「物理学書の英語,英語の物理学書」を添付します。ご想像の通り、この後半(§3)には「科学啓蒙書を英文で読む」に似た、専門書を英文で読む勧めを書いています。前半(§2)の初めには八木浩輔先生らが Cambridge University Press から出版をされた際の編集者のアドバイスに疑問を呈していますが、その疑問提示がよかったかどうかには、いささか自信がありません。
K 先生といえば、私が K 先生に電話をした話を府大のグラウンドをご一緒に歩きながらお伝えしたのが、貴殿と親しくなったきっかけではなかったでしょうか。その記念すべき事象に関連する「音読のすすめ」のコピーを持っていなかったので、今日、J-STAGE サイトからダウンロードし、再読しました。同じ欄の私の文よりも短い中に、有用な情報がより多く詰まっていると思いました。K 先生に電話したのは、「音読のすすめ」の文献欄中にあった Dirac の本を買ったところ、小さい本にも関わらず、ずいぶん高価だったので、書店の間違いではないかと思い、間違いだろうと主張する根拠が K 先生から得られないかと考えてのことでした。K 先生は図書館にあったのを読んだので、その本の値段は分からないと言われ、高価な本をお勧めする結果になりご迷惑をおかけしましたと、丁重なお言葉もいただきました。——貴殿にお話ししただけで、どこにも書いたことがなく、忘れかけていたエピソードで、ここに初めて文にした次第です。
ハッキングされた経緯は次の通りである。私宛のダイレクトメールに "ONLY FOR YOU" としてリンクが書いてあったので、最近ツイッター友人になった絵を描く外国人あたりが、自分の絵を安く売る宣伝のウェブサイトでも知らせてきたのかと早合点し、買うつもりはないけれども、どういう絵なのか見るだけは見ておこうと思い、リンクをクリックしたのである。
これ以上の被害を防ぐ対策として、ツイッター社へそのアプリが悪アプリだという報告をして、それを除去し、ツイッターのパスワードを変え、私宛ダイレクトメールの送り主になれる人をツイッター友人だけに制限した。また、ツイッターやフェイスブック上で、ツイッター友人たちへのお詫びと注意の言葉を発信しておいた。もしもツイッター・アカウントのハッキングをこうむったならば、ツイッターの "Help Center" > "Security and hacked accounts" を参照すると、役立つ情報が得られる。
I quote below similar passages as above posted in English on Facebook.
Yesterday, my twitter account was used by a wicked person to send a spam message, "ONLY FOR YOU ...," by the direct message function. I'm sorry about this. The message includes a URL. Please don't click it. If you already clicked the link and allowed the connection of an application of a certain name related to Twitter, please delete the application from your account to protect your account information. For the details of protection, see "Help Center" > "Security and hacked accounts" of Twitter.
Notes added later:
The explanation for the application mentioned above was something like this: "Useful for not opening the dangerous site." However, the application itself was a virus.
I clicked the link in the direct message supposing that an overseas twitter friend and painter might have wanted to introduce me to her/his site to sell her/his paintings cheaply. I had no idea of buying one of them but just wanted to look at them.
お便りと添付のお原稿「ラザフォードの指導を受けた日本人若手研究者~S. Oba とは誰か~」を興味深く拝読しました。古い Physics Today 誌の写真から、ラザーフォードのもとで研究した S. Oba 氏の正体を突き止められた経過は、探偵小説のように面白く、また原子核物理学を専攻した私としても、はなはだ参考になるお話でした。ゆったりとして有益だったという蘭英旅行についても書かかれましたら、拝読出来れば幸いです。
「英蘭紀行」、掲載版「ラザフォードの指導を受けた日本人若手研究者——S. Oba とは誰か」と、そのサプルメンタルマテリアルをお送りいただき、ありがとうございました。「英蘭紀行」は短文ながら、豊かな内容になっていて、感服しました。ケンブリッジ訪問に関連して、奥様とラマヌジャンの映画をご覧になったことに触れてありますが、奇しくも、私も数年前に妻とともにその映画を見ています(原作となった本の原書も、かつて読みました)。また、私は漱石の大ファンですが、かつてロンドンを訪れながら漱石記念館を見て来なかったことが悔やまれます。貴殿の漱石に関するご知識の豊かなことにも驚かされました。