旅の2日目の11月18日、午前中にはバイエルン州の州都・ミュンヘンの市で、ノイエ・ピナコテーク(新絵画館)とマリエン広場を見学し、午後、バスでセレナーデ号への乗船地・パッサウへ向かう。
ノイエ・ピナコテークは、18世紀半ばから20世紀の作品約5千点を収集しており、特にドイツ・ロマン派やナザレ派などのドイツ近代絵画、さらにモネ、セザンヌ、ルノワール、ゴーギャンなど印象派の作品が充実している [1]。私たちは現地ガイドのエツコ・ニーチェさんの詳しい案内で、グスタフ・クリムトの『マルガレーテ・ストンボロー=ウィトゲンシュタイン』(1905年)、フィンセント・ファン・ゴッホの『ひまわり』(1888年)のほか、印象派の作品を多く見た(写真参照;館内は撮影自由であった)。
ノイエ・ピナコテークでセザンヌの『自画像』の説明をする
現地ガイドのエツコさん。
マリエン広場にある新市庁舎には、ドイツ最大の仕掛け時計がついており、11時と12時に(夏季には17時にも)ほぼ人間の大きさの人形32体が現れ、鐘の音とあわせて昔の結婚式の様子を再現している [2]。私たちはエツコさんの説明を聞いたあと、しばらく待って12時の鐘の音を聞き、5分ほど遅れて人形が出て来るのを見た。人形の出る場所の上に金色のニワトリがついており、最後にひと鳴きした(写真参照)。添乗員さんたちによる「旅日記」には「きょうはいい声でニワトリが鳴きましたね」とあるが、私には男性がしわがれ声で叫んだように聞こえた。
マリエン広場に立つ新市庁舎。
新市庁舎の仕掛け時計に現れた人形。
文献
「ノイエ・ピナコテーク」, ウィキペディア日本語版 [2009年8月31日 (月) 23:47].
「ミュンヘン」, ibid. [2009年11月25日 (水) 19:14].