[Abstract] A 96-year-old woman, Okei-san, is now almost blind and deaf and lives alone in an apartment. At a hospital, she happened to meet Hisako-baaba-san, the author of the blog, Hurrah, My Eightieth! and became friends with the latter. The former talked to the latter about herself, especially about her hardest life time during the World War II, and the latter wrote it down in detail. Thus, a blog post entitled "The last will of the 96-year-old" was made. The post (written in Japanese; see here) movingly conveys the appeal, "It's just bad to do war." (Main text is given in Japanese only; originally posted here.)
この記事は、2013 年 7 月 27 日付けで、ブログサイト『平和の浜辺:福泉・鳳地域「憲法9条の会」』に掲載したものだが、できるだけ多くの人たちに読んで貰いたいので、ここに転載する。
大正 6(1917)年生まれで、いま満 96 歳、目は見えないし、耳もひどく遠いけれど、アパートで一人暮らしをしている女性「おけいさん」が、たまたま病院で「八十歳代万歳!」というブログの著者「hisako-baaba さん」と友だちになった。そして、おけいさんは hisako-baaba さんに、戦争で苦しんだ時期を中心に身の上話を語り、hisako-baaba さんはそれをていねいに記録して、「96 歳の遺言——おけいさんから聞き書きした話」というブログ記事が出来上がった。
「語り部」をしている hisako-baaba さんは、「目で読む文章でなく、声に出して読む文章になっており、朗読に活用して感想を寄せられたら、いちいち、おけいさんに報告します」と、「96 歳の遺言の解説」で述べている。掲載直後からたいへん多くのアクセスがあり、「96 歳の遺言」あとがきによれば、3 日の間に 5000 人ほどの人が読みに来たそうだ。また、電子絵本にするという話も持ち上がっている。
「96歳の遺言」は
私の大事な孫や曽孫たちへ。という前置きで始まっている。戦争を記憶する人たちが減って行く中で、戦争体験のない人たちにぜひ知ってもらいたい貴重な話である。上記のリンクをクリックして、多くの方々が読み、活用されることを期待している。
これはおばあちゃんの、「戦争だけは絶対やっちゃダメ」という遺言です。
たった一枚の赤紙(徴兵命令書)で人生を狂わされて、戦争が終わって、もっとひどくなった生活との戦いを、一人で戦わされたおばあちゃんの、「戦争だけはやっちゃダメ」という、叫びです。
転載にあたっての付記:私が hisako-baaba さんこと中谷久子さんと知り合ったきっかけは、お互いに母親から「五色の子守歌」を聞いて育った、ということで、その話はこちらに記した。