日

文豪の少年時代の作文 (The Great Writer's Essay in His Childhood)

Read the English version

 ノーベル賞作家・大江健三郎は、『図書』誌に毎号1ページのエッセイを「親密な手紙」欄に掲載している。今月のそのエッセイの表題は「ナンボナンデモ」という題である。

 大江氏は小学校時代に、祖母が原爆の被害を受けた友人を病院へ見舞いに行き、広島に建物が何もなくなっていた光景を見て来て「ナンボナンデモ」と言う言葉を発したという作文を書いた。そして彼は、女の先生から、地方新聞に知っている人がいるので、載せて貰えるかも知れないが、方言のところを直さないといけないといわれた。

 しかし、彼は、祖母の嘆きの言葉「ナンボナンデモ」はそのままにしたいといって、先生に却下されてしまったそうだ。そして、東日本大震災と福島原発の事故の影響を見て、久しぶりに、ナンボナンデモ!の言葉がわき上がり、特に政府と原発に対してこの言葉を発せずにはいられない、と記している。

 最近、ドイツとスイスの政府が、それぞれ2022年と2034年までに、すべての原子力発電所を廃止することを決めた。これらの決定に影響を与えた福島原発事故の本国である日本こそ、早急に原発廃止の方針を打ち出すべきではないだろうか。

5月半ばの花々-5 (Flowers in Mid-May - 5)


 写真上:デンドロビウムの一品種(ラン科)。中:アリウムの一品種(ネギ科)下:ヘビサボテン(サボテン科)。いずれもわが家の庭で、2011年5月18日撮影。

The upper photo, a species of the genus Dendrobium (family, Orchidaceae); the middle, a species of the genus Allium (family, Alliaceae); the lower, a species of cactus called hebi-saboten (snake cactus) in Japan (family, Cactaceae); all taken in our yard on May 18, 2011.