失礼です。
近年、スポーツ選手たちがよく使っている「(自分が活躍することによって、皆さんに)勇気を与えたい」という言葉が気になる。子供たちを前にしての発言ならばよいが、災害などにあった一般の人々をも対象にしている場合が多い。文献 [1] の「与える」の説明には
なお、文献 [2] に「与える」の使い方について、『デジタル大辞泉』(小学館)を引用しての親切な説明がある。
文献
自分の物を他人に渡し、その人のものとする。やる。▽現在では上の者が恩恵的な意味で授ける場合に使う。とある。最近、「〜してあげる」という言葉が「上から目線」だと感じる人が増えているようだが(これについては別途記事にしてみたい)、「与えたい」こそは「上から目線」なのである。「勇気を差し上げたい」とでも言って貰いたい。
なお、文献 [2] に「与える」の使い方について、『デジタル大辞泉』(小学館)を引用しての親切な説明がある。
文献
- 西尾実ほか編、岩波国語辞典第5版 (1994)
- 井上明美、第32回「感動を与える」、Web日本語:日本語マナーの歳時記 (2013) [https://www.web-nihongo.com/j_manner/jm_p032/]
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