2012年2月9日木曜日

映画『生きる』と『おかあさん』(Japanese Films To Live and Mother)


『生きる』に主演の志村喬
Takashi Shimura in the film To Live
By Robert8528 (Own work) [Public domain],
via Wikimedia Commons.

 このところテレビの NHK BS プレミアムで古い邦画を見るのに忙しい。さる2月6日には1952年の黒澤明監督 (1910–1998) による『生きる』を、2月7日には同じく1952年の成瀬巳喜男監督 (1905–1969) による『おかあさん』を見た。

 『生きる』は私の母が封切りのときに見て、主演の志村喬 (1905–1982) がブランコをこぎながら「ゴンドラの唄」[1] を歌う場面を聞かせてくれたことを記憶している。母が50歳、私が高校2年生のときのことになる。ブランコの場面以外にも、あら筋を聞いたのかもしれないが、全く覚えていなかった。母の死去の年齢を過ぎて、いまこの映画の全貌を知った次第である。『ウィキペディア』の説明 [2] に、「脚本はレフ・トルストイの『イワン・イリイチの死』が下敷きにされており、作中にそれを暗示するせりふも盛り込まれている」とあり、『イワン・イリイチの死』を読み始めている。

 『おかあさん』の主演は田中絹代 (1909–1977)。その長女役を演じた香川京子(1931–)が可愛らしい。折しも朝日紙夕刊に香川へのインタビュー記事が連載中である。2月7日の2回目の記事に、同じ成瀬巳喜男監督のもとで一つ前の『銀座化粧』で田中絹代の妹分役として出演した手応えについて尋ねられた香川は、「成瀬監督は、静かな方でしたけど、ご覧になる目が厳しかった」と語り、田中絹代については、「田中さんは、次の『おかあさん』などでもご一緒しましたが、役に向き合う姿勢がすばらしく、近づきたいと思いました」と述べている。

文 献

  1. 「ゴンドラの唄」, YouTube (歌・初音ミク、字幕に映画『生きる』の解説が出る。ただし、読みづらい).
  2. 「生きる (映画)」, ウィキペディア フリー百科事典 [2012年1月9日 (月) 14:19].

On Monday and Tuesday this week, I watched on TV the Japanese films To Live by Akira Kurosawa and Mother by Mikio Naruse, both released in 1952. As for the former film, I remember this: My mother saw it when it was released and told me about the scene of the leading actor Takashi Shimura singing "The song of the gondola" on a swing. I have understood all the story of the film at last. As for the leading actress Kinuyo Tanaka in the latter film, I happened to read Kyoko Kagawa's words about her, which appeared in the interview article in The Asahi Shimbun issued just on Tuesday. Kagawa played the role of the beautiful first daughter in Mother and is reported to have said that she wanted to act like Tanaka whose attitude of getting into the character of the play had been marvellous. (Abridged from the Japanese version.)

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