2017年12月7日木曜日

京丹後へのバス旅行 -4- (Bus Trip to Kyōtango -4-)

[The main text of this post is in Japanese only.]


下村家住宅の機屋窓(はたやまど)。
Weaver window of Simomura house.


ちりめん街道内の記念撮影スポットとして知られている場所。
The place known as a spot for taking a commemorative photo of the crape street.


実相寺。
Jissōji Temple.


旧尾藤家住宅。
Former Bitō house.

 [以下の記述は、 ウェブページ「ちりめん街道観光マップ」を同時に開いておいて、そちらと見比べながら読むと、分かりやすいであろう。そのマップでは、右側が北になっていることに注意されたい。]

 吉祥寺の北の四つ角を西へ入ると、北側に、文化元年(1804)に建てられた街道筋で最も古い建物、下村家住宅がある。「機屋窓(はたやまど)」と呼ばれる格子付き中敷居窓がある(1 枚目の写真)。かつて、機屋は外から見えないよう、かつ外からの明かりがしっかりと取れるように設計されていて(写真の窓下の、斜め手前に突き出している板に注意)、機屋窓はその設計の名残である。

 この辺りは、ちりめん街道内の記念撮影スポットとして知られている(2 枚目の写真)。写真の右手に写っているのは、下村家住宅の続きで、その向こうの、私たちバス旅行客の一つの班が前で説明を聞いている土壁の建物は、下村家の一画に加悦郵便局舎として明治 20 年(1887)に建てられたものである。その電信事業は、価格の動きが激しい生糸相場の情報をいち早く知る手段として、多いに活用されたという。

 2 枚目の写真の奥、街道が右折して北上する角に、加悦谷で唯一の日蓮宗寺院、実相寺が風格ある石垣と山門を備えて建つ(3 枚目の写真)。北上する街道の左手に、江戸時代末期文久 3 年(1863)に建築された丹後ちりめん商家、旧尾藤家住宅がある(4 枚目の写真)。関西北部の大型農家を基本として、丹後ちりめん商家と昭和初期の洋風住宅建築の要素が付加されている貴重な建造物で、京都府指定有形文化財になっている。(つづく)

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