2005年6月30日木曜日

タイムトラベル (Time Travel)



ムクゲの花。堺市内の団地で、2005年6月26日写す。

 【概要 (Abstract in Japanese)】先般アメリカの USA・トゥデイ紙が、マサチューセッツ工科大学の学生アマル・ドレイの企画していたタイムトラベラー会議について報じた。最近それを受け、ニューヨークタイムズ紙がタイムトラベルについての物理学者たちの見解を概説した長文の記事を掲載した。物理学者たちは、ベルンの特許局へ行きアインシュタインを昼食に連れ出すようなことは不可能だと考えているが、タイムトラベルの関わる極端な状況の理論的研究が、いまの物理学の基礎にあると思われる逆説や矛盾を明らかにし、新しいアイデアを指し示すことにつながると期待している。(Read the main text in English.)

 [以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]

Y 06/30/2005
 タイムトラベルの理論的研究によって、物理学のどんな基礎が覆されることになる可能性があるのか、少しお教えいただけると興味深いです。タイムトラベルという発想・構想自体が、物理学の成立の基礎に関わることだろうとは想像できます。実践分野だけでなく、理論分野に強い物理学者の方々の趨勢としても、こういう見方・態度になっているんですね。むしろ、理論の再構築に貢献する研究・会議であるかもしれませんね。

Ted 06/30/2005
 基礎が覆されることになる、というより、現在の基礎にもっと何かをつけ加える、あるいはそれをもっと進化させることにより、たとえば、いろいろな素粒子の質量や物理定数、さらにまた、宇宙誕生のごく初期の様子などが説明できないという現状を打開する道を見出せる可能性がある、ということです。USA Today に紹介された会議自体は、学生主体の半ば冗談を楽しむ目的だったかも知れませんが、Overbye の記事によれば、多くの物理学者たちの考えもメールで寄せられたようで、よい brainstorming の機会になったと思われます。

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