2005年6月15日水曜日

由良川 / 「あべこべ玉」


由良川

 大江山、三岳山などの山やまに抱かれた福知山盆地を、近畿北部最大の河川、由良川(写真)が悠然と流れ、その流域は京都府と兵庫県にまたがる。福知山は、戦国時代、明智光秀の福知山城を中心とした城下町だあった。「ドッコイセ、ドッコイセ」のかけ声とともに賑やかに踊る福知山音頭は、光秀を偲んで作られたといわれている。(JR 西日本「駅からはじまるハイキング MAP(46)福知山コース」による。写真は2005年6月12日撮影。)

「あべこべ玉」

 高校時代の交換日記から

(Ted)

1952年9月4日(木)曇り一時雨

 サトウ・ハチローの「あべこべ玉」という子ども向けユーモア小説を小学生のときに読んだ。兄と妹が、柱時計の中だったかから赤い玉を取り出し、それに向かっておまじないをして、兄妹が入れ替わる。兄になった妹は、ヘビを使う芸をするという、兄の友だちとの約束を果たさなければならなかったり、野球の試合に出なければならなかったりする。他方、妹になった兄は、言葉遣いに困ったり、女生徒らしい作法がうまく出来なかったりするが、結局は、夢だったということになる。これは平安時代の物語「とりかへばや」にヒントを得たものだろうと気づく。
 2、3年前までは、サトウ・ハチローのユーモア小説を相当感心して読んでいたものだ。しかし、少年雑誌を読まなくなってからは、次第に彼に対する賛美の念は薄れてきた。そして桑原武夫の『文学入門』の中に「迎合文学」ということばを見つけたいま、『甚七と正太』などを書いた坪田譲治とサトウ・ハチロー(その詩は別として)の相違が理解できたように思う。

[以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]

四方館 06/15/2005
 大江山付近に鬼の資料館みたいなのがありましたね。それに、小野小町ゆかりの里も。福知山から出石へ抜けるのも、トンネルができて便利になりました。

Ted 06/15/2005
 大江山は由良川の形容に出したまでで、今回は残念ながら、その付近までは行きませんでした。

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