池のなくなる三段池公園
福知山市内にある三段池公園(写真はその一部、2005年6月12日撮影)は、福知山藩主・松平忠房が手がけたとされる三段池を中心とした総合公園。周囲1.3 km の池を中心に、数万本の松、ヒノキが周りを取り囲み、その林の中に、サクラやツツジなどの四季の花が彩りをそえる、と説明されている(JR 西日本「駅からはじまるハイキング MAP(46)福知山コース」)。しかし、先日訪れてみると、池はほとんど干され、工事が進行中で、工事完成予想図には、池の代わりに広場ができることになっている。大きな池を壊して、自然の豊かだった公園の生態系に影響はないのか心配であり、なぜそういう計画をしたのか不思議だ。三段池がなくなれば、この公園の名称もナンセンスとなる。
デカンショ
高校時代の交換日記から
(Ted)
1952年9月6日(土)晴れ
きょうのアセンブリーの時間が、文化委員長で3年生の NG 君とぼくの関係を、道で会ったときに先方から「さっきはご苦労さん」と声をかけて貰えるようなものにした。いままでのぼくは、彼を見るたびに、わだかまりを感じていた。というのは、彼は放送文化クラブの長でもあるので、1学期にそのクラブの記事を作るための資料を提供して貰うべく、何項目かの質問を書いて渡したのだが、その記事は先輩の HM 君が書いてしまったし、その後、ぼくは NG 君に会う機会がなく、依頼がうやむやになってしまったということがあったからだ。そのわだかまりを今年度5回目のアセンブリーが吹き飛ばしてくれた。
スクール・クイズというのがそのアセンブリーの内容で、司会は NG 君だった。各ホームからの出場者が、理数科、社会科、体育芸能科の三つに別れた箱の中からおのおの一つを取って、3科目とも答えられれば卒業ということになるのだ。棄権したホームが多く、出場者は10名ほどだったが、卒業単位取得者の間で優等生を決めるところまでは時間が足りなくて出来ず、3人の単位未修了者以外は、全員優等生ということになって終った。
最初に登場した出場者は3年生の秀才の1人である SA 君で、レコードの音楽を聴き、その題名の中の1字に木へんをつけると何になるかや、たんぱく質、脂肪、炭水化物は消化されて何になるかなどを答えて、無事修了した。進適模試などでいつもよい点を取っている3年生で化学クラブ所属の HS 君が未修了になったり、次つぎに難しい問題が出たりしたので、自分の番が来るまで心配だった。
しかし、ぼくの選んだ問題は最も簡単なものだったような気がする。社会科の問題では、2人ずつ2組の歴史上の人物の名前を聞き、もう1人ずつ誰だれを加えれば三大○○と呼ばれる組になることを答えればよかった。答は三大詩人と三大哲学者だったが、哲学者の方は、デカルトとショーペンハワーに誰を加えればよいか、しばらく考えていたら、NG 君が「昔の四高生がよく "デカンショデカンショ"といいましたね」とヒントを出してくれ、助かった。
実は、いつか KZ 君の置き手紙の封筒に「デカンショ」と書いてあり、謎だったのだが、それが思いがけないところで解けもしたのだ。――とにかく、先方が問題を読み上げ、ヒントを与え、当方がずばりと、あるいは、かなり考えて答える、という形式的なやりとりによって、わだかまりが取れたことはよかった。――
[以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]
テディ 06/17/2005
哲学者のもう一人は「カント」ですね。三大詩人は誰だったのでしょうか?
Ted 06/17/2005
私も覚えていませんが、2人いわれたら、3人目は答えられたのでしょう。三大哲学者と似た時代と地域の詩人たちならば、シラー、ゲーテ、ボードレールでしょうか。[後日の注:「世界三大:雑学大全」によれば、世界三大詩人はダンテ、ペトラルカ、ボッカッチョ。なお、ドイツの三大詩人は、ゲーテ、シラー、ハイネ。]
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