2016年8月10日水曜日

水彩画『自鳴琴の館』 (My Watercolor "The Orgel Hall")

[The main text of this post is in Japanese only.]


私の水彩画『自鳴琴の館』。
My Watercolor "Orgel Hall."

 上掲のイメージは、2016 年度『美交会展』に出品予定の私の水彩画、『自鳴琴の館』である。自鳴琴とは、オルゴールのことをいう古風な日本語である。昨秋訪れて撮影した京都嵐山オルゴール博物館の写真を参考にして描いた。ホルベイン不透明水彩絵具とホルベイン紙 F6 を使用し、2016 年 7 月 27 日に完成した。

 ほぼ中央に見える三日月型の顔の装飾は、私の撮った写真から、建物内部の窓際にある装飾かとばかり思っていたが、オルゴール博物館のホームページにある写真をいま見て、壁面の装飾であることを知った(訪れた時にも、壁面にこの装飾のあることを見ていたかもしれないが、記憶していなかった)。そういえば、小さいので絵では省略したが、その装飾を照らすランプも屋外の壁面にあることが、私の写真からも分かる。右手の丈の高い木の中ほどの、葉が最も茂っている向こうに、オルゴール博物館の楼状の部分があるようだが、写真ではその形がよく見えないので、これも省略した。

 訪問当日は雨天だったので、直射日光による極端な明暗のない、美しい写真が撮れた。それだけに、絵の中で建物の立体性を表現するには、微妙な陰影に注意する必要があった。建物の円筒形または半円筒形部分の下部が、半球形に突出しているように見えるのは、実際にそうなのか、壁面のツタのはい方でそのように見えるのかが写真でははっきりしないので、絵でもはっきりしないように描いたつもりである。

 道路を隔てただけの比較的近くから写真を撮ったため、建物の六角形の部分の中程よりも左側やその後ろの部分は上部が著しく右に傾斜する形で写っていた。そこで、建物の垂直・水平の線は補正して描いたのだが、合わせて六角屋根の中心部分の位置を少し左寄りに修正すべきだったことに、絵の完成後にようやく気付いた。

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