2005年6月29日水曜日

国体参加援助費一人当たり700円


 写真は、大山崎山荘美術館2階テラスから、北西の眺め(2005年6月16日写す)。下に斜めに横たわるコンクリートの枠組は、地下新館への廊下の屋根をなす。前方左寄りに見える九輪は、近くにある宝寺の塔のもの。参観の婦人たちの間から、秋の紅葉の頃の眺めがいい、という声が聞こえた。(以下の記事に無関係。)

 高校時代の交換日記から

(Sam)

1952年9月18日(木)晴れ

 国体参加援助費一人当たり七〇〇円というのは安すぎるかね、という表現は気にくわない。選手にとって苛酷かね、と聞こう。本校では三十数名が参加するのだが、第一陣として水泳の T・M 君が行くので、とりあえずこれだけの額を支給することにした。他の学校では、一千円以上出しているのに、と不平をこぼす選手がいるが、本校としてはこれが精一杯であるということを認めさせるのは、なかなかの苦労だ。君の学校ではどうかね。
 放課後、新聞部の Loth (Long and thin) に頼まれて、FJ 君と二人で「全日本大会(インターハイ)をふりかえって」という座談会の速記をする。FJ 君の方はせっせと速記文字で書いていたが、ぼくの方はこんな場合になると全然だめだから、時どき速記文字も使って、普通の文字を大特急で書き、書けないところは、「……」として、要点だけ書いていった。FJ 君もぼくも、ほとんど手を休める暇がなかった。座談会が終ってから、それを FJ 君に渡した。「普通の文字のは、きたなくても速記文字より訳すのに時間がかからないし、文の意味を考えるのにもすぐ分かるから」といって、持っていったのである。それから、せんべいや飴にありついた。この記事は今度のコンクールに応募する新聞の二面トップになるだろうと思う。内容については省略する。

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