2012年2月27日月曜日

『にあんちゃん』 (Nian-chan)


『今村昌平 DVD Collection にあんちゃん』
(ジェネオン エンタテインメント, 2004) のイメージ。
Cover of "Shōhei Imamura's Collected Works on DVD: Nianchan"
via amazon.co.jp.

Abstract: The other day, I watched on TV the 1959 Japanese film "Nian-chan (My Second Elder Brother)" directed by Shōhei Imamura. The film depicts the moving story of four children of a family who lost their parents and lived in harsh conditions of the coal-mine town hit by recession. The original was written as a diary by the youngest of the children, Sueko Yasumoto, in her elementary school days and published from Kōbunsha to become a bestseller. I have found a few Web pages that tells about her book and recent life. (Main text is given in Japanese only.)

 さる2月23日、NHK BS プレミアム・チャネルで、今村昌平監督の映画『にあんちゃん』(1959年)を見た。1950年代、不況が襲う炭坑の町で両親を失った喜一、良子、高一、末子の兄弟姉妹が、助け合いながら生き抜いていく姿を描いた作品である。原作は安本末子が小学生のときにつづった日記で、光文社から1958年に発行されてベストセラーになり、NHK ラジオの連続ドラマにもなったという(「にあんちゃん」は末子から見て2番目の兄、高一の呼び名である)。私が題名だけながら知っていたのは、そのようなことがあったからだろう。この映画は、苦しい生活状況を描きながらも、その中で力強く生きる子どもたちに明るい未来を思わせるところがあり、続編を見たい気持ちを起こさせる。

 そこで、『にあんちゃん』のその後が何か分からないだろうかと、インターネット検索をしたところ、次のウェブページが見つかった。

  1. 安本末子「にあんちゃん」, 千年書房・九州の100冊, 西日本新聞 (2007年04月01日) [安本末子さんの近況を含む略歴も記載].
  2. にあんちゃん; 「にあんちゃん」に寄せて, 唐津市立入野小学校ウェブサイト [『にあんちゃん』の本と関連資料等の紹介. 入野小学校は安本さんの母校].
  3. 「にあんちゃん」その後:長女・玲子さんの大鶴訪問, ブログ『つぶやき館』(2010年10月15日) [玲子さんは末子さんの長女. 大鶴は末子さん兄弟姉妹が育った旧炭坑の町].

 これらのウェブサイトからは、ご兄姉のその後のことは分からないが、少なくとも末子さんが立派に成長されたことを知り得て、たいへん嬉しく思った。

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