2016年5月15日日曜日

幼少年時代の絵 5 (Drawings in My Childhood. 5)

[The main text of this post is in Japanese only.]


『オオカミ』(1947 年、11 歳)。
"The wolf" (1947, age 11).


『ハクチョウ』(1947 年、11 歳)。
"The swan" (1947, age 11).


『大八車』(1947 年、12 歳)。
"The large hand‐drawn cart" (1947, age 12).

 1 枚目の『オオカミ』と 2 枚目の『ハクチョウ』は、金沢へ引揚げ後に、家で古雑誌の写真を参考にして、一枚のわら半紙(313 mm × 237 mm)に描いたものである。半分に強く折って保存してあったので、別々に写真を撮った。参考にした写真が載っていた古雑誌は、英語学習用のものである。私が終戦後に大連で習いに通った英語を好きになっていたため、母が知人から貰ってきてくれたのだったかと思う。描いた時期は、はっきりしないが、比較的退屈していた時であり、6 年生になる前の春休みと考えられる。

 3 枚目の『大八車』は、金沢の小学校で 6 年生の時、図画の時間に写生したものである。大八車とは、江戸時代から昭和 20 年代にかけて荷物の輸送に使われていた総木製の人力荷車である。車輪が荷台の全長の中ほどにあるとすれば、最初、左側に見える後半部を長すぎる形に描いたのに気付き、修正した跡がある。前方の引き手部分も、傾きが大きくなる方向に修正している。裏面には所属を「六の一」として氏名をしたため、先生の手で四重丸が記されている。5 年生の 3 学期途中に金沢の小学校へ転校して以来、所属したクラスは 2 組だったのだが、1 組と書き間違えたのは、大連で 5 年 1 組だった記憶の影響と思われる。この間違いから、6 年生初期の作品と推定されるが、私の誕生日は 4 月 17 日なので、絵の下の説明に記した通りに、12 歳になっていたかどうかは微妙なところである。(つづく)

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