2019年2月12日火曜日

最近読んだ洋書 (Foreign Books I Read Recently)

[The main text of this post is mostly in Japanese.]



 最近といっても、前回同様な写真を掲載した記事を書いたのは 2017 年 10 月 末 だったが、その中の 1 冊を読み終えたのが 2018 年 1 月末だったことを考慮すると、おおよそ 1 年の間ということになる。ただし、上掲の写真中、左端にある本は前回の写真を撮る際に入れ忘れたものであり、この 1 年間に私が読んだ洋書は 5 冊、2 カ月半近くで 1 冊という割合である。私が勤務していた時代の大半は、まだ自宅にパソコンがなく、夕食後や休日にはたいてい読書をして過ごしたので、もっと多くの割合で洋書を読んでいたと思う。このところは、特に自分のデジタル論文集の編集と修正に時間を使っており、読書量が少なくなっている。また、年のせいで、読書中に眠くなったりして、読む速さが落ちていることも、少ししか読めていない原因であろう。

 写真にある本の著者名、書名等は次の通り。
  1. Parick Hughes and George Brecht, Vicious Circles and Infinity: An Anthology of Paradoxes (Penguin, 1978; First published by Doubleday, 1975).
  2. Marcus du Sautoy, The Great Unknown: Seven Journeys to the Frontiers of Science (Penguin, 2018; First published by Harper Collins, 2016).
  3. Lawrence M. Krauss, Quantum Man: Richard Feynman's Life in Science (Norton, 2011).
  4. Jeremiah P. Ostriker and Simon Mitton, Heart of Darkness: Unraveling the Mysteries of the Invisible Universe (Princeton Univ. Press, 2013).
  5. Michio Kaku, Visions: How Science Will Revolutionize the 21st Century (Doubleday, 1997).
  6. Janna Levin, Black Hole Blues and Other Songs from Outer Space (Vintage, 2017).
 5 の Visions は、買ってから長らく読まないでおいてあったので、2020年までには、これこれのことができるようになるだろうという、やや時代遅れ気味の話もあったが、それも技術的に詳しく書かれていて勉強になり、また、はるか未来の予想もあって、なかなか興味深かった。同じ著者による新しい本 The Future of Humanity (Allen Lane, 2018; Penguin paperback to be published on April 2, 2019) にも心を惹かれる。6 の Black Hole Blues ... は、重力波の検出に初めて成功した観測装置 LIGO の建設以前からその観測を目指して来た人々へのインタビューを中心に書かれているので、砕けた表現が多く、私にはかえって難しい英語と感じられた。検出成功の描写は詩的でさえある。

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