2019年2月20日水曜日

2019 年 2 月の『みんなで歌う音楽会』 ("Concert to Sing Together" in February 2019)

[The main text of this post is in Japanese only.]


わが家のひな人形。
Hina dolls of our home.

 さる 2 月 17 日(日)の午後、岸和田福祉センターでの『みんなで歌う音楽会』に参加した。1 月のこの会は、約 1 時間をかけて出かけるのが寒く思われて休んだので、久しぶりの感じだった。参加者は、新しい人もいたようだが、やはり 10 名を超えなかった。私がリクェストした曲は次の通り。
  1. 早春賦
  2. うれしいひな祭り
  3. 冬景色
  4. ケンタッキーのわが家
  5. 夢路より
  6. スキー
  7. バイカル湖のほとり
  8. 毬藻の歌

 季節にふさわしい歌をリクェストすると、よく他の人からも同じリクェストが出ている。今回は少なくとも「うれしいひな祭り」がそうだった。リクェスト紙のコメント欄には、「わが家には古いひな人形がありますが、全部を飾ることは大変となり、近年は最上段だけを飾っています」と書いた。内裏雛(男雛と女雛)だけを、玄関を上ったところにある扉付き靴棚の上に飾っているのだが、「最上段だけ」と表現したのには次のような理由がある。サトウハチロー作詞の「うれしいひな祭り」では、男雛を「お内裏様」、女雛を「おひな様」と、正式ではない呼び方をしている。したがって、「内裏雛だけ」と書くと、この歌に親しんでいる人の中には、男雛だけと受け止める人がいるかもしれないと思ったからである。

 上掲の写真がわが家の内裏雛で、妻が生まれた時に買って貰ったというから、1930 年代半ば過ぎの品である。女雛の冠の紐の結び目の位置が傾いているが、直そうとしても、冠がずり落ちたりして難しいので、今年は傾いたまま飾っている。

 『みんなで歌う音楽会』での他の人のリクェスト曲も、たいていは私の愛唱歌である。ほとんどの参加者の年齢が私にやや近いせいだろうか。今回も、私がよく知らないという歌は 2 曲程度しかなかった。

 後半で主催者・喜多陵介さんが作詞作曲した「お誕生日のうた」を歌うために、2 月が誕生月の人の挙手を求められたが、誰もいなかった。そこで、2 月が誕生月である子供か親などを持つ人の挙手を求められた。私の次女は 2 月生まれなので、手を挙げると、もう一人、息子さんが 2 月生まれの女性がいた。その 2 月生まれ 2 人の名前を入れて、「お誕生日のうた」を歌った。その直後、一人の参加者が「きょう 2 月 17 日は喜多さんのお誕生日だと、別の会場で参加している人から聞きました。喜多さんのためにもう一度『お誕生日のうた』を歌いましょう」と提案した。そこで、今度は喜多さんへの Happy birthday to you! を一同で歌った。

 岸和田へ行くのに今回初めて歩数計を携行した。鳳駅で往復両時の改札口階とホームの間、そして復時の改札口階から地上への、合計 3 度に渡り、たまたま動き出す前のエレベーターに間に合ったので利用したが、それでも約 7400 歩という、普段のウォーキングよりかなり多い歩数を歩いていた。

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2019年2月12日火曜日

最近読んだ洋書 (Foreign Books I Read Recently)

[The main text of this post is mostly in Japanese.]



 最近といっても、前回同様な写真を掲載した記事を書いたのは 2017 年 10 月 末 だったが、その中の 1 冊を読み終えたのが 2018 年 1 月末だったことを考慮すると、おおよそ 1 年の間ということになる。ただし、上掲の写真中、左端にある本は前回の写真を撮る際に入れ忘れたものであり、この 1 年間に私が読んだ洋書は 5 冊、2 カ月半近くで 1 冊という割合である。私が勤務していた時代の大半は、まだ自宅にパソコンがなく、夕食後や休日にはたいてい読書をして過ごしたので、もっと多くの割合で洋書を読んでいたと思う。このところは、特に自分のデジタル論文集の編集と修正に時間を使っており、読書量が少なくなっている。また、年のせいで、読書中に眠くなったりして、読む速さが落ちていることも、少ししか読めていない原因であろう。

 写真にある本の著者名、書名等は次の通り。
  1. Parick Hughes and George Brecht, Vicious Circles and Infinity: An Anthology of Paradoxes (Penguin, 1978; First published by Doubleday, 1975).
  2. Marcus du Sautoy, The Great Unknown: Seven Journeys to the Frontiers of Science (Penguin, 2018; First published by Harper Collins, 2016).
  3. Lawrence M. Krauss, Quantum Man: Richard Feynman's Life in Science (Norton, 2011).
  4. Jeremiah P. Ostriker and Simon Mitton, Heart of Darkness: Unraveling the Mysteries of the Invisible Universe (Princeton Univ. Press, 2013).
  5. Michio Kaku, Visions: How Science Will Revolutionize the 21st Century (Doubleday, 1997).
  6. Janna Levin, Black Hole Blues and Other Songs from Outer Space (Vintage, 2017).
 5 の Visions は、買ってから長らく読まないでおいてあったので、2020年までには、これこれのことができるようになるだろうという、やや時代遅れ気味の話もあったが、それも技術的に詳しく書かれていて勉強になり、また、はるか未来の予想もあって、なかなか興味深かった。同じ著者による新しい本 The Future of Humanity (Allen Lane, 2018; Penguin paperback to be published on April 2, 2019) にも心を惹かれる。6 の Black Hole Blues ... は、重力波の検出に初めて成功した観測装置 LIGO の建設以前からその観測を目指して来た人々へのインタビューを中心に書かれているので、砕けた表現が多く、私にはかえって難しい英語と感じられた。検出成功の描写は詩的でさえある。

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2019年2月1日金曜日

デジタル論文集20巻完成 (Finished Editing 20 Digital Volumes of My Collected Works)

[The main text of this post is in Japanese only.]


The cover of Collected Works of Tatsuo Tabata Volume 20.

 一昨年の秋から取り組んできた私のデジタル論文集を作る仕事が、さる 1 月 27 日、第 20 巻を作り終えて一応完成した(閲覧・ダウンロードはこちらでできる)。英文で専門誌に発表した論文のポストプリントを LaTeX で再編集し、コメントをつけて収めたものである。

 論文は全部で 94 編あり、各巻は発表年の近いものをテーマ別に集めた。ファイル容量がなるべく 10 Mb を超えないように、一つの巻には数編程度を収めた。中には 2 編のみの巻もある。物理学が専門の私であるが、最終巻は定年退職後に心理学関係の専門誌に発表した「鏡の謎」についての論文 2 編を収めるものとなった。専門外の論文といえば、データ解析に使用するために考えた、非線形最小二乗法の技術的改善方法をコンピュータ関係の専門誌に投稿したものや、その改善した最小二乗法プログラムを使ってデータ解析を手伝った実験生物学の論文もある。

 20 巻を一応完成した後も、見直しをして、必要な修正や、コメントの追加などをする作業がまだしばらく続く。さらに、学会発表論文集、所内誌、学内誌などに掲載された論文中の主なものを集めた続編も作りたいと思っている。

 論文編集ソフト LaTeX を、私は実際の論文投稿に使ったことはなく(在職中はその時代に至っていなかった)、テクニカル・リポート 1 編と英文の自費出版書の作成に使ったことがあっただけだった。したがって、専門誌によって微妙に異なる表や文献リストその他の体裁をできるだけその通りに再現しようとすると、 LaTeX の説明書を見ても分からないことが多々あった。しかし、適当なキーワードでインターネット検索をすると、全て解決できるのが愉快だった。

 思い起こせば、私は小学校高学年の頃、自分で薄っぺらい雑誌のようなものを作って遊んでいたことがあり、中学 1 年から高校 2 年までは新聞部に所属し、編集を楽しむ日々を昔から送っていたのである。

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