『素粒子論の始まり:湯川・朝永・坂田を中心に』のカバー。
The dust jacket of Beginning of Particle Theory: Mainly about Yukawa, Tomonaga, and Sakata.
亀淵 迪・著『素粒子論の始まり:湯川・朝永・坂田を中心に』について、棚橋誠治・名古屋大学教授が「標準理論の礎築いた 3 人の軌跡」の題名で、2019 年 5 月 12 日付け『しんぶん赤旗』の読書欄に評を書いている。評の末尾に「素粒子論だけでなく、現在、暗中模索の努力を続けている人々にもヒントになるのではないだろうか」とあり、いろいろな分野の読者も興味を持てそうな本と思われる。
しかし、現在アマゾンに 1 件のみ掲載されているカスタマー・レビューでは、五つ星が最高のところ、三つ星しか与えられていない。『素粒子論の始まり』という表題にしては、内容がそれらしくない、ということが厳しい採点結果となったようである。著者自身が「まえがき」(アマゾンのプレビューで読むことができる)において次のように断っていることを十分念頭において読めば、得るところの多い本ではないだろうか。
しかし、現在アマゾンに 1 件のみ掲載されているカスタマー・レビューでは、五つ星が最高のところ、三つ星しか与えられていない。『素粒子論の始まり』という表題にしては、内容がそれらしくない、ということが厳しい採点結果となったようである。著者自身が「まえがき」(アマゾンのプレビューで読むことができる)において次のように断っていることを十分念頭において読めば、得るところの多い本ではないだろうか。
[...]これまで種々の雑誌に執筆したものを多少改訂して一本にまとめてみた。私自身はもっぱら英書を読むことが好きなので、この本を買うかどうかについては、まだ決心が出来ていない。
[...]物理自体の解説ではなく、[...]如何にして研究が行われたか、の記述に重点をおいた[...]。さらに、ものごとの対象化・客観化よりも、主観的な感想のほうを重視した。したがって本書は科学史的論考などでは決してなく、たんなる個人的回想の域に留まるものであることを、予めお断りしておく。
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