【Read in English.】
最近、グーグル社がグーグル・スカラーの一環として、"My Citations" という情報提供のサービスをしていることを知った。各研究者の論文・著書等(共著のものを含む)の一覧表を、被引用数、引用している文献のリストなどとともに自動的に作って保存し、更新もしてくれるものである。昨年の夏から始まったようだ。それを紹介しているウェブページに、アインシュタインの例(上掲のイメージ)を見ることが出来るとあった。彼の論文の被引用総数は目下56985である。
私の論文の被引用総数は1277で、かの偉大な物理学者の約2.2%である。アインシュタインの得た成果は、いちいち原論文を引用することなくしょっちゅう使用されている。それに反し、私どもの成果のような広くは知られていないものを使うには、そのつど原論文を示す必要がある。したがって科学における両者の貢献度は、この数字が示すよりはるかに桁違いの差があると心得ている。
アインシュタインの被引用総数が思ったより少ないのは、デジタル化されていない時代の専門誌からのデータ取得が遅れているためもあるだろう(私の数もその影響をいくらか受けているように思われるが)。これは、上掲のイメージでアインシュタインの年ごとの被引用数を示すグラフが、2004年以前には年をさかのぼるにつれて少ない傾向にあることから推定される。
0 件のコメント:
コメントを投稿