[概要 (Abstract in Japanese)]スウェーデンに住む友人 M・C さんが、英語のクラスの先生から、リスト中の一冊の本を選び、その登場人物が原作とは全く異なることをする物語(平行の物語)を書く課題を出されたことをフェイスブックに記していた。これをきっかけに、平行の物語も続編も原作と同じ登場人物を扱うという共通性、私が不要になった水村美苗著『続明暗』(漱石の『明暗』の続編)を2年前に M・C さんに上げたこと、つい先日ニューヨーク・タイムズ紙の読書欄で続編を書くことについてのエッセイ(A. Motion 氏による)を見かけたことなどから、私は続編の性質や『続明暗』について考えさせられた。『続明暗』を私が興味深く思った理由からすれば、Motion 氏のいう最良の続編の特徴の他に、原作の作風を巧みに再現していることも、それ自体、続編を成功させる別の条件であるような気がするのだが…。 [本文(英文)へ]
0 件のコメント:
コメントを投稿