[In Japanese only]
M・Y 君から "Ted's Coffeehouse 2" 2012年3月分への感想を2012年4月10日付けで貰った。同君の了承を得て、ここに紹介する。
1. 東北地方太平洋沖地震から1年
「未来への希望を象徴するかのような赤い色をしたツバキの花の写真(さる3月8日に撮影)をここに飾る」と哀悼の意を表した上で、脚注に、
メディアには「[東日本大震災]発生の午後2時46分」という表現が見られる。[「東日本大震災」の法律的な定義に]従えば、このメディアの表現はおかしい。法律の定義に従わなくても、午後2時46分という瞬間的な時刻をもって「震災」(地震による災害)が発生したというのは変である。
と付記しています。なるほど、そうだと思いました。
福島第一原発事故の環境汚染のもたらす影響は、深刻さを増しています。4月から食品に含まれる放射性セシウムの食品基準は、暫定基準から大幅に引き下げられた新基準が適用されます。朝日紙3月26日の社説は、
新基準では1 kg 当たりの放射性セシウムは、一般的な食品では、従来の500 Bq(ベクレル)から100 Bq に、牛乳や乳製品は、200 Bq から50 Bq に、飲料水は、200 Bq から10 Bq になる。問題は、高精度の検査をするには時間と手間がかかり、その分検査のできる点数が減ってしまうことだ。各自治体は、機器や職員を増やしたり、外部に委託したりするというが、対応しきれないところも出てくるだろう。検査の仕組みの点検とともに実態を調べ、見直しを進める必要もある。
と問題点を指摘しています。
また、2012年2月4日付けの朝日紙には、「放射能標準試料やっと入手:IAEA 提供、21施設、国際標準目指す」という記事があり、計測システムの校正について次のよう記されていました。
放射能測定値は、放射性物質から出るγ線の値をもとに計算して求めるが、一定の方向のγ線しか測れず、水や土などに一部吸収される。実際に何%のγ線が測れるのか事前に考慮しておく必要がある。これまで日本には、国際標準になっている IAEA の標準試料がほとんどなく、十分な校正ができなかった。IAEA は福島復興支援の一環として、土壌、水、草などの標準試料を無償で提供した。筑波大を通じて、日本原子力研究開発機構や大学などの21施設に配布し、各施設での測定結果を4月中旬までに IAEA に送る。IAEA 側は「正解」を各施設に通知した上、担当者が5月以降に来日し、技術指導を行う。
この結果を踏まえ、日本原子力研究開発機構などが中心となって、放射性セシウムの食品新基準を食品が満たしていることを効率的に保証する検査システムを早急に構築する必要がありましょう。
2. 別刷り請求の古きよき時代、同2
やましたひでこさん提唱の生活術である『断捨離』(「モノへの執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリする」ことを目的とする)ということが流行している。私もこのところ、現役時代の、古くて不要になった書類などを捨てつつある。処分すべきものの中に、われわれの論文の別刷りを請求して来た葉書の大きな束があった。
以上のように述べて、これらの葉書を2回にわたって整理しています。そして、
いまや、別刷りは手早くメールで請求するか出版社のウェブサイトからダウンロード出来ることになり、このような葉書は古きよき時代の遺物となった。
便利な葉書が出来たものだと思ったが、20年ほどで eメール時代になり、これらもいまでは過去の遺物になったであろう。
など、時代の画期的な進歩に対する感慨を記しています。一部にせよ、色々の国の切手がはられた美しい思い出の葉書の写真も残るので、ブログにこのような文を掲載するのはよい整理法だと思います。思い切って捨てるこができるでしょう。
3. 早春の花々
掲載された花々の咲いた時期について昨年との比較があるので、今年の春の訪れが遅かったことがよく分かります。「昨日になって、ここ堺でも一時雪が降った。けさもよく冷えたが、よい天気になって来た。これからようやく暖かくなるのだろうか。写真は一昨日、ウォーキングの途中で見つけた一輪のタンポポの花」(「そろそろ遅い春か」)は鮮やかで印象的でした。土佐ミズキと日向ミズキの違いが分かりました。色々な早春の花や風景を楽しみ、丹念に写真に記録されていることに、生活のゆとりを感じます。
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