2015 年 7 月 7、8 日、童心に帰っての白浜への旅で撮影した写真。上、アドベンチャーワールドのジャイアントパンダ・海浜(桜浜・桃浜双子の父親)。
下、和歌山鉄道貴志駅の2代目ネコ駅長・ニタマ。
Photos taken on my trip to Shirahama with a child's mind, on July 7 and 8, 2015. Upper, a giant panda of the name Kaihin (the father of the twin, Ouhin and Touhin) in Adventure World. Lower, the second cat stationmaster, Nitama, of Kishi Station, Wakayama Railway.
2015 年 5 月 3 日〜 6 月 7 日分記事への M・Y 君の感想 3
5. 英語の試験に出た名前
「フェイスブック上のイタリアの友人、キアラ・マイエロンさんの新しい書き込みを見に行くと、サビノ・チヴィタという名の彼女の友人によるコメントが書き込まれていた」と、この話は始まります。この姓のチヴィタkから、筆者はイタリアの著名な数学者・レヴィ-チヴィタにまつわる大学教養課程時代の思い出を語り始めます。まず、「大学教養課程時代の英語の試験問題にあったレヴィ-チヴィタという名の数学者を私に思い出させた。それはアインシュタインについての文を和訳する問題で[…]」という話に続いて、次の話があります。
若干の補足をします。キアラ・マイエロンさんについては、ものうくやるせない気持ち、「巷に雨の降るごとくわが心にも涙ふる」の心境でしょうか、夜の街の写真に文章を添えてツイッターで発信しているのを、このブログを通して読みました。感覚を巧みに表現する方との印象を受けました。
上記の英語試験問題に正しい答を書けたという秀才の真木君については、3 回生の時と思いますが、友人と彼の家を尋ね、ヴァイオリンの演奏を聞かせて貰ったことがあります。かなり難しい曲を、時どき音程をはずことがありましたが、リズムよくバリバリと弾きましたので、初見で弾く才能があるのだろうと感じ、色いろな面で優れている人だなと思いました。
鷲見君とは 2 回生の時からの同級生でした。大柄で恬淡で恰幅よく、目立つ人で、理論物理を専攻していました。将来も理論物理学の研究を続けると決心したのでしょう、他の大学院に進学したようですが、その頃皆の前で「くそ度胸が据わった。何も恐れることはない」と公言していました。いかにも彼らしいと感銘を受けたことを覚えています。
筆者が mechanics という単語を誤訳したことに関連して、蛇足を記します。私は学生時代に、本の名は記憶していませんが、しっかりした出版社が発行した翻訳小説を読んでいて、仲間と科学の議論をする場面で、翻訳者が量子力学のことを量子機械論と訳していたことを思い浮かべました。文脈からその内容は通じましたが、翻訳では適切な訳語を当てる注意が重要だと思いました。
「フェイスブック上のイタリアの友人、キアラ・マイエロンさんの新しい書き込みを見に行くと、サビノ・チヴィタという名の彼女の友人によるコメントが書き込まれていた」と、この話は始まります。この姓のチヴィタkから、筆者はイタリアの著名な数学者・レヴィ-チヴィタにまつわる大学教養課程時代の思い出を語り始めます。まず、「大学教養課程時代の英語の試験問題にあったレヴィ-チヴィタという名の数学者を私に思い出させた。それはアインシュタインについての文を和訳する問題で[…]」という話に続いて、次の話があります。
レヴィ-チヴィタの名に再び出会ったのは、同じ大学 2 年生の間に、有志仲間で相対論の本を輪読していたときのことだったと思う。ある日、その輪読を、教室でなく、その輪読のアドバイザーをお願いしていた田村松平先生(湯川博士の先輩にあたる)の部屋ですることになった。[…]鷲見(すみ)義雄君というのが、先生の書棚にレヴィ-チヴィタの著書を見つけて、「レヴィ-チヴィタ、けったいな名前やな!」といった。しばらくして、田村先生が「鷲見君は、将来結婚するときに不都合があるだろう」といった。鷲見君は驚いて、「どうしてですか」といった。先生は答えた。——「湯川君の奥さんはスミという名だ。鷲見君が同じ名の女性と結婚すると、その女性は "すみスミ" という、いともけったいな名になる。」この田村先生の機智に富んだ対応で話が完結します。短い文章ですが物語をうまく構成しています。内容からは、大学教養課程 2 回生時の友人たちのことや、物理学習の一面が描写され、60 年前の大学の様子がしのばれます。私は登場するキアラ・マイエロンさん、学友、先生、全ての人びとを知っていましたので、興味深く拝読し、筆者ならではの傑作だと思いました。
若干の補足をします。キアラ・マイエロンさんについては、ものうくやるせない気持ち、「巷に雨の降るごとくわが心にも涙ふる」の心境でしょうか、夜の街の写真に文章を添えてツイッターで発信しているのを、このブログを通して読みました。感覚を巧みに表現する方との印象を受けました。
上記の英語試験問題に正しい答を書けたという秀才の真木君については、3 回生の時と思いますが、友人と彼の家を尋ね、ヴァイオリンの演奏を聞かせて貰ったことがあります。かなり難しい曲を、時どき音程をはずことがありましたが、リズムよくバリバリと弾きましたので、初見で弾く才能があるのだろうと感じ、色いろな面で優れている人だなと思いました。
鷲見君とは 2 回生の時からの同級生でした。大柄で恬淡で恰幅よく、目立つ人で、理論物理を専攻していました。将来も理論物理学の研究を続けると決心したのでしょう、他の大学院に進学したようですが、その頃皆の前で「くそ度胸が据わった。何も恐れることはない」と公言していました。いかにも彼らしいと感銘を受けたことを覚えています。
筆者が mechanics という単語を誤訳したことに関連して、蛇足を記します。私は学生時代に、本の名は記憶していませんが、しっかりした出版社が発行した翻訳小説を読んでいて、仲間と科学の議論をする場面で、翻訳者が量子力学のことを量子機械論と訳していたことを思い浮かべました。文脈からその内容は通じましたが、翻訳では適切な訳語を当てる注意が重要だと思いました。
(完)
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