2015年4月5日日曜日

東京、2015年春 (In Tokyo, Spring 2015)

[The main text of this post is in Japanese only.]


東京・千鳥ヶ淵のサクラ。
Cherry blossoms in Chidorigafuchi, Tokyo.


金沢菫台高校同期会会場から見えた東京スカイツリー。
Tokyo Skytree seen from the venue of our senior high school reunion.


同期会で配られた、北陸新幹線開業と関連ニュースを伝える郷里の新聞コピー。
Photo copies, distributed at the reunion, of local newspaper pages, which reported the opening of Hokuriku Shinkansen and related news.

 さる 4 月 2 日に開催された金沢菫台高校同期関東在住者会に参加するため、1 日に上京した。東京へ着いてすぐに、大連嶺前小同期生の T・O 君が準備に関係した『黄金郷を彷徨(さまよ)う——アンデス考古学の半世紀』展(東京大学総合研究博物館インターメディアテクで 6 月1 日まで開催中)を、同君の案内で見学した。152 ページからなる同展の立派なカタログによれば、古代ペルーに偉大な文明の存在したことが明らかになってきており、メソポタミア、インダス、エジプト、中国を「四大文明」とする古代文明観はいまや過去のものとなったといっても過言でないそうである。

 宿泊する学士会館へ到着直後には、昨秋の上京時と同様に、A・M、M・Y 両君との出身研究室ミニ同窓会を持った。A・M 君と私がそれぞれ持参した研究室関連資料中に、原データとそれに関する新聞記事という関係の深いものが含まれていたことが興味深かった。A・M 君は、彼の文、「荒勝文策関係資料:サイクロトロン破壊時の日誌」が載っている『京都大学総合博物館ニュースレター』No. 33 を M・Y 君と私にくれた(同ニュースレターの PDF ファイルはこちらからダウンロードできる)。(本記事末尾の「後日の注記」参照。)

 高校同期会の日は好天気となった。午前中に千鳥ヶ淵で、ちょうど満開のサクラ(1 枚目の写真)を眺めてから、会場へ向かった。会場は御徒町吉池本店ビル 9 階の吉池食堂で、ビルからは東京スカイツリーが眺められた(2 枚目の写真)。同期会参加者は、2 名が昨年とは入れ替わっただけで、人数は昨年と同じ 10 名(うち女子 2 名)だった。J・Y 君が、彼の住む横浜にある日本新聞博物館で『北國新聞』の 3 月 14 日付け夕刊と 15 日付け朝刊の原寸大コピー(A3 用紙 2 枚を貼り合わせて作成)を持参して全員に配布した。郷里・金沢までの北陸新幹線開業が大きく報じられていたからである(3 枚目の写真。トップ記事以外の記事も別紙にコピーされていたのを部分的に重ね並べて撮った)。

 同期会に続いて、インターネットで知り合った J・T 氏と学士会館で、「鏡の謎」に関連する問題についての話し合いをした。翌 3 日にも、同期会幹事の一人である R・M 君と東京駅で待ち合わせ、大丸 12 階の「京のぶぶづけ処・近爲(きんため)」で、ビールと食事を楽しみながら語り合った。東京駅の新幹線列車案内の電光表示に、「金沢」の駅名が出ているのも見て、帰途の列車に乗った。スケジュールが比較的密な上京であった。

 後日の注記:この時 A・M 君が持参した「原データ」とは、広島への原爆投下直後に荒勝研究室が調査した放射能測定に関するものだったが、それについての報道が 2015 年 6 月 26 日、各メディアによってなされた。中でも毎日新聞の記事「荒勝京大元教授:広島原爆、断定の原本…遺品から発見」が詳しい。記事には A・M 君の名も出ている。

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