2020年3月28日土曜日

歌記事へのコメントから -1-:好きな春の歌 (From My Comments on Song Articles -1-: My Favorite Spring Songs)

[The main text of this post is in Japanese only.]


わが家のレンギョウ。2020 年 3 月 26 日撮影。
Forsythia in my yard; taken on March 26, 2020.

歌記事へのコメントから -1-:好きな春の歌

 最近、まくらが歌謡楽団のブログ makuragakayogakudan 中の歌についての記事を読み、それに対するコメントを書くことを楽しみの一つにしている。私のコメントは、その歌にまつわる自らの思い出である場合が多く、長めになるので、少し前からテキストファイルに下書きをすることにした。下書きが溜まったのを読み返してみると、ちょっとした自分史の一端のようになっている。そこから取捨選択し、非対話体のエッセイに修正して、本ブログにも残して行きたい。

 以下は、記事「春の歌いろいろ~♪」[1] へのコメントをもとにした文である(最後のパラグラフは修正時の蛇足)。この記事には、「春よこい」、「どこかで春が」、「春の小川」、「春が来た」、「春のうた」(野口雨情)の 6 曲が紹介してあり、末尾に「皆様はどんな春の歌がお好きですか?」とあった。



「春の唄」、「春のうた」、「春の小川」

 私の好きな春関係の歌は、青春時代の思い出話をつけてブログ記事「2020 年 2 月、岸和田での『みんなで歌う音楽会』」にもすでに書いた通り、第一に喜志邦三・作詞、内田元・作曲、月村光子・歌による「春の唄」(JOBK の定期放送「国民歌謡」1937 年。私はこの時まだ 2 歳で、月村の歌声では聞いていない)だった。しかし、もう青春が遠くなったせいか、いまは、野口雨情の「春のうた」が、最近知ったばかりながら、かなり好きになっている。メロディーが覚えやすく、いかにものんびりして、麗かな雰囲気だと思う。

 「春の小川」は私が小学校(太平洋戦争が始まって、国民学校と呼ばれていた時代)2 年生の時の音楽の教科書に載っていた。学校で習って帰ってから、両親に得意げに歌って聴かせた記憶がある。音階の「ドレミファソラシド」という呼称が禁止されて、「ハニホヘトイロハ」で習ったので、この歌の最初の部分は、音符でいえば「ホトイトホトハハヘイトヘハニホ ...」だったと、いまでも覚えている。他の歌については、このような形で覚えているものがないことを思えば、「春の小川」はよほど気に入っていたのかもしれない。ただし、習った歌詞は原作のままではなく、「春の小川は さらさらいくよ ...」のように、口語調に書き換えられたものだった。

 「ドレミファ」は当時同盟国だったイタリアの言語であるにもかかわらず、なぜ「敵性語」として禁止された英米語由来の外来語と同様に扱われたのだろうか、軍部の不見識によるものか、と思ってきた。いま念のため『ウィキペディア』の「敵性語」の項を見ると、次のような説明がある。
「ドレミ」の語源はイタリア語だが、「軽佻浮薄」だとして言い替えが行なわれた。なお、戦後でもハ長調、イ短調、変ロ長調というように、イロハはドレミと並んで、音楽の現場で使用されている。
 「ハ長調、イ短調」などが戦争中の名残とすれば、戦前は「ド長調、ラ短調」などといっていたのだろうか。"C major" などの英語表現は、音楽の素人である私も目にすることがあるが、イタリア語由来の調名「ド長調」やイタリア語自体の "Do maggiore" は聞き慣れていない。

  1. 「春の歌いろいろ~♪」、ブログ makuragakayogakudan 記事、2020 年 3 月 8 日。

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