2020年1月29日水曜日

2020 年 1 月の歌声参加 -1- (Participation in Singing Events in January 2020 -1-)

[The main text of this post is in Japanese only.]


『みんなで歌う うたのほん』。
Min-na de Utau Uta no Hon (Book of Songs for Everyone).

 ブログを通じての交流が最近始まった「まくらが歌謡楽団」への報告(先方のブログ記事のコメント欄へ記入)のために準備した文に修正を加えて、こちらの記事にもしておく。

 1 月 23 日(木)14 時〜16 時に大阪・心斎橋、アクロスビル7階の喫茶店アートクラブで開催された『歌声クラブ』(ピアノ・ソングリード=喜多陵介さん、ソングリード=小泉じゅん子さん)に行って来た。参加者は 15 名(うち男性 5 または 6 名)だった。歌った曲は全て、参加者が歌集(喜多陵介・編「みんなで歌う うたのほん」NPO 法人うたじぞう発行、2015 年、504 曲を収める)中からリクェストしたもので、今回は全 23 曲、曲目は以下の通りだった(*印は私のリクェスト)。
1. 夜明けのうた*
2. 愛燦燦
3. 心の窓に灯を
4. 切手のないおくりもの
5. 街の灯り
6. この広い野原いっぱい*
7. 希望のささやき
8. 故郷を離るる歌*
9. カチューシャ*
10. 蘇州夜曲
11. エーデルワイス(最初に英語歌詞で)
----- 10分間の休憩(希望者は 500 円払えば、追加の飲み物を注文でる)-----
12. 一杯のコーヒーから
13. 津軽のふるさと
14. さざんかの宿
15. 山の煙
16. 踊子
17. 花は咲く
18. 時代
19. 明日があるさ
20. 見上げてごらん夜の星を
21. 春一番
22. 小さな喫茶店
23. 花の首飾り
 消化し切れなかったリクェストもかなりあると、喜多さんが最後に例を挙げて述べた。私のリクェストでも 2 曲が、残ったうちに入った。リクェスト用紙には、その歌についての思い出・感想などを記入するコメント欄があり、私は全てのリクェストにコメントを書き込んだので、多く出した割には採用率が高かったのかもしれない。リクェスト者の氏名あるいはニックネームを書く欄もあるが、この催しではそこは発表されないので、私は書き込んでいない。「故郷を離るる歌」へのコメントは最も長くなったが、先のブログ記事「『故郷を離るる歌』にまつわる思い出」中に引用した短文よりずっと短く、次のように書いた。
 戦後の大連で引き揚げを前にした日々に、幼友だちの A さんが歌っていたので覚えました。引き揚げは寒い時期の 2 月初めで、舞鶴へ着くと雪景色でした。
「A さん」は、この文に関する限り、省いてもよいのだが、同じ会場でまた「幼友だちの A さん」を出すことを考えて入れておいた。私はこの会場へは、まだ 3 回目の参加である。

 喜多さんは、それぞれのコメントや歌自体、あるいは作詞者、作曲者、歌手などについての、軽妙な冗談を交えた話を挟みながら会を進行している。例えば、「さざんかの宿」については「これを真似してはいけませんよ」、「明日があるさ」については、「今ならば、ストーカーといわれそうですね」でそれぞれ始まる話がしばらく続いた。

 終了後、私は喜多さんから、「岸和田で次回『五色浜の子守歌』を取り上げますよ」と告げられた。昨年 1 月の岸和田での催しは休んだのだったが、今年はぜひとも参加しなければならないことになった。

 なお、喜多さんが主宰する「ねこじゃらし音楽事務所」が、このたび YouTube に『ねこじゃらしうたチャンネル』を開始することになり、この日の「エーデルワイス」の場面がそこに掲載されたので、下に貼り付ける。



 追記:この日の「心の窓に灯を」も掲載されていたので、ここに追加する。(2020 年 2 月 6 日)



(つづく)

——————————
 「人気ブログランキング」へ一票を!

12 件のコメント:

  1. ひらがなのタイトル「うたのほん」は優しくて、洒落ていますね。レパトリーが504曲もあるというのには驚きです。当日歌われた曲を思い出しながら、わからない曲は調べながらなぞっていくと臨場感が伴います。

    返信削除
  2.  私が一昨年秋から昨年末まで参加していた(といっても欠席した月もかなりありました)「田辺うたごえ喫茶」(http://www.tanabeyose.com/utagoe/ 喜多さんはこちらでもピアノを担当しています。他にアコーディオン、ギター、ベース、ドラムの担当者もいます。歌のリードと司会は、男性の主担者と女性の副担者の2名。参加には会員登録した上で、毎回予約が必要。ホームページは 2015 年 6 月以後は更新されていませんが、会は一旦途切れたあと復活して長年続いていて、昨年は復活第七十何回という回数でした)の歌集は A4 版十数ページから 30 ページほどの 8 分冊からなっていて、計 999 曲が収められていました。これだけあれば、リクェストする側にとって全く不足はありませんが、演奏者側の努力は大変かと思います。参加者は毎回約 180 名だということです。私は距離的に開会少し前にしか到達できず、予約制のため席はあるはずながら、狭い間を縫って探し回らなければならないこと、その時間の到着ではリクェストがほとんど間に合わないこと、会場が土足厳禁で内履きを持参して履き替えなければならないこと、などの不便さのため、残念ながら退会しました。

    返信削除
  3. 喜多さん、いい味出していらっしゃいますね!ヘルメットで雪合戦、笑ってしまいました。たぶん、近くに住んでいたら、歌を歌うのと同じくらい、喜多さんに会いにいきたいと思うかもしれませんね!

    返信削除
    返信
    1.  「心の窓にともしびを」の動画には、珍しく喜多さんの語りも入っていましたね。高齢の女性参加者の中にも、終了後に必ず彼とハグして帰ることにしている大ファンがいます。

      削除
  4. うわっ、ハグですか!それは凄いですが…きっと、歌声広場を生きがいに思われて、喜多さんから歌だけでなく、何かパワーをいただいているのでしょう。
    常々思いますが、歌声広場(喫茶)に集う方々は、ただ歌いたいのではなく、歌を通じて、懐かしさ、思い出、そしてみんなと一緒に歌う楽しさ、その空気感を心地よいと感じて集まられるのだと思います。今、私たちのまくらが歌謡楽団は一生懸命、開拓しているような感じですが、そのうちに、喜多さんのように力が抜けた上に、演奏しながら雑談できるような、笑顔がこぼれる楽団になると良いなと思っています。

    返信削除
    返信
    1.  喜多さんとハグする女性は、私にもそれを勧めましたが、私は「ハグするならリチコさん(岸和田へ喜多さんと一緒に来る歌の副リーダーの芸名)の方がいいよ」といって笑いました。
       「ただ歌いたいのではなく、...」は、おっしゃる通りです。ぜひ、古河だけでなく広い範囲の人々に多くの楽しみを与える楽団に成長して下さい。

      削除
  5. ありがとうございます!人数が多い分、良い面と難しい面を感じますが、1年、2年後、どのように変わっていくのか楽しみです♪

    返信削除
    返信
    1.  私も楽しみにしています。
       ところで、「2020 年 1 月の歌声参加 -2-」の中に書いてある「五色浜の子守歌」を歌ったあとで、喜多さんは、「この楽譜を普通に弾けばこうなるところ、私はこのように弾きました」と言って、一部分を二通りの弾き方で聞かせてくれました。あとの弾き方は民謡調が強くなっていました。和音の選び具合で民謡調が強調できるということでしょうか。素人には難しい話かもしれませんが、ピアノがご専門の櫻さんに、多少なりとも分かり易く解説していただければ幸いです。
       なお、私が母に歌って貰った、普通の歌の本では見かけないこの歌を、おぼろげにでも覚えていたのは、普通では子守歌をもう聴かせないほどの、4 歳になって間もない頃にも聴くことがあったからかと思います。それは小学校3年生だった兄が肺炎で亡くなったばかりで、私が風邪で寝込んでいた時でした。母は残った私を大切に育てなければならないとの思い込めて歌ってくれたのだろうと、いまになって思う次第です。

      削除
  6. Tedさん、お兄様のこと、お母様は大変お辛い思いをされたのだとお察しいたします。
    ご質問についてですが、実際に喜多さんの演奏を聴かせていただいてないので、どのような伴奏を使われたのか、想像でしか申し上げられませんが…

    普通の弾き方~というのは、わかりやすい普通の感じ…たとえば、伴奏の和音は、Ⅰ度(主音←その調の1番目の音、の上に3度づつ重ねた形で、ハ長調ではドミソ)とⅣ度(主音から4番目のⅣの音の上に3度づつ重ねた形でハ長調ではファラド。しかし、和音で使う時は移動してドファラ)とⅤ度(主音から5番目のⅤの音の上に3度づつ重ねた形で、ハ長調ではソシレですが、使う時はシレソ)があれば、たいていどの曲でも伴奏になります。このYouTubeの伴奏もこの基本形でほぼ伴奏されているように思いますが、民謡調というのは、日本固有の音階を使った伴奏ということではないでしょうか?たとえば、日本の音階には、陽旋法、陰旋法、沖縄の音楽、ヨナ抜きなどいろいろありますが、和声にその固有の音以外使わずに響きを大切にしたということではないかなと推察されます。
    この五色浜の子守唄は、変ロ長調で書かれていますが、その中で♭ミとラの音が使われていませんので、ヨナ抜きと言えるかもしれません。ですので、音階としては、
    ♭シ→ド→レ→ファ→ソを使った旋律ですので、伴奏もこの中の音のみを使ったほうが民謡調になるように思いますが、例えばYouTubeの合唱団の伴奏は、始めからド→♭ミ→ソ~とないはずの♭ミを使っているので、普通の合唱曲の伴奏に聞こえますが、これをド→レ→ファ→ソ→♭シというように変えると民謡調に聞こえるように思えます。
    ただ、これは推測ですので、もっと他にあるのかもしれません。私の拙い和声の解釈ですが、この辺でよろしいでしょうか?

    なお、喜多さんの伴奏は素晴らしいと、この前あらためて思いました。というのは、先日、「旅人よ」の猫じゃらしチャンネルを見た時に、何か出版された伴奏では著作権にひっかかるものと思われますが、それぞれ独自にアレンジして弾いていらっしゃるので、きっと和声もお詳しいのだろうなと思います。クラシック畑のものは、いつも楽譜通りに弾く癖が染みついて和声やアレンジは苦手ですが、喜多さんはきっと作曲もされるのかなと思いました。

    返信削除
    返信
    1.  櫻さん、たいへん丁寧なご説明をいただき、ありがとうございます。音楽を勉強していない私には十分には理解しかねますが、おおよそどういうことかが分かっただけでも嬉しいです。実は、喜多さんは二通りの弾き方をした後で、「皆さんに説明して分かって貰うには 3 年かかる」といわれたので、難しいことだろうとは思いながらも、研究を仕事にしていた癖での「知りたさ」で、お願いした次第です。
       喜多さん作詞・作曲の歌としては、彼が主催する歌の会で使っている『うたのほん』に「ノセて能勢電」「お誕生日のうた」「久留里〜うたごえ響く街〜」の 3 曲、別にプリントをもらって会の初めや終わりに歌う「今日だけのハーモニー」「うたをありがとう」「歌のおくりもの」などがあります。

      削除
  7. Tedさん、こんばんは!
    実際に、どんな風にアレンジされたのか聴かせていただいたら、おそらくもっとわかりやすく説明できるかな、更にピアノがあって実演しながらの説明でしたら、たぶんご納得いただけるかな~と思います。
    でも、疑問に思われることはとても良いことですので、また何かありましたら、どんどん質問してくださいね♪

    返信削除
    返信
    1.  質問歓迎とのこと、ありがとうございます。歌に関する別の件でも、いろいろ教えていただきたいことが出てくると思いますので、その節はよろしくお願いします。

      削除