先に日経新聞の月曜日夕刊に連載されていた「湯川秀樹の遺伝子」という記事を紹介した [1]。さる3月31日づけの第10回 [2] をもって、その連載は終了した。最終回の記事は、核兵器廃絶を訴える『Over-killed(過剰殺りく)』『実験の名前たち』などの映像作品を発表している神奈川県・箱根ラリック美術館の学芸主任、橋本 公 氏(48)の人物と活動を詳しく紹介している。
シリーズの題名は、この最終回への伏線だったのである。湯川博士の先輩教授、荒勝博士についての記述が最初に長く続いたので、京大の学問的遺伝子という意味ならば、前後が逆という感じを抱いたが、これで納得できる。
いま核兵器保有国の間では、核拡散への対処を口実に、核兵器先制使用を容認する発言が続いている。これでは、地球の崩壊へまっしぐら、ということになる。湯川博士の核兵器廃絶の遺伝子は、ぜひ世界中に広まって欲しいものである。
- 分からなかった, Ted's Coffeehouse 2 (2008年3月20日).
- 湯川秀樹の遺伝子(10)反核訴える新感覚映像, 日経ネット関西版 (2008年3月31日).
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