2009年7月31日金曜日

矮性カスミソウ (Low Baby's-Breath)

 カスミソウ属(カスミソウぞく): 学名 Gypsophila、ナデシコ科の属の一つ。ラテン名のままギプソフィラやシプソフィラなどともいう。Gypsophilla とは、「ギプス(石膏)を愛す」という意味。ユーラシアの温帯地方を中心に100-150種程度が分布する。主な種にカスミソウ (G. elegans)、宿根カスミソウ (G. paniculata)、矮性カスミソウ(ヌカイトナデシコともいう) (G. muralis) がある(以上、 [1] を参考にした)。花言葉は「清い心」「切なる喜び」「無邪気」「親切」(ピンク)「切なる願い」「感激」[2]。

 写真は2009年7月24日、わが家のプランターに咲いているものを撮った。矮性カスミソウかと思う。昨年、花期の終わりに近所から貰ったときは、葉がたくさん繁っていたが、間もなく枯れてしまい、どうなることかと案じた。最近、わずかながら葉が出て、プランターの片隅でしおらしく、いくつかの花を咲かせた。

文献

  1. カスミソウ属, ウィキペディア日本語版 [2009年2月28日 (土) 08:40].
  2. カスミソウ, 花言葉事典.

2009年7月30日木曜日

言葉と政治 (Words and Politics)

 来日して19年になる詩人アーサー・ビナードさんは、日本で年々、言葉と現実のずれが深刻になっている気がすることを懸念している [1]。言葉のすり替えやごまかしが増加しているのである。言葉がむしばまれたとき、それを立て直すのも詩人の仕事だとして、ビナードさんは次のようなすり替えの例を挙げている。

  • 民営化:「官から民へ」と聞くと身近になる感じがするが、「民」は市民のことではなく、民間企業のことで、「官」よりも遥かに遠い。

  • 規制緩和:優しく響き、先によいことが待っているような雰囲気だが、大企業の利益のために規制を緩めた社会では、市民や自然環境が犠牲になる実態がある。

  • 国益:アメリカでは大手石油会社と軍事関連企業をもうけさせようとするときに使われてきたごまかしの言葉。日本でもこれから盛んに利用されるだろう。

  • 国際社会:日本の官房長官や外務大臣が使うときには、米政府のことを呼んでいるに過ぎない。

  • グローバリズム:一部の特権階級がいつでもどこでも何のしばりも受けないで、ぼろもうけする「ムサボリズム」。

  • サブプライムローン:低所得者たぶらかし餌食住宅ローン。

  • 海賊:実は追いつめられた漁民。

  • 海賊対処法:日本国憲法の生き血を抜いて形骸化する法律になりかねないもの。

 私も上記の各政治語についてビナードさんと同様の解釈をしてはいたが、このように巧みに真実を突いていて、しかも分かりやすい表現をすることは難しい。胸のすく思いのするウソ指摘ぶりである。ビナードさんは「言葉は人をだます道具にもなるけれど、ウソを見破る道具も言葉」と述べて、市民の言葉の力で社会を変えていくことを勧めている。まずは、一カ月後の衆議院議員選挙において、「二大政党」マニフェストの裏に隠れているウソを見抜いて投票しなければならない。

文献

  1. アーサー・ビナード, 「言葉の力で社会を変える:"ウソ" 発見の能力高めよう」, しんぶん赤旗, 学問文化欄 (2009年7月28日).

2009年7月29日水曜日

二色のムクゲ (Two-Colored Rose of Sharon)

 写真はさる7月18日に堺市・鳳公園で撮影したムクゲの花である。グーグルで「ムクゲ」の検索をすると、トップに「Image results for ムクゲ」という結果が出る。その文字をクリックすると、約168,000枚ものムクゲの写真を一度に20枚ずつ見ることが出来る。10ページ程度あるいはそれ以上見たかと思う頃、ようやくこの写真の花と同じような配色のものが現れた。このことから、かなり珍しい種類といえそうだ。

 一本の木に白花と赤花の混じった梅や桃を源平梅、源平桃と呼ぶ。それらの中には、一つの花に白と赤の混じっているものも見られたりする。そうであれば、このムクゲは「源平ムクゲ」と呼んでよかろうと思い、「源平ムクゲ」で検索してみた。トップに出たのはコメント欄に「源平桃」の言葉のある「3色ムクゲ」というブログ記事 [1] だった。一本の木に、白、赤、紫の花が咲き、接ぎ木をしたものかも知れないという。

  1. 3色ムクゲ, ブログサイト「徒然に♪」(2009年6月26日).

2009年7月28日火曜日

京大と台湾大の加速器 (Accelerators at Kyoto and Taiwan Universities)

 戦後、GHQが日本にあった四つのサイクロトロンを廃棄した。京都大学にもそのうちの一つ、荒勝文策(1890–1973; この文に登場する各教授は私の間接・直接の恩師であるが、故人となって久しいので、歴史上の人物扱いとして敬称を略す)らによって建造中のものがあった。ところが、京都大学の総合博物館には廃棄をまぬがれたサイクロトロンの部品、ポールチップが残されていた。

 どのような経緯でポールチップが廃棄をまぬがれ、誰の手によって京都大学の総合博物館に移設されたのかを調査したドキュメンタリー『よみがえる京大サイクロトロン』の上映会が、2008年3月26日に京都大学附属図書館で行われた [1, 2]。私は、戦後そのサイクロトロンの再建チームを率いた木村毅一(1904–1992)の研究室で学んだ関係で、その上映会に参加したかった。しかし、残念ながらその日は上京の予定があって行けなかった。

 思えば私が木村研究室の大学院修士課程に在学したのは、京大サイクロトロン再建完成の1954年から間もない1958–1960年であり、同装置を使って実験を行う諸準備を手伝うため、実習を兼ねて何日か蹴上のサイクロトロン室へ通ったのだった。私は修士課程の修了も近い頃、サイクロトロン室の柳父琢治から、間もなく始める重陽子ビーム使用の実験チームに入らないかと誘われたが、すでに木村の建設した研究所 [3] に就職を決めていたので、断らなければならなかった。(柳父は私が博士課程に進学するものと思っていたようだ。のちに柳父は、私の学位論文を審査する副査の一人となった)。

 荒勝、木村らは、これより先、1934年に台湾にあった台北帝国大学において、アジアで最初の加速器(コッククロフト・ウォルトン型)の建造に成功していた。私は二、三日前、インターネットのフリー百科事典『ウィキペディア』に「木村毅一」の項 [4] を執筆し、その中に「台北帝国大学」の名前を記した。その現在の名称が「台湾大学 (National Taiwan University)」であると知り、さらに同大学にはコッククロフト・ウォルトン型加速器が展示されていると聞いた。そこで、その詳細を知りたいと思い、インターネットで「台湾大学 荒勝文策」の検索を試みた。その結果、[5]、[6] のウエブページを見つけた。

 どちらも展示館を実際に訪れた人が書いたもので、さらに [6] は『よみがえる京大サイクロトロン』の制作者・中尾麻伊香さんが、ここと同じ Blogger に開設しているブログサイトの一ページだった(同サイト内の [7, 8] も読んで、コメントを残した)。台湾大学に陳列してあるのは、荒勝らが部品を解体して日本へ持ち帰ったあと、戦後間もない1948年に台湾の研究者たちが再建した加速器である。荒勝、木村らの写真や関連史料もおかれているという。

 なお、[6] には展示館パンフレットに載っている英文の説明文が引用されている。その中にコッククロフト・ウォルトン型加速器を "Cockcroft-Walton Linear Accelerator" と書いてあるのは、いささかおかしい。普通 "Linear Accelerator" と呼ばれるのは、高周波電場を使って加速するものであり、静電型のコッククロフト・ウォルトン型とは加速方法が基本的に異なる。

文献

  1. 京都大学イベント情報:「よみがえる京大サイクロトロン」上映会.
  2. 中尾麻伊香, 京大サイクロトロンの物語.
  3. 大阪府立放射線中央研究所, フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』.
  4. 木村毅一, ibid.
  5. 台北のハイテクビル, 金子務の科学史の街角, 第1号 (2006年1月31日).
  6. 台湾訪問, ブログサイト『よみがえる京大サイクロトロン』のページ (2008年11月3日).
  7. 日本の原爆研究, ibid. (2008年11月21日).
  8. 科学技術映像祭入賞, ibid. (2009年3月11日).

2009年7月27日月曜日

カンナ (Canna)

 カンナ:カンナ科カンナ属(Canna)の植物の一群。多様な種類、園芸品種がある。春に球根を植えると、夏から秋に独特の形をした花が咲く。葉は、緑色のものと赤銅色のものがある。球根でふやすが、暖かい地方では掘り上げる必要がなく、宿根草として扱うことができる(以上、 [1] を参考にした)。花言葉は「情熱」「尊敬」「堅実な生き方」「妄想」[2]。写真は2009年7月17日、わが家の庭で。

文献

  1. カンナ (植物), ウィキペディア日本語版 [2009年2月3日 (火) 13:32].
  2. カンナ, 花言葉事典.